ついにゼクシオも発売から20年を迎え、最新モデルも10代目となりました。
多くのゼクシオファンはその進化を心待ちしていたことでしょう。
今回はその進化の系譜にあるゼクシオ8ドライバーがまだまだ現役で通用するのか、試打インプレッションから探ります。
ゼクシオ8ドライバーの特徴
ゼクシオ8ドライバーでは、「スイング慣性モーメント」と言う新発想に基づいてクラブ設計されています。
従来のモデルはどれも軽く、非力なシニアや女性でも振りやすく、飛ばしやすいと人気でした。
前作ゼクシオ8と比べゼクシオ8ドライバーは、グリップを10g、シャフトを1g軽くし、ヘッドの衝突パワーを生むためにヘッドを1g増量しています。
つまり総重量は相当な軽量化が図られました。
この全体的な軽さとヘッドの重さのバランスによって、ヘッドスピードとボールスピードアップを実現しています。
またスイートエリアも従来モデルよりも10%拡大されていて、ゴルファーには嬉しいことばかり詰まっているドライバーです。
長年ゼクシオを使ってきたゼクシオファンであれば納得の仕上がりでしょう。
しかしこれからゼクシオをと考えているゴルファーにとっては、クラブ総重量が軽すぎる感じを受けてしまうかもしれません。
またグリップも超軽量化されている上に、細いので違和感がある人はいるでしょう。
この辺りは試打してフィーリングをチェックしなければなりません。
しかしグリップは自分に合わせて交換できるので、ゴルフショップで相談してクラブのバランスが悪くならないように相談してグリップ交換するとクリアできます。
ゼクシオ8ドライバーを試打してあまり印象良くないこともある
ゼクシオ8ドライバーの特徴を聞くと魅力満載で使ってみたくなりませんか。
でもメーカー側からの話だけでは俄かに信じがたいので、実際に試打したゴルファーの感想を見ていきましょう。
打感は、しっかりとしているのですが、硬すぎず手に嫌な衝撃も残らず良い感じです。
ボールを強く弾いてくれているのが感覚で良く分かります。
音は、ダンロップらしいはっきりとして爽快感のある音がします。
ゼクシオは昔から音に拘っているのが良く分かります。
ボールはとても上がりやすく、ロフト9.5°の高さとは感じられないほどです。
普段弾道の低いクラブを使っている人には違和感しかないかもしれません。
ライナー系の球を打ちたいゴルファーは、このドライバーは避けた方が良いでしょう。
安定性はかなり高く、ヘッド自体かなり寛容性が高いです。
飛距離性能は、ゼクシオらしい高い水準をキープしています。
ただゼクシオ7より秀でている印象は受けません。
ボールが高く上がり過ぎることで飛距離をロスしている感じがします。
操作性にはあまり期待できません。
大型ヘッドで球の掴まりが良いので、曲げようとしても曲げられず、真っ直ぐに近い球しか打てません。
ゼクシオ8ドライバーを試打して掴まりの良さを実感
試打の感想を1つだけ聞いても参考にはなりませんよね。
他のゴルファーのゼクシオ8ドライバーの試打感想も見てみましょう。
まず飛距離性能は、絶対的な一発でものすごく飛ぶと言うよりも、ヘッドの性能で安定して良く飛ぶと言った感じです。
ですから飛距離アップをとにかく望んでいる人はあまり期待しない方が良いかもしれません。
従来モデルよりも若干スピン量が少なめになっているようですが、ボールは上がりやすくイメージを超える高弾道で飛びます。
強い弾道でランを稼ぐと言うよりは、しっかりとキャリーを出して安定して飛ばすドライバーだと思ってください。
直進性はまずまずで弾道は安定しているのですが、基本的に掴まりが良いので真っ直ぐ出ても最後にフックしやすいです。
構えやすさは、ストレートやドローヒッターにはちょっと気になるくらいのフックフェースです。
ボールを左目に置くとフェースが左を向きすぎるので、思わず右足よりに置いてしまいます。
逆にスライサーの人であれば安心して構えられるはずです。
打感は、柔らかく響き感のあるいかにも飛んでる感じがして気持ち良くさせてくれます。
ゼクシオ8ドライバーのユーザーの感想
ゼクシオ8ドライバーを試打した人だけでなく、実際に使っているゴルファーたちの評価を見ていきましょう。
試打とは違った感想も多々あるので非常に興味深いです。
まずは評価の高いものから紹介していきます。
・ボールの掴まりも良く、ランが出て飛距離が10ヤード以上伸びました。
(平均スコア90台、60代前半男性)
・フェードボールが出ず、アウトサイドインでヘッドが入るとそのまま左へ飛んでいきます。
飛距離はこれまでより20~30ヤード伸びました。
(平均スコア90台、60代前半男性)
・軽くて打ちやすく、方向性、打感全て申し分ありません。
(平均スコア90台、60代後半男性)
と年配の男性に評価が高いようです。
それではもう一方の辛口評価を見てみましょう。
・飛距離は普通で、全体的に軽すぎるので鉛を貼って調整しています。
(平均スコア80台、50代後半男性)
・若干飛距離が伸びたような気がするが、画期的なものではありません。
(平均スコア110台、50台前半男性)
・シャフトが軽すぎてヘッドが効きすぎ、ボールが大暴れです。
(平均スコア80台、50代後半男性)
同じクラブを使っていても試打の感想だけでなく、実際使っている人たちの感想も様々です。
初代ゼクシオとゼクシオ8の飛距離を比較
試打や使用している人の感想や評価の話ばかりしていても面白くないですよね。
そこで初代ゼクシオとゼクシオ8ドライバーの飛距離を比較してみましょう。
過去モデルと見比べてみるとドライバーの進化の歴史が見えてきます。
ヘッドサイズが年ごとに大型化し、ついに4代目にして460ccのフルサイズが登場しました。
また高反発フェースの開発が進んでいき、大慣性モーメントヘッドが出てきます。
そんな時代の先駆けである初代ゼクシオはヘッドも小さく、イメージ通りにスイングするのが大変難しいです。
そのヘッドの小ささが、芯に当てなければとアドレスした時に大きなプレッシャーになります。
それに比べゼクシオ8ドライバーは、バランスも良く、大変振りやすくなっています。
初代ゼクシオはプレッシャーもありテンプラになる可能性もありますが、現代モデルはプレッシャーもなく安心して飛ばすことができまるでしょう。
なんと両モデルの体積の差はなんと155ccもあるのです。
ではその飛距離の差は一体どのくらいでしょう。
同条件での最大飛距離はゼクシオ8ドライバーの方がおよそ5ヤード飛びます。
つまり飛ぶは飛ぶようですが、高反発とSLEルール適合モデルということもあり、爆発的に飛距離がアップすると言うわけでもなさそうです。
ただ一発の飛距離差は少なくても、間違いなく平均飛距離は変わってくるだけの性能差はあります。
それこそが最大の進化と言えるでしょう。
試打そして試打、そしてまた試打
ゼクシオ8ドライバーの話をしてきましたが、実際打ってみないと本当の感想は分かりませんよね。
ここで特徴や試打の感想、実際使っている人たちの評価を見て、ゼクシオ8ドライバーに興味を持ち、それらを参考に中古ゴルフショップへ足を運びましょう。
ゼクシオシリーズはモデルチェンジの時期がもっとも過去モデルの買い時とも言えます。
口コミだけを信じてネットで購入なんてことは絶対にしないでください。
そして試打の感想と使っている人の感想が違っているように、1度使った感想と何度も使った感想は変わるのが普通です。
その日の気候や体調、ゴルフの調子などによってクラブに対するイメージは大きく違います。
ですから、試打をしないでとか、1度だけの試打でクラブ評価をしないようにしましょう。
今日使った印象と明日使った印象、来月使った印象は全く違う可能性があります。
ですからクラブを選ぶ際は、試打そして試打、そしてまた試打、またまた試打!と言うくらい飽きるほどに試打をしてください。
そしてやっぱりこれだ!と思ったら購入すべき時が来たと言うことです。
最新ゼクシオ10ドライバーとゼクシオ8ドライバーの比較してみるのもいいですね。
そこで大きく差を感じなければ、8ドライバーを選べばいいのです。
イメージを振り捨てて一度使ってみては?
ゼクシオにはアベレージゴルファー用とか、シニア用と言ったイメージを持っている人は結構います。
しかしゼクシオを使っているプロもいます。
モデルやシャフトなどのスペックを変えれば、上級者でも満足できるドライバーになりえるのです。
そしてクラブをカスタマイズできる楽しみも同時に増えます。
どのクラブでも言えるのですが、打ってみないことには何も分かりません。