ゴルフが上達してくると、クラブをカスタマイズしたくなるのがゴルファーの性です。
特にグリップやシャフトはスイングに大きく影響するので、自分仕様にするゴルファーが多いのではないでしょうか?
ここで悩むのが毎日欠かさず練習をしている人です。
中には1日でも休むと気が気でない人がいるでしょう。
そこでドライバーのシャフト交換をしたら何時間くらいすれば使っても大丈夫なのかお話しします。
お店でのドライバーのシャフト交換に必要な時間は?
ドライバーのシャフト交換をしてから使えるまでの時間も大事ですが、シャフト交換自体がどのくらいの時間が必要なのかも知っておきたいですよね。
自分でする人も、お店でする人もいるでしょうが、ここではお店で頼んだ場合どのくらい日数が掛かるのかを教えます。
もちろんシャフト交換に掛かる時間はお店によって違います。
全国的にあるゴルフショップは迅速なことを売りにしているので、在庫があり希望すれば1時間程度での引き渡しも可能かもしれません。
ただその場合、別途追加料金が掛かる場合も多く、料金をなるべく抑えたい人であれば、次の日や2~3日後の引渡しを選ぶべきでしょう。
それから個人のゴルフ工房のような専門的なお店になると、シャフト交換に掛かる時間は2時間近く掛かる場合があります。
なぜそんなに時間が掛かるのかと言うと、シャフト交換の際に入念に計測をするからです。
単純なシャフト交換だけの作業でしたら、ヘッドからシャフトを抜き、新しいシャフトを接着して、最後に長さ調整とグリップ装着をして完了です。
しかしこだわりの強いゴルフ工房等では、シャフト交換前のスペックを計測し、シャフトを抜いた後にヘッドの角度や重心、重量など計測を綿密に行います。
そして装着するシャフトの計測、仮組みによるバランス計算、ヘッドの角度を微調整するシャフトの差し込み角度調整、そして本組み後のグリップの下巻き調整などやることが満載です。
ここまでされるとかなりの安心感がありますよね。
ドライバーのシャフト交換をしたら何時間後に使用可能?
さてここで本題です。
ドライバーのシャフト交換に2時間掛かるとして、その後すぐに練習ができるのでしょうか、できないのでしょうか。
実はこれもまたお店によって違ってきます。
正確に言うと「お店によって」ではなく「接着剤によって」です。
ゴルフクラブで使われる接着剤は大抵が2液混合接着剤です。
その接着剤には、3時間硬化タイプや24時間硬化タイプなど様々あります。
つまりお店がどんな接着剤を使っているかで、シャフト交換後に使えるのにどのくらい時間が掛かるのかが変わってくるのです。
ですからそのお店がどのタイプの接着剤を使っているかを最初に確認するのが一番良いでしょう。
しかし3時間硬化タイプの接着剤を使ったからと言って、必ず3時間後に使えるわけではありません。
同時にグリップも交換したのであれば、グリップが動いてしまう可能性があるからです。このグリップ内の両面テープの硬化は夏場で4~5時間は置く必要があります。
結論を言うとドライバーのシャフト交換をしたら最低でも5時間は使えないでしょう。
ただ朝一にお店へ行って、夕方くらいに練習へ行くのであれば何の問題もないかもしれません。
どうしても交換後、はやる気持ちを抑え切れずに練習へ行ってしまうと、スポンっと抜けてしまったり、グリップが捻じれてしまったりと大変危険ですので、十分気をつけてください。
少しの時間でドライバーのシャフト交換ができる
やっぱりと思いましたか?
それとも意外と時間がかかるものだなと思いましたか?
このようにドライバーのシャフト交換は時間も掛かりますが、当然お金も掛かります。
シャフト自体が高価ですし、その上工賃が少なくとも数千円取られるのが普通です。
そんないろいろと考えさせられるシャフト交換ですが、2009年頃から救世主が現れました。
それが「可変スリーブ付きドライバー」です。
ドライバーのシャフトの先端に専用スリーブが付いていて、着脱式で調整機能が付いた可変式モデルです。
きっと「カチャカチャドライバー」と通称で言った方が分かる人が多いかもしれません。
このタイプのドライバーであれば、自分自身でシャフトが簡単に着脱できるので、シャフト交換がお店に行かずとも簡単にできます。
もちろん接着剤を使うわけでもないので、シャフト交換後すぐに使うこともできます。
数本を付け替えながら練習するなんてことも可能です。
ただメーカー違いだけでなく、同メーカーのモデル違いによってもスリーブの形が変わってくるので、同じスリーブを使っているシャフトでないと装着できないと言うのが問題です。
そこが改善されたら、もう言うことなしですよね。
ドライバーのシャフト交換のメリットとは
時間を掛けても、お金を掛けてもドライバーのシャフト交換をするのには、もちろん大きなメリットがあるからとしか考えられないですよね。
メリットなくシャフト交換するゴルファーはいないはずです。
ではドライバーのシャフト交換でのメリットとは一体何なのでしょうか。
プロゴルファーはもちろん、シングルプレーヤー(特に片手シングル)などゴルフ上級者は純正のシャフトではななく、いわゆるアフターマーケット用のカスタムシャフトを使っています。
それにはやはり何かしらメリットがあるからそうするわけですよね。
ドライバーのシャフト交換をすると、
①飛距離が伸びる
②ティーショットが安定する
③自分に合わせているので安心感が生まれる
この要素によって、10ヤード近く飛距離が伸びることもザラです。
決して純正シャフトが悪いと言うわけではないのですが、万人向けのシャフトより、自分のスイングに合ったシャフトにすることがいかに重要かと言うことなのです。
シャフトは硬さだけでなく、バランスや調子、重さなど選ぶところが沢山あります。
人もスイングも千差万別、ですから合うシャフトだって千差万別なのです。
ドライバーのシャフト選びに失敗しないために
自分に合うシャフトにすればメリットがある!と言われても、実際どのシャフトが自分に合うのか分からないですよね。
その上今では、時間が掛からない可変スリーブ付きドライバーで簡単にシャフト交換できるとなると選び方にも悩んでしまいます。
そこでシャフト選びに失敗しないシャフトの選び方を教えましょう。
まず選ぶ上で知っておかなければならないことが3つあります。
1つ目はシャフトの硬さ表示の基準はメーカーによって違うこと。
ですからフレックス表示だけでシャフトの硬さを決めないようにしましょう。
そこで重要なことが、自分に合ったクラブの振動数を知ることです。
シャフトフレックスよりも振動数をメインにすることをオススメします。
自分に最適な振動数を知らない限り、自分に合ったシャフト、ドライバーに出会えることはないでしょう。
2つ目に自分のヘッドスピードと握力がどのくらいなのかをしっかりと把握すること。
自分のポテンシャルをしっかりと数値化しないことには、シャフトどころかクラブですら選びようがありません。
そして3つ目、確実に自分のスイングに合ったキックポイントを知ること。
スイングスタイルや癖、悩みによって元調子・中調子・先調子が変わります。
これはご自身の持ち球や求める弾道を整理して、フィッターやクラフトマンに尋ねるのが一番の解決法です。
安くても中古シャフトには気をつけよう
ドライバーのシャフト交換をしたことある人、しようと試みた人であれば知っていると思いますが、交換用シャフトは結構値が張りますよね。
そこで少しでも安く買えるようにと中古のシャフトを探す人も少なくありません。
その上可変スリーブ付きであれば、時間も経費も更に浮かすことができるからです。
しかし、中古のシャフトをインターネットなどで購入する際に十分気をつけないと、実は老朽化していてシャフトがすぐに折れてしまったり、ヘッドがスポッと抜けてしまったり、クラブのバランスが崩れてしまうなどの危険性があります。
ドライバーシャフトの素材は主にカーボンですが、鉄と比べて10倍の強度があり、軽量です。
しかしもちろん弱点もあります。
それが熱に弱いと言うことです。
ヘッドからシャフトを抜くのには、接着剤を専用のヒートガンで温めます。
もし中古販売をする前に以前の持ち主が必要以上に高温で温めてしまっていたら、カーボンの耐久性が弱くなっているのは間違いありません。
中古のシャフトを買うとしても、ネット等ではなく実際に目で見て、手で触れて、試打できるゴルフショップやゴルフ工房で購入することをオススメします。
またインターネット上には激安の模造品、偽造品が出回るのも世の常です。
安いからとすぐ飛びつくのだけはしないほうが賢明です。
シャフト交換は慎重にしないと涙に暮れます
ドライバーのシャフト交換はかなり慎重に行って欲しいことです。
なぜならドライバー自体も安いものでもないですし、シャフト自体も安くないからです。
リシャフトした結果、気持ちよく振り抜くこともできず、元のドライバーの方が良かった!?なんてことになったら悔しいやら何やら意味が分からないですよね。
今回紹介したシャフト交換に関することをしっかりと読んで、考え抜いて相談を繰り返した上でシャフト交換に挑みましょう!