ゴルフ用語とは難しいものから簡単なもの、単に略語として使っているものなどたくさんあります。
ゴルフ初心者にとってはそんなゴルフ用語が並ぶと頭の中はハテナでいっぱいになってしまいます。
その中でも良く聞く「ワンピン」とは距離を示しているのですが、その距離とは何メートルを表して、どういった時に使うのでしょうか。
意味や使い方が分かったらそれを実現するための練習法も合わせて紹介します。
ゴルフ用語のワンピンとは
ゴルフ用語の「ワンピン」は、『ワン=1』と、『ピン=カップに刺してあるピンフラッグ』のことを言います。
ピンフラッグの長さは、2.5メートルが標準なので、ワンピンとはそれくらいにボールを寄せると言う意味で使われています。
英語で表現すると「within the-pin-lenght」です。
ピンの長さは、2.5メートルが標準と言いましたが、ルール上では2.13メートル以上としか決められていません。
ですからワンピンと言っても正式かつ正確な距離は決まっていないのです。
コースによってまちまちで長かったり、短かったりするということです。
事実イギリスのコースのピンは、強風対策のために日本よりも短いです。
故にイギリスで「ワンピン」と言ったら、日本よりも寄せた状態のことを言います。
こういったことから、ワンピンの長さは2~3メートルと理解しておくと良いでしょう。
「ワンピン」とは良く耳にしますが、大抵グリーン上でしか使用しません。
「ワンピンに寄せる」「ワンピンに付ける」と言う使い方が一般的で、ピンの長さの距離のパットが残ると言う意味で使います。
ゴルフ用語でワンピンより凄いのはベタピン
もちろんワンピンに寄せるだけでも、上手くいけば1パットで上がれる可能性が高まるので十分凄いことです。
しかし、2~3メートルのパッティングは意外と難しい距離で、2パットする可能性の方が高いと言うゴルファーも多いのではないでしょうか。
そんなワンピン以上に寄せることを「ベタピン」と言います。
もちろんこれは和製英語で、「ベタベタにピンに寄せる」の略語です。
ベタピンの距離は、目を瞑ってもカップインできる距離です。
ある意味奇跡的なショットと言っても良いでしょう。
ワンピンに寄せられることでパットのプレッシャーは減りますが、2~3メートルの下りとなると、3パットの可能性も出てきます。
しかしベタピンであれば、下りであってもラインを気にせずパットできる距離なので、ほぼ100%ワンパットと考えて良いです。
ちなみにベタピンを英語で言うと「Gimmie」「Inside the leather」(OKの距離)です。
OKの距離と言うのに定義はなく、どんなにOKの距離くらいに寄せても、下りでミスする可能性のあるラインであれば、OKの距離にはなりません。
ゴルフ上手になるためにワンピン以内に寄せる練習
ワンピン以内とは、先に説明したように2~3メートル以内に寄せることです。
実際2~3メートルは距離があるようでいて微妙な距離ですよね。
パーオンでワンピン以内と言うのは、プロ並みの技術になりますが、ボギーオンなどアプローチでワンピン以内は、確実に攻めたいところです。
アプローチの精度を上げ常にワンピン以内に寄せることができれば、スコアが格段にアップすることは間違いありません。
もちろん合わせてパターの精度も上げなければいけません。
ワンピン以内に寄せるために練習場ではほぼメインにアプローチの練習をします。
ただこのくらいの距離かなと感覚だけで練習するのではなく、狙うターゲットをピンポイントで決め、そこに確実にボールが運べるように練習をしてください。
この時に気をつけて欲しいのが、練習場は人工芝なので、クラブが滑りダフってもナイスショットと勘違いしてしまうことです。
アプローチはウェッジのフェースでボールをクリーンに打つことを意識して練習してください。
アプローチの練習は、できれば人工芝を使っているゴルフ練習場ではなく、アプローチ練習専用グリーンで本当の芝を使っているところで練習するのが良いでしょう。
ワンピン以内に転がすアプローチがベター
ワンピン以内に寄せたいのであれば、上げるアプローチよりも転がすアプローチの方が簡単です。
手でボールを投げる時に、持って行きたいところまでボールを投げるのと、転がすのでは後者の方が簡単ではありませんか?
ゴルフのアプローチでも同じことが言えます。
初心者~中級者の場合は、転がすピッチエンドランやランニングアプローチを主体に考えるようにしましょう。
グリーン周りの短い距離で浮かせたアプローチをしようとすると、どうしてもだダフったり、トップしてしまうことが多いです。
50ヤード未満をトップしてしまうと、OBなどのハザード、もしくは難しいライのアプローチになってしまうこと必至です。
転がすアプローチであれば、パターのようにクラブを使うだけなので、距離感さえしっかり掴められれば、ワンピン以内に寄せられるようになるでしょう。
もちろん上げるアプローチを必要とする場合もあります。
例えばバンカー越えや深いラフに囲まれてしまったときです。
そういった場合にダイレクトにピンを狙うとグリーン奥にこぼれてしまい、難しいラフの返しになってしまう可能性があります。
ですから無理にピンを狙わずに、グリーンに乗せて、上手く行けば転がしてカップに寄せられるくらいの感じで打ちましょう。
アプローチが上達したらスイングも良くなる
アプローチでほぼ確実にワンピンに寄せられるくらいに上達したら、不思議と普通のショットも上達しています。
ゴルフ練習場でドライバーやアプローチを無我夢中に練習している人を見かけますが、それらはアプローチの練習の5分の1程度で十分です。
アプローチのスイングは、基本的なスイングの形をしています。
狙う距離が近くなると手で距離を合わせようとする人がいますが、距離の短いアプローチこそ身体の回転を使って打つのです。
スタンスを狭くし、一定のリズムで、左右対称の幅で打つのがアプローチのポイントです。
このような練習を続けることで、コントロールショットが得意になります。
実際ラウンド中はフルスイングでショットをすることはほとんどありません。
狙った距離を確実に狙う為にコントロールショットをする必要があるのですが、先に紹介したようなアプローチの練習を続けておけば、クラブの性能を上手く生かして距離を打ち分けられるようになるでしょう。
スイングの基本はアプローチもアイアンもドライバーも同じです。
まずは確実に狙った距離を運べるアプローチの練習を徹底的にやりましょう!
ワンピンに寄せるコツ
アプローチの練習をして大体の距離感を掴めてきたら、次はワンピンに寄せるコツを掴みましょう。
実際ゴルフ場でアプローチの場面になるとグリーンの傾斜や状態などに寄ってワンピンに寄せるためにどこに落とすかが変わってきます。
ボールの落とし所をホール1か所の点として考えてるのはNGです。
アプローチの練習で1か所に的を絞り練習するのは正しいですが、実際のラウンドで1点を狙うのは、難しさが倍増する上にプレッシャーもかかってしまいます。
ですから、1か所の点として落としどころを決めるのではなく、ここら辺のエリアに落とせば大丈夫!くらいのアバウトな感覚で狙ったほうが良いです。
グリーンの大きさや傾斜によって変わりますが、グリーンの縦と横を大体3~4分割して、その内の1つのエリアに落とすようにしましょう。
これが慣れてくるとそのエリア内でさらにどこら辺を狙えば良いのかが分かってきます。
パターも同様で、ロングパットの際は、入れることを考えずに1メートル以内に寄せることを考えると気持ちが楽になります。
グリーン上では特に、自らハードルを上げずに、気持ちを楽にプレーできるようにすると良いですよ。
自信がゴルフを上手くし、スコアを伸ばす!
得意クラブを1つ作れ!と言われるのは、ゴルフがメンタルのスポーツだからです。
得意クラブの距離を残すと自信を持ってクラブを振れます。
そしてそれがワンピン以内に寄せられると更に自信が出てきます。
アプローチを得意なショットにしておけば、ゴルフで怖いものなしと言っても良いくらいです。
そのためアプローチマスター!と言われるくらいにアプローチの練習に力を入れましょう!