ゴルフ用品に関しては、基本的にメーカーが同じでもUSモデルと日本モデルで違いがあることが多いです。
一番多い例でいうと、ゴルフクラブになります。
シャフトの硬さ表記の基準値が全く違うのが、一番大きくはっきりと分かる違いになります。
簡単に言ってしまうと、日本のシャフトの表記「STIFF」の場合、USでは「Regular」表記と同程度です。
このように実際に振らないで買うと痛い目に合うので注意しましょう。
今回はクラブではなくゴルフボールに違いがあるのかどうかを見ていきます。
ゴルフボールの箱がUSモデルと日本モデルは違いがある
実際に、海外でもゴルフをしたことがある経験上、同じゴルフボールでも箱のデザインがやや異なっているのを確認しました。
しかし、箱に書いてあることは日本語と英語の違いなだけで基本的な仕様条件や、どのタイプのゴルファーに向いているかなどは同じでした。
タイトリスト、テーラーメイドのボールしか使わない筆者ですが、この2つのメーカーは箱のデザインから異なっています。
テーラーメイドに至っては、同じ種類のボールなのに、USモデルと日本モデルで名前の違いがあります。
日本では、「TP5」と言う名前で主流になっているボールが、海外では「Pentagon」と名づけられていました。
どちらも5層という意味合いは同じなので、浸透しやすい名前で変えているのかと考えます。
このように、同じボールでも箱や名前を変えているケースが、割りとボールでもクラブでもあるようです。
余談ですが、自動車業界ですので、売れるためにネーミングを変えているのは間違いないでしょう。
ゴルフボール自体に本当に違いはないのか
上記で説明した箱や名前が違うのは明らかなのですが、本当にボール自体の性能に違いがないのか、という点が気になるところです。
実際に打って見ると、違いは感じたことはありません。
「ややUSモデルの方が硬い」という風にいうゴルファーもいますが、おそらく気の持ちようだろうと思えるくらいのレベルの差です。
ゴルフクラブは歴然と差があるようですが、ゴルフボールはそんなに差がないようです。
それでも「USモデルは違う!」と言うゴルファーもいるので、さらに詳しく調べたところ大きな違いを見つけました。
それは、検品基準値が違うということ。
日本の方がシビアに審査され、USの方が審査基準が緩いようです。
そのため、「やや硬い」と感じるなど個体差を感じることがあるようです。
またその国の気候なども影響し、日本モデルで打ってもおそらく同じ感覚になるはずなのに、その国で購入して使用するので、そう感じることもあるようです。
それにしても、違いに気がつく方々はどれだけ繊細にゴルフをしているのでしょう。
それだけゴルフに真剣に向き合っているということでしょう。
そもそもUSモデルでもない?海外での違いとは
海外には「REFINISHED」と記入されているボールが販売されているのをご存知でしょうか。
こちらはロストボールを綺麗に塗り直し、新品同様の状態で売りに出されているボールのことです。
見た目は本当に新品同様で、値段も新品の半額以下で購入できたりと、かなりお得なのです。
しかし、この「REFINISHED」のゴルフボールを打った際に、なんとなく打感の違いを感じたことがあるのです。
そして、使い込んでいくうちにボールが剥げてくるのですが、なんと剥げてきたところから元々の印字がうっすらと見えてきたのです。
自分は普段タイトリストの「V1x」を使用しており、このREFINISHEDボールもそれを購入していたのですが、印字を見てみると「VG3」と書かれていました。
同じタイトリストでも全然用途の違うボールなので驚きです。
USモデルとの違いでもなく、そもそも種類が違うというオチでしたが、海外でボールを買う際には皆さんもご注意ください。
微妙にロゴの違うゴルフボールはUSモデル?
そもそも自分の知っている日本モデルのボールと微妙に線の入り方が違ったり、あやしい数字が入っていたりするゴルフボールは、USモデルとか以前の問題で偽物です。
日本では偽物を見かけませんが、海外(特にアジア圏)では偽物を良く見かけます。
20個1000円みたいな安売りボールの中に1球500円くらいするボールが混ざっているので、驚いて買ってしまうのですが、良く見ると微妙に本物とラインが違ったりして偽物だと気づかされます。
個人的にはタイトリストのV1シリーズでしか偽物を見たことはありませんが、他のメーカーのゴルフボールを使っている方々も注意してください。
仮に見分けられなくても、明らかに普段と感触が違ったり、飛距離の違いが出たりするので気がつきやすいはずです。
偽物をUSモデルと思って、間違った情報を広めないように注意しましょう。
ゴルフボールの違いはどこで判断する?
今までの説明を読んでも区別がつかないゴルファーに向けて、ゴルフボールの特性の違いに軽く触れていきます。
基本的には、大きく分けて2つの種類に分かれます。
ディスタンス系とスピン系になります。
ディスタンス系とはその名の通り、飛距離重視ボールになります。
スピン量を減らすために、カバーをやや硬くして作っています。
当たった感触が硬いと感じるボールはディスタンス系と思っておきましょう。
逆にスピン系のボールは感触が柔らかくなります。
柔らかいというのは、ボールを潰したような感触になり、手に衝撃があまり伝わってきません。
特にアプローチで打ち比べると分かりやすいですが、同じ当たりでもランの距離が変わります。
スピン系というだけあって。ボールが止まりやすくなっています。
ドライバーでも同等のことが起きますが、飛ばしすぎて違いを目視できないでしょうから、すぐ先の見える距離で実験すると見やすいです。
手の感触の違いを確かめたい場合は、ドライバーで試してください。
一番フルスイングするので、違いが分かりやすいです。
基本的に、USモデルでも硬いほうがディスタンス系ということには変わりないので、気にせず硬さで判断しましょう。
結局USモデルに違いはないのか
結局のところ、USモデルと日本モデルに大きな違いはないというのが結論となるでしょう。
環境によっての誤差はありますが、これは個人的に軽井沢と千葉のゴルフでも感じたことです。
軽井沢で打ったほうが同じゴルフボールでも感触と飛距離に違いが出ていました。
軽井沢で打ったほうが感触もやや硬く、飛距離も出ていました。
つまり気候、気圧でも変わるということなのでしょう。
いきなり海外で試すのにもお金が掛かるので、身近で確かめられる日本国内の高地エリアに行ってみると違いが分かりやすいはずです。
先入観を持たずに、USモデルと日本モデルを打ち比べたら差を感じないなんてこともあります。
買うのを躊躇するほどの誤差はないと言えるので安心してください。
一番の注意点
結局一番の注意点としては、偽物とREFINISHEDに気をつけなければいけないということになります。
この2点は購入時にどれだけ注意できるかが鍵になります。
安いし、綺麗なボールだとついつい買ってしまいがちですが、やはり値段相応だと思ってください。
あくまで個人的結論かもしれませんが、ゴルフボールにUSモデルと日本モデルに差がないと考えられます。
検品の点検の厳しさが日本人特有に繊細で厳しいということが、唯一の違いということでしょう。