ロフト角と飛距離の関係を知りドライバーの最適弾道をゲット

最終更新日:2017/10/17

皆さんのドライバーのロフト角は何度ですか?
男性だと9度や10度の方が多いでしょうか。

ですが、そのロフト角、本当に自分に合っていますか?
ヘッドスピードや体格に合わせてドライバーのロフト角も見直すことで、飛距離が向上したり、曲がりが少なくなることがあります。

プロのドライバーのロフト角

最近の男子プロゴルファーは以前と異なりロフト角が大きめの傾向になっています。
以前は9度以下というロフト角が多かった男子プロも、現在は10度、10.5度を使うプロが増えています。
逆に女子プロは8.5度や9度といったロフト角を使っており、一般的にはヘッドスピードが速いほどロフト角は小さくると思われがちですが、男子プロと女子プロのロフト角は逆転しています。

女子プロの選手はアッパーブローに打ち出して芯をとらえて飛距離を出しているため、ヘッドスピードが男子プロよりも遅くてもロフト角の小さいドライバーを選んでいる傾向があります。
対して男子プロはレベルブローでヘッドスピードが速いため、打ち出しの高さがある程度出せるようにするために、ロフト角が大きくなっている傾向があります。

ということは、男性のアマチュアゴルファーの皆さんはアッパーブローに打っていないのであれば、ロフト角を上げた方がいいのかもしれません。

女子よりもロフト角を大きくできない、などの固定概念を捨ててロフト角を見直してみてはどうでしょうか?

ロフト角が低い方が飛距離が出るわけではない

ドライバーのロフト角が低い方が、無駄に球が吹き上がることがなく、前に飛びそうな感じがしますよね。
ですが、ロフト角が少ないドライバーで飛距離を出すにはテクニックが必要です。

吹き上がった球が出るのはロフト角だけが原因なわけではありません。

女子プロの選手たちのドライバーのロフト角は8.5度や9度ですが、彼女たちはアッパーブローに構え、芯をとらえるように打っています。
しかし急にこれをやろうとすると、プッシュアウトが出やすく、方向性がなかなか出づらくなります。

もし現在自分がアッパーブローに打ち、芯をとらえるような打ち方をしているなら、ロフト角が小さくても良いのですが、普段からレベルブローやダウンブローに入れるように打つようにしているのであれば少々打ちにくいでしょう。

だからヘッドスピードが速くても男子プロの方がロフト角が大きいですし、ヘッドスピードだけで選択しているのではないというのもそういった部分があります。
さらに最近のヘッドの重心深度が浅いのも1つの理由となります。

まずはロフト角選びの考え方を変えてみましょう。
男性だから、女性だから、ヘッドスピードの速さだけでは選べないものなのです。

ヘッドスピードとイメージ弾道とロフト角

では、ヘッドスピードの速さとロフト角は無関係で選べばいいかというとそうではありません。

初心者ゴルファーやアマチュアの女性ゴルファーなどヘッドスピードが遅い人はロフト角が大きい方が平均的に飛距離は出しやすいと言えます。
なぜなら、着弾点がいつも水平とは限らないのがゴルフだからです。
つまりいわゆるキャリー飛距離である程度飛距離を稼ぐ必要があります。

一般的に、ドライバーのヘッドスピードが30m/s以下の初心者の女性ゴルファーのロフト角は12度以上、30m/s~35m/sの方なら12~11度、35m/s~40m/sで10~11度、40m/s以上のヘッドスピードなら10度以下と言われています。
当然ながらロフト角が高いほど、ボールが上がり飛ばしやすいのですから、ボールが上がりにくい女性や男性のヘッドスピードが遅めの方にはロフト角が大きめなドライバーがオススメです。

ヘッドスピードに対してロフト角が大きすぎれば、球が上がり、止まりやすくなります。対してロフト角が小さければ球の上がりが少なくなり、球は転がるようになります。
つまりヘッドスピードと合わせてどのような球を打ちたいのか、というのもロフト角の選び方には重要となります。

ドライバーの打ち出しの高さとロフト角

あくまで同じヘッドスピード、スイングだった場合、バックスピンの量はロフト角が大きいほど増えます。
そしてスピン量が増えると弾道も上に上がりやすくなるので、球が吹き上がるようになります。
さらに上からまっすぐ落ちてくるような弾道になるので、キャリーの飛距離以外にランはあまり出ないと言えます。
対してロフト角が小さい方が打ち出しが低くなり、放物線のような弾道になるのと、落下地点からのランも期待ができます。

ただ、元々ボールがあまり上げられないのにさらにロフト角を小さいものにしてしまっては、打ち出しの角度がしっかりと出ません。
するとドライバーなのに低すぎる弾道になり、飛距離以前にすぐに地面についてしまう、ということにもなりかねません。
また、ダウンブロー気味に入れるために、打ち出し角度が低めになるということもあります。
こうして考えても一概にロフト角が小さければいいというわけではありません。

ボールの上がりは人それぞれ、ヘッドスピードの違いもあります。
打ち出し角度も低いほどいいというわけではありませんので、打ち出し角度にだけ注目するのではなく、全体にどのような弾道でドライバーが飛んでいるかを見る必要があります。

レディースの場合のドライバーのロフト角と飛距離

レディースの初心者用のドライバーのロフト角は13度や13.5度の物が多いです。

アマチュア女性はヘッドスピードが遅いことが多いため、シャフトは柔らかく、ロフト角が大きいドライバーから始めることになります。
ティーショットの打ち出しもロフト角が大きいので、飛ばすのに優しいドライバーと言えます。

ただし上達に連れヘッドスピードが上がってくると、そのままのロフト角やシャフトの柔らかさではそれ以上になかなか飛距離が伸びなくなってきます。

女性のドライバーの平均飛距離は175ヤード前後ですが、初心者用のドライバーではなかなかその飛距離は出せないでしょう。
ロフト角が小さくなると球が上がらないかもしれないと不安もあるかもしれませんが、12度前後でもさほど変わらない程度には上がってくれます。
むしろ、ロフト角が大きいために吹き上がったような弾道が出ているアマチュア女性ゴルファーが多く見受けられますので、次のドライバーは今のドライバーよりロフト角を小さくしてみることを検討してみましょう。

試打できるゴルフショップに行くとボールの軌道を機械でシミュレーションしてくれますので、まずは試打でロフト角の小さいドライバーに挑戦してみましょう。

自分に合ったスペックのドライバーで飛距離を伸ばす

ドライバーのスペックをイメージだけで選んでいませんか?

男性だから、女性だからといったことやゴルフ経験の年数だけでクラブを選んでいると、思ったように飛距離も伸ばせなくなってしまいます。

経験を積めばある程度のところまでヘッドスピードは上がっていきますが、逆にシニアになれば体力の低下に伴い当然ヘッドスピードは遅くなってきてしまいます。

シャフトの硬さをヘッドスピードに合わせるようにロフト角もヘッドスピードに合わせてベストな選択をしていきましょう。

また、さらにロフト角はヘッドスピードだけではなく、どのように飛距離を飛ばしたいかどのようなスイングをしているかでも適切なロフト角が変わってきます。

女性よりロフト角が大きいものは振りたくないという気持ちは捨てて、男子プロも10度以上のロフト角を使っているように、自分のスイングに合ったロフト角のドライバーを選んで飛距離を伸ばしましょう。

ロフト角だけで10ヤードも飛距離が変わることがある

自分に合った適切なロフト角のドライバーを使うだけで飛距離が10ヤード近く伸びることもあります。

自分のスイングの仕方、ヘッドスピードなど判断すべきところは多いですが、無理なく飛ばせるロフト角のドライバーを見つけて今より楽に飛距離が出せると良いですね。