プロのトーナメントやゴルフ雑誌、ネットなどでパッティングを見てみると色々なグリップの握り方を見ませんか?
片山晋呉プロは大会中でも握り方を変えたりすることで有名です。
また握り方だけでなくグリップの形や太さもたくさんの種類があります。
パッティングには決まりはないと言われていますが、握り方が悪かったりグリップが合わないとストロークを崩す原因にもなります。
そこで正しいグリップの握り方と自分に合うグリップの選び方を紹介します。
パッティングでの基本的なグリップの握り方
パッティングはフリースタイルだ!と言われていても、もちろん基本的な握り方があります。
初心者ゴルファーはいきなりフリースタイルに挑戦するのではなく、まずは基本的な握り方を試しましょう。
基本的な握り方は「逆オーバーラッピンググリップ」です。
実はこの握り方を採用しているプロゴルファーも多いです。
①平らになっている部分に両手の親指を乗せます。
②左手の人差し指を伸ばします。
③両手を密着させ、左手の人差し指を置きます。
初心者ゴルファーだけでなく、中級者や上級者であっても、パッティングが不調になったり、どう握れば良いのか分からなくなった時は、逆オーバーラッピンググリップに戻り、練習をすると良いです。
そこからまた少しずつ自分なりのスタイルを築いていけば良いのです。
またグリップを握る強さは、力一杯握るのではなく、3~4割程度の強さで握るようにしてください。
それからパッティングの際は、打感を感じるためにグローブを外すのをオススメしますが、つけていた方が良い人も中にはいるでしょう。
逆オーバーラッピンググリップでは上手くいかないゴルファーは
先に紹介した逆オーバーラッピンググリップは、あくまでもパッティングの基本スタイルと考えてください。
もちろん中にはこのグリップが合わない人もいるのは当然です。
パッティングとはスコアアップにとって大変重要です。
それはプロゴルファーはもちろんのことアマチュアでも同じことです。
練習していく中で様々なグリップの仕方をトライしてみて、自分に合うスタイルを見つけ出すことが大切です。
まずは逆オーバーラッピングで3球打ち、3球を同じような位置で止めることができるかをチェックしてください。
この時にどうしても打ちづらい感じがするようであれば、次に紹介するグリップを試してみましょう。
逆オーバーラッピンググリップを左右逆にするグリップ法で、「クロスハンドグリップ」です。
右手が使いづらくなり、左手のフォローでボールを打つようなイメージです。
右手を使いすぎる方にオススメです。
次は特殊な握り方で「クロウグリップ」です。
右手はペンを握るようにグリップしますが、これもまた右手を使いすぎる人にオススメです。
その他にも様々なグリップの握り方があるので、基本的なグリップが合わないようなら試してみましょう。
パッティングのためのグリップは太さ選びが大切
パッティングではグリップの握り方も大切ですが、グリップ自体も大切です。
ゴルフで最も繊細なショットである分、握り方やグリップを変えるだけで大きく変化をもたらすことができます。
それはもちろんプラスの方へもマイナスの方へも有り得ます。
しかしグリップは、種類も価格もたくさんあるので、どれを選べば良いのか悩んでしまいます。
そこでプラスの方へ効果が出るように、グリップの選び方のポイントを覚えておきましょう。
まずはグリップの太さから選んでいきましょう。
自分が現在使っているパターのヘッドや自身のスイングタイプに合っているかを確認して選びます。
各ブランドによって太さはバラバラなので、まずは握って確かめることが大事です。
太さは大まかに太め・普通・細めタイプの3種類に分かれます。
それぞれヘッドによって合う合わないがあるので注意しましょう。
細めタイプは軽いので振りやすく、フィーリングを感じやすいのでピン型が合います。
逆に太めタイプは大きく、重量が重くなるので手の力が使いづらくなり、真っ直ぐ引いて出す大型マレットやマレット型が良いです。
普通タイプは一般的などのヘッドでも合うでしょう。
パッティンググリップは今流行の寸胴タイプもあり
次に紹介するグリップの選び方は、パッティングの悩みによってグリップの形状を選ぶことです。
グリップの形状には、テーパー形状とノンテーパー形状があります。
市販されているパターに元々付いているグリップに多い形状がテーパー形状です。
ヘッドに向かって徐々に細くなっていく形状です。
対してノンテーパー形状は、グリップメーカーでも有名なSuperStroke社が独自特許を取得して開発したグリップ全体が寸胴で平坦になった形状です。
SuperStroke社のノンテーパー形状のグリップは、ジョーダン・スピースが使用していることで大きな人気を得ました。
ボールが右に出る癖に悩んでいるゴルファーは、ノンテーパー形状のグリップがオススメです。
太い上に、その太さが上から下まで均等になっているので、右手の無駄な動きを抑えてボールを真っ直ぐ打ちやすくなります。
これと言って特にパッティングに大きな癖がない人は、テーパー形状のグリップで良いでしょう。
癖の無い人がノンテーパー形状のグリップを使うと、逆に動きが制限されてしまい打ちづらくなってしまう可能性があります。
グリップの素材でパッティング感覚が変わる
次に紹介するグリップの選び方は、グリップの素材です。
グリップの素材はパッティングの際の感覚に大きく関係するので重要です。
グリップの素材は、コードグリップ・ラバーグリップ・革グリップの3種類あります。
コードグリップとは、糸が織り込んである硬めのグリップです。
摩擦力があり、雨の日も滑りづらいので、汗っかきのゴルファーにオススメです。
それからラバーグリップは一般的なパターグリップの素材になります。
グリップ力や硬さ、耐久性全てにおいて普通です。
手が柔らかめの女性は、硬めのコードグリップより普通、もしくは柔らかめのグリップが良いでしょう。
革グリップは、ちょっとマニアックと言って良いです。
グリップ力も低めですし、耐久性は高くても水や汗には弱いです。
よほどこだわっている人か革グリップがピタリとくる人くらいでしょう。
試打をしてみて、打った時に違和感があったり、どうしても手に馴染まない感じがするものは確実に合っていないので、デザインが気に入ったとしても避けたほうが良いでしょう。
大手パターグリップメーカーを紹介
ここで大手パターグリップメーカーを紹介します。
大手メーカーであれば基本的にゴルフショップ等でもサンプルや試打クラブを置いているので、実際に握ったり打ってみたりできます。
まず紹介するのは『スーパーストローク(SuperStroke)』です。
先ほど紹介しましたが、USPGAでジョーダンスピースが魔法が掛かっているかのようにパッティングをカップインしていたことで、急速に有名になりました。
日本発売当初は「ジョーダン・スピース使用」のラベルまで貼られていました。
独特の形状と独自特許の太いグリップが注目を浴びています。
次に紹介するのは『オデッセイ(odyssey)』です。
世界6大ツアー使用率No.1のパターブランドです。
このメーカーのパターを使っているゴルファーはとても多いのではないでしょうか。
パターだけでなくグリップも取り扱っており、種類も豊富で人気を誇っています。
バリエーションが多いので選択肢も増え、より自分に合った物を選ぶことができます。
もちろん他にもパターグリップメーカーはたくさんあるのですが、この2つのメーカーは必ずサンプルや試打クラブがあるでしょう。
慣れるのに時間を要するのは覚悟しよう
プロゴルファーはパターのクラブ契約をほとんどしません。
何故かと言うとそれだけ繊細なタッチを必要とし、慣れるのに時間を要するからです。
パターを変えるのは大きな決断が必要になりますが、自分に合う物に出会えればスコアは必ず縮まります。
どのタイプのヘッドが良いか、どのタイプのグリップが良いか、しっかりと吟味するようにしてください。
後は、飽きるまで練習あるのみです。