ゴルフショップへ行くと数え切れないくらいの種類のゴルフボールがあります。
スピン系やディスタンス系と言った説明が書いてあるけれど、いまいち分かっていない人が多いのではないでしょうか。
その中でもタイトリストのpro v1xは人気も値段も高いので興味が湧きますよね。
誰でも使いこなせるのか、ボールにヘッドスピードが関係するのかなどボールの選び方と合わせて紹介していきます。
タイトリストpro v1xとは
ゴルフの専門チャンネルを見ていると印象に残るタイトリストpro v1、v1xのコマーシャルが流れます。
世界で活躍しているプロゴルファーにどのボールを使っているかとインタビューすると、多くのプロが「タイトリストpro v1」「タイトリストpro v1x」と答えます。
そんなプロが使っているものは何故か良く見えるし欲しくなりませんか。
しかしそのコマーシャルではボールの性能等詳しい説明はないので、ここで説明しておきましょう。
タイトリストpro v1xは、スピン系のボールです。
操作性の高さや弾きの強さが多くのプロに人気の理由です。
世界で一番使われているボールだと言われています。
非常にソフトなインナーコアと反発性の高いアウターコアとケース層、328ディンプルデザインで全てのショットで驚異的な飛距離を発揮します。
また328ディンプルデザインにより弾道の安定性が向上し、弾道が少し低めに設定されています。
グリップ力の高いウレタンエラストマーカバーが、優れたスピンコントロール性能とソフトで芯を感じる打感を実現しているのです。
プロゴルファー達のヘッドスピードで満足できるように設定されていますから、ヘッドスピードが遅いとその良さを感じ取るのは難しいかもしれません。
ボールはヘッドスピードの違いによって反応する
タイトリストpro v1は3ピース(3層)で、タイトリストpro v1xは4ピース(4層)です。
最近のゴルフボールは、中身が大体3層から4層になっています。
これはボールの中がいくつの層になっているのかを表しています。
そしてそのそれぞれの層は、ヘッドスピードの違いによって反応する層が変わるように計算されているのです。
衝突力の大きい(ヘッドスピードの速い)ドライバーで打つと、一番奥の層までエネルギーが届き、ボール全体が潰れます。
対して衝突力の小さい(ヘッドスピードの遅い)ウェッジやパターで打つとエネルギーが内側まで届かず、外側の層しか潰れません。
このエネルギーの届く層の違いが、飛距離、スピン量や打ち出し角に影響するのです。
タイトリストpro v1xのようにピースの層が多ければ、この違いが細かく設計できるからより高性能なボールになります。
ですがもしドライバーのヘッドスピードが遅かったら、一番奥の層までエネルギーが届かないので、せっかくの高性能を活かせません。
ヘッドスピードが40m/s以下の人はボールが潰れる量が不足するので、タイトリストprov 1xは不向きでしょう。
タイトリストpro v1xを使うのに適したヘッドスピードは
タイトリストprov 1xを使ってドライバーで飛距離を求める場合、それに適したヘッドスピードとは一体どのくらいなのでしょうか。
先に話したように40m/s以下のゴルファーは適していないことは分かりましたよね。
ドライバーで飛距離を稼ぐには、計算上インパクトで8mm前後ボールを潰せるボールを使う必要があります。
インパクトでボールがしっかり潰れ、その復元力で反発力が生まれるからです。
しかしインパクトでボールが潰れ過ぎるとエネルギーロスが発生します。
逆にボールの潰れが少ないと十分な反発を得ることができません。
一般的にヘッドスピードが速いのは、45m/s以上と言われています。
ですからタイトリストpro v1xの性能を上手く使うには最低限そのくらいのヘッドスピードが必要なのです。
人気があるからと言うだけでこのボールを使うのは間違っています。
ボールはゴルファーレベルによって細分化されていて、硬さについてはヘッドスピードとの相性があると言うことを頭に入れておいてください。
自分のヘッドスピードに見合ったボールとは
タイトリストpro v1xを使うにはヘッドスピードが45m/s以上必要ですが、それ以下の人はどのようなボールが見合っているのでしょうか。
実は販売されているボールの箱には推奨ヘッドスピードが必ず書いてあります。
その推奨されているヘッドスピードのゴルファーがそのボールを使うと性能が発揮しやすくできているのです。
基本的にディスタンス系のボールは、ヘッドスピードがあまり速くない人向けのボールになっています。
飛距離を伸ばしたいからとヘッドスピードが凄く速いのに、女性向けやシニア向けのソフトディスタンス系のボールを使ってしまうと、その性能は発揮されず、逆にスピンが増えすぎたり、曲がりが大きくなったりしてしまい、飛距離が伸びるどころかボールは大暴れしてしまいます。
ですからヘッドスピードが速いゴルファーは、スピン系やウレタンディスタンス系のボールを選ぶと良いでしょう。
逆にヘッドスピードが遅いゴルファーは、ソフトディスタンス系を選ぶと良いです。
店員やゴルフ仲間に勧められたからと安易に合わないボールを選んでしまうと、高いボールであっても性能を発揮できずもったいないことになるので気をつけてください。
タイトリストpro v1xに匹敵するボールとは
タイトリストpro v1xは世界中で絶大な人気を誇っています。
ただ正直お値段が結構張るので、OBや池ポチャになったら凹みますよね。
そこでヘッドスピード45m/s以上あるゴルファーにオススメする、タイトリストpro v1xに匹敵するボールを紹介していきましょう。
まず「ブリヂストン TOUR B330」です。
パワーヒッターが風に負けない重い球で飛ばせます。
打感は柔らかいですが、インパクトでグッと重さを感じます。
出球も弾道も低く、飛ばすには球を上げるだけのパワーが必要になってくるので、使いこなせる人の幅は狭いかもしれません。
ヘッドスピード46m/sで平均飛距離257.7ヤードです。
次に「ダンロップ スリクソン Z-STAR」です。
スピン性能と球の高さで松山英樹のようなピタっと止めるショットが打てます。
ドライバーでは全体に一体感があり、フィーリングを出しやすいです。
球筋の打ち分けもできますが、打球音が高いので打感が硬く感じられるかもしれません。ヘッドスピード46m/sで平均飛距離251.9ヤードです。
どちらも上級者向けと言うのもあって、これらのボールも決して安価ではありません。
ヘッドスピードの遅いゴルファーへオススメのボール
コマーシャルなどでタイトリストpro v1xに憧れる気持ちは分かりますが、ヘッドスピードが遅い間は残念ながら使うのは諦めてください。
しかし遅めのヘッドスピードだからこそ、上手く性能を出せるボールも沢山あるのでここで紹介します。
まず「PHYZ プレミアム」です。
ヘッドスピードが40m/s以下の人にドンピシャのボールです。
ドライバーではインパクトの手応えがほとんど感じられないくらい打感が柔らかくて軽いです。
ヘッドスピード40m/sで平均飛距離220.5ヤードです。
そして「タイトリスト VG3」です。
重みのある打感で力強い高弾道のボールが打てます。
ドライバーではしっかりとした手応えある重みのある打感で、フェースに乗ったらボールが高く飛び出し、キャリーボールが打てます。
また3ピースのため、ドライバーとウェッジで上手く性能を使い分けることができるので、初心者から中級者まで広い範囲のゴルファーにオススメです。
ヘッドスピード40m/sで平均飛距離224.0ヤードです。
悩んでもあれこれボールを変えるのはNG
ボールを選ぶ際は、自分のヘッドスピードに合った物、スピン系やディスタンス系と自分に必要な性能を考えることです。
ここで大事なことが、一度ボールを決めたらあまり種類を変えないこと。
アプローチやパターの距離感とはボールと密接に関係しているからです。
ころころ種類を変えてしまうと、せっかく掴んだ距離感が同じようにころころ変わってしまうので、ゴルフ上達の大きな妨げになるので気をつけましょう。