現在世界的に短尺ドライバーが流行しています。
ボールコントロールがしやすく、ヘッドの振り抜きが良いことから飛距離アップにも繋がるようです。
そこでシャフトのカット方法を覚えて、自分でカスタマイズしてみてはいかがでしょう。
シャフトのカット方法を覚えて流行の短尺ドライバーを作る
ゴルフ界には数年に1度はトレンドとなるものが現れます。
パターの後ろにゴルフボールを3つ装着すると、残像効果で楽に引けるということで、世界的に大ヒットしましたが、違反クラブに認定され終了です。
竹ほうきを掃くような長尺パターも、普及したところで廃止となりました。
またボールが飛ぶ高反発ドライバーも、規制対象となり猶予期間後に廃止となっています。
挙句は、抵抗の少ないタコ足のティーも違反とされたほどです。
技術の進歩とプレイヤーの努力で良いものが生まれても、必ずといっていいほど規制をするのがゴルフルールを策定する委員会の仕事のようです。
そんな規制が目立つ中、最近のトレンドは短尺ドライバーとなっています。
さすがに、クラブを短くしたことを規制することはできないでしょうから、現存のドライバーのシャフトを短くしても文句は言われません。
世界的なプレイヤーを見ると、日本人の血が流れるリッキー・ファウラーは、43.5インチ。
また全米プロを制したジミー・ウォーカーは42.5インチのドライバーを使用しています。そんなスプーンよりも短いサイズで平均300ヤードをマークしているのですから、アマチュアゴルファーにとっても短尺ドライバーは気になるところです。
そこで自分で短尺ドライバーを作る、シャフトのカット方法について紹介していきます。
シャフトのカット方法を覚えてオリジナルドライバーを作成
短尺ドライバーのメリットは、ボールコントロールとヘッドの振り抜きにあります。
クラブの全長が短くなったことから、振り抜きやすい、方向性が安定する、ミート率が改善されることが挙げられます。
一方でデメリットもあります。
シャフトが短くなったことで、飛距離がダウンすることです。
ドライバーを使う目的は飛距離にありますから、飛距離がダウンしても安全性をとるのであれば、ドライバーをやめてスプーン(3W)やバフィー(4W)でティーショットを選択することもできます。
そこで飛距離を落とさずにコントロールを良くする、短尺ドライバーを紹介します。
現在使っているドライバー、もしくは以前使っていたドライバーのシャフトのカット方法を覚えるだけで、簡単に短尺ドライバーを作ることができます。
まずは短尺ドライバーのできあがりサイズを決めます。
市販されているドライバーは45.5インチ前後が多いので、短くなったと実感できるサイズを設定します。
仮に46インチを2インチカットして44インチに変えることにします。
最初に、シャフトをカットするために必要な道具やグッズを用意しましょう。
基本的にはネットで注文できますが、次で紹介する道具が自宅にあれば購入の必要はありません。
ドライバーのシャフトのカット方法と必要なもの
ドライバーのシャフトをカットする前に、以下のものを用意しておきます。
・ホワイトボード用ペン
・定規(インチ表示のあるもの)
・カッター
・溶剤または石油
・マスキングテープまたは透明粘着テープ
・パイプカッターまたは糸鋸
・両面テープ
・新しいグリップラバー
・ティー 1本
シャフトのカット方法は以下の通りです。
①現在のグリップラバーを剥がします。
②シャフトの末端から2インチカットします。
③新しいグリップを装着します。
なお、シャフトのカット方法とグリップ挿入にはちょっとしたコツが必要なので、それを知っておくことで一発で完了することができるでしょう。
グリップ・両面テープ・溶剤はショップで売っていますが、インターネットでも販売していますので、都合の良いほうで購入してください。
また代用品でも十分に作業はできますので、用意するものの「または」のほうを選択しても問題ありません。
すべての品が揃ったらシャフトをカットします。
ドライバーのカット方法で大事なシャフトのマーキング
最初にすることは、ホワイトボードペンでドライバーのシャフトに印をつけることです。
グリップラバーの先端に▲のような印が付いていますが、そこがセンターです。
その延長線上のシャフトに印をつけることで、あとから新しいグリップラバーを挿入するときにセンター決めで迷うことはありません。
ただグリップのすぐ下にマークしてしまうと、シャフトカットした後グリップをつけると両面テープで隠れてしまいますので、ある程度離してマークしましょう。
次にドライバーに付いているグリップラバーを剥がします。
カッターで表裏に切り込みを入れて、グリップラバーの先端から剥がします。
カーボンシャフトに絶対傷が入らないように気をつけてください。
表裏に切り込みを入れたので、両サイドから引っ張ると簡単にめくることができます。
そうしてグリップラバーを剥がしたら、シャフトについている粘着材を剥がします。
ある程度剥がし終えたら、溶剤を使うことでシャフトに残った粘着材が溶けて、ふき取りで剥がすことができます。
綺麗に剥がし終えたら、溶剤を綺麗にふき取り乾燥させます。
次に、定規でシャフトエンドから2インチを測りホワイトボードペンで印をつけます。
一般的な定規は、上の数値がセンチで下の数値がインチなので、下の数値で「2」に合わせるとOKです。
あとはシャフトのカット方法のコツを知るだけで短尺ドライバーが完成です。
短尺ドライバーを作るための実践的なシャフトのカット方法
では肝心なシャフトのカット方法です。
カットする2インチの部分に透明テープを巻きます。
ドライバーのシャフトはほぼカーボン製になっています。
カーボンは繊維を織り込んで作られたものなので、そのままカットすると切り口からほどけてバラバラになってしまいます。
そこでバラバラにならないようにテープで止めるのです。
マスキングテープであればカット位置ぎりぎりに2周巻き、反対側にも同じように2周巻きます。
透明テープなら印が見えるので、直接カット部分に2周巻きつけるだけでOKです。
あとから剥がすことを考慮してテープ巻きをしましょう。
テーブルの上にドライバーを寝かせ、動かないようにしっかり押さえて、パイプカッターまたは糸鋸でカットします。
切り落としたらすぐに両面テープを貼ります。
両面テープの貼り方は、グリップラバーの先端になる部分からグリップエンドまで縦に貼り、そのまま切らずにシャフトの穴を塞ぐように折り返し、反対側のグリップの先端まで貼っていきます。
またはグリップの先端から、らせん状に巻きながらグリップエンドまで貼り付ける方法もあります。
どちらを選ぶにせよ、基本的にはテープが重ならないようにしてください。
重なりがあると、グリップを握った際に凸凹として現れてしまい違和感を覚えるからです。
あとは新しいグリップラバーを差し込むだけです。
シャフトのカット方法をマスターして自作のドライバーが完成
ドライバーに新しいグリップを挿入します。
シャフトに巻いた両面テープを溶剤で溶かして、グリップラバーの内部で接着剤のようにして固定します。
市販の溶剤は一発勝負なので、失敗すると修正がききませんから慎重に挿してください。
溶剤の代わりに石油を使う場合には、しばらく(1日くらい)修正ができますが、揮発性が遅く固定されるまでに時間が掛かります。
グリップラバーのエンドに空気穴があるので、そこにティーを挿して液漏れがしないようにします。
指でしっかり押さえて蓋をする方法でも大丈夫です。
溶剤の多くはスプレータイプなのでノズルを差し込み、ひっくり返したときにポタポタと液がたれるくらい満遍なく吹きかけます。
灯油の場合にはたっぷり入れてシェイクしてから灯油を戻し、ティーを外しましょう。
グリップラバーの先端についているセンターマークに指を置き、一気に挿し込みます。
すぐにラバーの長さとゆがみを調整すれば、ドライバーのシャフトのカット方法は完璧です。
あとはグリップ内の接着剤が溶けて粘着し、乾燥するまで待つと使用できます。
ちなみに灯油だと3日間はグリップ部分を触らないようにしましょう。
ドライバーはシャフトのカット方法はその後のメンテが大事
ドライバーのシャフトのカット方法は意外に簡単にできます。
ただシャフトをカットするとクラブ全体のバランスが崩れるので、ヘッドが軽いようなら、ヘッドに鉛を貼るバランス調整が必要です。
また、グリップの種類を変更する場合はその重量差も影響します。
そして1枚ではなく2枚重ねなど、テープの巻き方でもスペックは変化します。
そういったことすべてが上手くいけば、その時シャフトカットは成功したと思えることでしょう。