ゴルフの初心者レフティが始める上で苦労してしまうこと

最終更新日:2017/12/03

これからゴルフを始める方、もしくはすでに始められた方でレフティの方は苦労していませんか?
右でゴルフしている人との待遇の違いを見せつけられてしまって、モヤモヤしていませんか?

そこで今回は、レフティ初心者が困ることをこと細かく見ていきましょう。

レフティのゴルフクラブの種類の少なさ

レフティ、つまり左利きの人がゴルフを始める上で一番最初に苦労することは、クラブ選びです。
特に初心者の方は何を買っていいかも分からないので、店員に勧められたり、ネットでレフティ用と書かれたものを取り敢えず購入しているのではないでしょうか?

通常、ゴルフクラブは自分に合ったスペックのものを手にできると、より上達が促進します。

ゴルフクラブには大きく分けて3種類あります。
初心者用、中級者用、そして上級者用です。

本来であれば色々なクラブを試打したりしながら、自分に合ったものを選んだり、最初ですからデザインの格好良いものを選んだりとワクワクするものなのです。
しかしレフティ用のクラブの種類は限られているので、限られた中からの選択肢になってしまいます。
もちろんオーダーメイドという選択肢がありますが、値段が高いので割愛します。

右打ちは初心者用セットが多数存在し、格安で購入できたりするのですが、レフティの初心者用セットが店頭に並ぶことはほぼありません。
インターネット上で検索すればいくつか見つかりますが、ほとんどないのが現状です。
つまりスタート時点でコスト面、道具面において大きなハンデを背負ってしまっているのが分かります。

レフティで活躍しているプロゴルファーもいますし、野球では左打者は多く存在しているので、レフティの市場ももう少し増やして欲しいですよね。

レフティは練習場所が少ない

ゴルフの練習する場所は大きく分けて以下の2つがあります。

1.屋外練習場
2.室内練習場

まず屋外練習場ですが、例えば100打席くらいある大きな練習場でもレフティが練習できる場所は2~4打席程度とかかなり少ないです。
そしてレフティ専用というより左右兼用であることが専らです。
理由としては、どうしてもレフティは右利きゴルファーと対面になってしまうので、そうならないように端っこの打席に用意されています。

では、なぜ対面になってしまうと危ないのでしょうか?
その理由は2つあります。

1つ目は、ゴルファーの7割以上の人、特に初心者程、右に曲がることで悩んでいます。(レフティの場合は左)
さらに、シャンクボールというものも右にボールが飛んでいきます。
つまり対面で打った場合に、打ち出しの球が顔や頭に当たってしまうリスクが高くなってしまうのです。
従って、右利きゴルファーが多い以上、どうしてもレフティは隅に打席を作らざるを得なくなります。

そして2つ目は、ゴルフのマナーに関係してきます。
ゴルフでは、人が打つ際、目の前に立たないと言うマナーがあります。
ゴルフ場では、視界に入らないところに立つのがセオリーです。
ですから練習場であっても、あくまでゴルフですから、なるべく集中できるように対面にならないようにしているということもあるのです。

さらに、屋内練習場だとそもそもレフティの打席が用意していないところが非常に多いです。
シミュレーターの関係と内装の関係なのですが、両打ち可能にした場合、1打席当たりの必要面積が大きくなってしまうので、右利きのみ対応の場所が多いのです。
室内練習場でレフティ可がとうかは事前に問い合わせてから行くことが大切です。

レフティの初心者はゴルフスクールに通えない?

レフティの初心者の方はゴルフスクールも限定されてしまいます。
理由は練習場の理由と同じで、打席が少ないからです。
さらに、打席があっても基本的には右利きの方との併用になるので、打席が空いていないと予約もできません。
そのため通い放題制のゴルフスクールとかは絶対に選ばないほうが良いでしょう。
定額回数制、チケット制のスクールにして、確実に元が取れるようにすべきです。

実際にスクールの内装に携わったことがあるので、例として出します。
右打席のみで10打席作れる内装に対して、1打席だけレフティ兼用にするだけで8打席しか作れなくなってしまうのです。
コストパフォーマンスを考えると、やはり打席数は1打席でも多いほうが良いと考えてしまうため、右打席のみのスクールが多く存在しているのです。

特にシミュレーター画面を打席の前に設置するタイプのスクールならなおさら範囲が狭くなってしまいます。
対してスクリーン型のシミュレーションなら1打席減で済むかもしれません。

レフティの初心者は身近に見本も少ない

ゴルフをやる上で必ず出会うのは自分より上手な人です。
スクールに行かなくても自分よりうまい人からアドバイスをもらうことも多々あります。しかし、みんなが言葉で理解できるわけでもなく、中には目で見たイメージで覚える人もいます。

少し見本を見せてもらったりなんてこともあるのですが、レフティの初心者は見本を見せてもらえる確率が少ないです。
言葉でも皆右利きのまま説明したり、一生懸命左利きに合わせて伝えてくれますが、ごちゃごちゃになったりすることが良くあります。
つまりレフティは用語は全て逆になり大変なのです。

ゴルフ用語で良く右にスライスするとか、左に引っ掛けるとか耳にするかと思います。
しかし、レフティにはこれが全て逆になるのです。
左にスライス、右に引っ掛けると言います。
見ている景色は同じでも、捉え方が変わるので、特に人のアドバイスには注意しなければいけません。

例えば、パターで「このラインはスライスだよ」なんてうまい人にアドバイスをもらい、打ってみったら逆なんてことは良くあることです。
アドバイスを受けても、このラインは自分にとってはフックだと、しっかり頭の中で整理してから打たないといけません。

全くゴルフをやったことないレフティの初心者なら右でスタートもあり!?

今まで野球などの類似したスポーツも経験なく、ゴルフをこれから始めようとする人は、例えレフティでも右でゴルフを始めてみるというのもありです。

右でゴルフスイングをするのにも左手はしっかり使うので、一概にレフティだから左でという概念を持つ必要はありません。
比較対象がないので、違和感なく始められるでしょう。
そうすると上記で記載した全ての悩みに悩まされなくて済むのです。
既に始めてしまっている人はもそのままでも良いですが、これから始める初心者はぜひ検討してみてください。

実際は左利きだけど、右打ちでプロになった選手も多数存在しています。
有名な選手を数人上げると、タイガーウッズ、ジョーダンスピース、帝王ジャック二クラウスなどがそうなのです。
実際、右打ちをする際、左手を主体にスイングできるという理由から、むしろメリットが多いとも言われています。
逆にレフティのままプロになれた選手の割合は全体の3%と言われています。
かなり少ないのが分かります。

迷っているならまずは右で

これからゴルフを始めるレフティの方々に少しでも参考になりましたか。

レフティの初心者にも優しい環境が増えてくれば嬉しいですが、なかなかクラブに関しても大量生産になるため、レフティ人口が増えないと難しいでしょう。

始める前に右で試してみて、やはり左でないと駄目と感じた人は是非迷わずレフティでゴルフを始めてください。
ゴルフは右でも左でも面白いことには変わりありません。