左手の薬指に付けている指輪と言えば結婚指輪でしょう。
それをゴルフのためとはいえ外すことに躊躇する人もいるかもしれません。
指輪を外すときと外さないでスイングするときの違いや、痛みが出たときの対処法などそれぞれの方法について考えていきます。
左手の薬指に輝く愛のあかしの指輪は外すべき?
ゴルフをするにはそれなりの服装が必要です。
ゴルフのシャツにパンツ、それに帽子やグローブは必須アイテムではないでしょうか。
逆に普段は身につけていても、時計と指輪はできれば外しておきたいものです。
ただ左手の薬指の指輪といえば、一般的には結婚指輪ですからそう簡単に外すものではありません。
でも指輪が邪魔になる 痛いといったマイナス作用もあるので、できればクラブハウスで外してお財布などと一緒に貴重品ボックスに預けておきたいものです。
そもそもゴルフクラブを握るとき、左手はスイングを主導するので重要な部分となります。
その中でも、小指・薬指・中指の3本はしっかり握る役目をする、重要な指と言われています。
テークバックでクラブを引く時、左手の甲と腕が真っ直ぐに一直線になるようにすると、スムーズに引くことができます。
そのためには左腿の前にグリップをずらして、左手がクラブヘッドよりも前になるハンドファーストにしておきます。
身体の両端となる左腿から右腿までスムーズに引けるため、変則な肩回しなどを考えることなく自然にグリップは後方に移動するわけです。
ここで大事なのが、左手の3本の指です。
しっかり握っていることで左手甲が上を向いたり下を向いたりしないように、スクエアな状態でテークバックをすることができます。
スイングで重要な左手の薬指を邪魔する指輪は外しておく
左手の小指・薬指・中指の3本でクラブを引くイメージでテークバックする時、気にしなければいけないのは一体感です。
1本ずつがばらばらに握っているのではなく、ひとつの塊のような状態で握っていることが大切です。
なぜなら1本ずつを意識すると、しっかり握るのではなく強く握ってしまうからです。
グリップはダウンスイングでの勢いや、インパクトの衝撃にも耐えうる程度の強さは必要ですが、握りつぶすような強力な強さを必要としていません。
普通にスイングしてクラブヘッドの向きが変わらない程度で十分、それよりも強く握ることで手首が硬くならないように注意しなければなりません。
グローブなしでグリップを握った時に、離しても指が真っ白になるようでは強すぎます。
もし不安があるようなら指と指の間隔を今よりも狭めるだけで一体となり、少しの力でしっかりと握れるはずです。
このとき気になるのは薬指の指輪です。
プレー中に一体感を阻害すようであれば外しておいた方がいいでしょう。
また指の間隔を狭くしたことで痛いと感じた場合も同じです。
ただしコース内で外すと紛失の恐れがあるので、スタート前に準備をしておきたいものです。
指輪のせいで左手の薬指に痛みが出たときの対処法
スイングの中で左手3本の指に力が入らないと、力がそがれることになります。
特に重要なのはダウンブロー気味の強いインパクトをするスイングのときです。
ダウンブローは、ボールを潰すように直接インパクトするイメージでクラブヘッドを入れていきます。
本来はボールの側面を払うように打ちますが、ダウンブローのときはボールの1/3くらいを潰すようにフェースを合わせて、スイングの最下点をボールの前に置きます。
イメージとしてはボールの前方のターフを削り取るように打ちこみ、決してボールの前や下の芝を抜くような打ち込み方をしません。
この強いインパクトを支えてくれるのは、左手の3本の指です。
特に小指よりもはるかに長い薬指は、クラブをコントロールする上で重要な部分です。
この強い衝撃で薬指との指輪とグリップに挟まれると、激痛であったりタコやマメのようなものができたりします。
やはり防ぐためには外すことが1番の解決法ですが、痛くなってからプレー中に外すのであれば指輪をスペアのグローブの中に入れて、しっかり折りたたみキャディバッグにしまっておくと、紛失を防ぐことができます。
左手の薬指から外した指輪を紛失しないための準備
左手の薬指から外した指輪をつけるのを忘れると、あとから「どこにしまったのだろう」と思い出せないことがあります。
スペアのグローブに入れておいたのに、それさえも忘れてしまいいつも通りにグローブをはめて紛失というパターンもありますので、最初から外すかもしれないと思うのであればチェーン型のネックレスに指輪を通して首に下げておく手もあります。
本来は指につけておくものですが、スポーツのために一時期外すとしても、体から離さずに身につけておけばお守り代わりもなるかもしれません。
もちろん紛失も防げるのでオススメの方法ですが、チェーンネックレスはスポーツをしていても切れないもの、また留め金が外れにくいものを選ぶのが必須条件です。
また普段、頻繁に指輪を外している場合には、外れやすくなっていることが多いようです。
はめていたグローブを外してパターを打つ人は、グローブをとった時に指輪が外れるかもしれないので、最初から外しておく方が良いと思います。
それでも左手の薬指から指輪を外したくない時
どうしても左手の薬指の指輪は外したくない、または外れなくなっているという人もいると思います。
外したくない場合にはプレー中はグローブをとらないことで、紛失を防ぐことができます。
また外れない人は紛失の可能性はないので心配はありませんが、指の動きと痛みに不安があるので、握り方を変える方法も覚えておくといいかもしれません。
日本人の多くのプレイヤーは手のひらで握るパームグリップにしていますが、クラブをコントロールしやすいのはフィンガーグリップです。
指でグリップを握ることで、手首をやわらかく保つことができて飛距離や方向性を高めることができるグリップ法です。
昔のクラブは重たかったので手のひらで握っていましたが、現在のクラブは軽量化されているのでコントロールのしやすいフィンガーグリップの方が、クラブの性能を効果的に引き出すことができます。
また指で握るためにグリップと指の皮が挟まることもなく、指輪をつけていても痛みは少ないので、指輪をつけたままでもスイングができるはずです。
左手の薬指に指輪をつけたままでのオススメの握り方
左手の薬指に指輪をつけたままの握り方としては、他にもベースボールグリップがあります。
スイングとしての是非はともかく、左手と右手そして10本の指すべてで握ることから、左手薬指にかかる負担率が減り、仮に痛みがあっても緩和されるはずです。
ただしベースボールグリップでプレーする場合には、事前に練習が必要になります。
特にドライバーは右手の力が強くなること、右脇が開きやすいことから、フックボールが出やすくなるので、充分に打ちこんでから実践で使いたいものです。
ラウンド途中で痛みを感じてグリップの握り方を変えるのであれば、インターロッキンググリップがオススメです。
左手の人差し指と右手の小指を絡ませる握り方は、両手を一体にするだけではなく、違和感無くフィンガーグリップに近い握り方ができるはずです。
特に世界の一流プレイヤーの中でもフィンガーグリップに変更しているので、コントロールとパワーについては問題ないはずです。
ただ痛みを回避するのであれば、最初に指輪を外しておくことをオススメします。
左手の薬指の指輪に意識がいかないスイングが大事
左手の薬指の指輪は外しにくいものです。
結婚して間もない時期であれば尚更のこと、別に外したから愛が……ということはないはずなのに、後ろめたさもあってつけたままでプレーしている人は大勢います。
基本的には痛みがあれば外す、違和感があれば握り方を研究する、自分なりの対処法でスイング中に薬指に意識がいかないようにすることが大切です。