単品ウェッジを買う時に悩むロフト角の選び方のポイント

最終更新日:2017/11/02

「ミスが無くなれば絶対スコアが良くなるのに!」と伸び悩み時期に必ず考えるのがウェッジです。

フルショットしないクラブなので力加減が難しいですし、少し気を抜くとザックリやトップとピンまで近いのに大事故になり、精神的なダメージも大きいです。

そんなミスを少しでも無くすために、ウェッジのロフト角の選び方のポイントを説明します。

ロフト角に悩む前にウェッジについて知っておこう

ウェッジとは、距離の短いショットであるショートゲーム用にデザインされたクラブです。
ロフト角があり(クラブフェースが上を向いていると言う意味)、高いボールやバックスピンで止めるボールを打つことのできるクラブの総称です。

しかしウェッジと言っても実は様々なデザイン、使用目的のものがあります。

バンカーであれば砂と一緒にボールを飛ばすショットやボールを高く上げるショットに適したSW(サンドウェッジ)になります。
またグリーン周りでボールを少し上げてから転がすアプローチショットに適したデザインはPW(ピッチングウェッジ)になります。

この2本はほとんどのゴルファーがバックに入れてプレーをしますし、アイアンセットの中に含まれている場合もある代表的なウェッジになります。

そんなウェッジの選び方を考える上で重要となるのがロフト角とバウンスです。
バウンスの大きさや形状によって使い勝手が異なるのですが、個人の好みにもよります。そしてロフト角は、自分が持っているクラブの角度の流れが重要になってきます。
ですから単品でウェッジを購入する際には非常に神経を使うのです。

単品ウェッジのロフト角の選び方の注意点

各メーカーのウェッジのラインナップを見ると、ロフト角のバリエーションはかなり増えています。
これはウェッジをセットで揃えることが前提になってきているからです。

まずはAW(アプローチウェッジ)とSWを選ぶと仮定します。
注目するのは今から揃えるウェッジのロフト角度ではなく、今持っているアイアンセットのPWのロフト角度です。

一般的に皆さんが使っているPWのロフト角は43~47度くらいです。
中には39度などもあるのですが、それは大抵シニア向けのクラブです。

距離を刻むために必要なロフト角の間隔は4度です。
それよりも少なくなるとクラブ毎の距離の間隔が曖昧になってしまうので気をつけてください。

例えばロフト角が52度のAWで90ヤード、56度のSWで75ヤードの飛距離だと、飛距離の差は15ヤードです。
その間隔が2度だったとすると、計算上7.5ヤードの差しかなく、それは平均的な誤差の範囲内になってしまいます。

こういったことを考えた選び方が大切になります。

単品ウェッジのロフト角のバリエーション

主なメーカーの単品ウェッジのロフト角のバリエーションを紹介します。

★クリーブランド/588RTX
48・50・52・54・56・58・60度

★タイトリスト/コールドフォージド
46・48・50・52・54・56・58・60・62度

★フォーティーン/RM-12
48・50・52・54・56・58・60度

★キャロウェイゴルフ/MACKDADDY2
50・52・54・56・58・60度

一番バリエーションが多いのがタイトリストのコールドフォージドです。
こうして見るとどのメーカーも2度刻みでロフト角を用意しています。

56や58度はSWとして、60度はロブショットのような高度なショット用として、43~48度はPWとして、その間がGWやAW、PS(ピッチングサンド)になります。

ウェッジの基本的な選び方としては、現在使っているアイアンセットの中のPWのロフト角度を調べてみて、理想は4度間隔でウェッジを選ぶことです。
もしPWとAWの間に大きな差が出てしまっている場合は、アイアンセットのオプションにAW、SWがあるか確認してください。
それでも上手くいかなかったら、単品でウェッジを探すと良いでしょう。

単品ウェッジのロフト角の選び方

稀にSWを含むアイアンセットが売られていますが、最近では通常アイアンセットに含まれているクラブはPWまでです。
ですからそれよりもロフト角のあるGW(ギャップウェッジ)やSWは別途購入する必要があります。

しかしそれらを無造作に選んでセットにしてしまうと合理性のないセットになってしまうので要注意です。

まずは選び方で重要なポイントは、ウェッジの好ましいロフト角の流れと本数です。
どんなロフト角のウェッジを何本持つかを決める必要があります。
例えば4度刻みで52・56・60度や6度刻みで52・58度のような感じです。

その基準となるのが先ほども話した今持っているPWのスペックです。
GWのロフト角はSWのロフト角の差を5~7度くらいに設定すると飛距離は15~25ヤード違ってきます。
つまりPWが44度であればGWのロフト角は49~51度、そしてPWが46度であればGWのロフト角は51~54度が好ましいのです。

このようにしっかりとロフト角の間隔を把握しておけば、アプローチでの距離感を正確に掴めるようになるのです。

ロフト角だけでなくソールの形状の選び方も重要

ウェッジの選び方の基本はロフト角とバウンス角ですが、それだけでなくウェッジのソールの形状をどうするかを選ぶのも重要です。

その際に考えるのは、あなたがウェッジのソールのどの部分を使ったショットをしたいのかと言うことです。

その選択肢は、

1.リーディングエッジ
2.ミッドソール
3.トレーリングエッジ

です。

ボールを打つ時に最初にターフとコンタクトをさせたいのが①であれば、バウンス角は小さめに、逆に②や③であればバウンス角が大きめのものを選ぶのが原則です。

しかしこれにはスイングタイプも関係してきます。

払い打ちタイプであればバウンスの小さいウェッジ、クラブを打ち込むタイプはバウンスが大きいウェッジが適しています。
もちろんゴルフをしている人であれば分かると思いますが、ウェッジ1本を様々な目的に使います。
しかしウェッジを何本かバッグに入れ、ウェッジをそれぞれの目的で使い分けるのであれば、その目的に適したソールのデザインを選ばなければなりません。

ソールの削り方によって変わるソール形状はソールの効き方を変えます。
ソールを大きく削り落とした形状はバウンスの使い方を把握した上級者向けのデザインになります。

初心者のウェッジの選び方

ウェッジの選び方についていろいろと書いてきましたが、初心者にとっては少し難しく感じたかもしれません。

まず初心者ゴルファーがウェッジを選ぶ際に指針となるのは、バンカーショットに使うSWです。

先に話したロフト角の選び方を踏まえて考えましょう。

迷ってしまうのであれば、ロフト角は56度がオススメです。
58度では場合によってはロフト角がある分距離感を合わせづらく、スピンが無駄に効きすぎたりするので、上手く使いこなせないと止まったり止まらなかったりしてしまいます。ですから距離感が合わせやすく、スピンも平均的に効くと一般的に言われているロフト角56度がオススメなのです。

また初心者ゴルファーにとってバンカーからの脱出は大きな課題でしょう。
バンカーが苦手な人は、バウンス角度が12~14度(ハイバウンス)がオススメです。
これくらいあればある程度のバンカーでもスクエアに構えたとしてもバウンスを上手く使えることができるでしょう。

初心者が課題とするショートゲーム攻略は、クラブ選びが解決の近道になるのです。

なんとなくや無造作が一番危険

ウェッジに限らずクラブ選びはゴルフにとってとても重要です。

デザインが好きだから!安かったから!と言ったような選び方は絶対にしないでください。

ゴルフショップの店員やゴルフ上級者に相談し、自分の今のゴルフレベルに何が必要かをアドバイスをもらい、何度も試打をしてこれだ!と言う1本を選ぶようにしましょう。
合わないクラブを使っているとスイングに問題がないのにゴルフ上達できなくなってしまいます。