ゴルフコンペに参加すると、優勝者と別に「ベストグロス」が表彰されます。
しかしベストグロスが何なのか分からずに拍手をしている人もいるのではないでしょうか。
よりゴルフコンペを楽しむために、ベストグロスを始め、ゴルフコンペで使われるオープンコンペ用語を紹介しましょう。
ゴルフコンペの「ベストグロス」とは
ゴルフコンペに参加すると「ベストグロス賞」で大きな歓声を浴びる人がいます。
でもそのベストは分かるけど、グロスとはいったい何なのでしょう。
このグロスとは、ハンディキャップを引く前の純粋なスコアのことを言います。
対してハンディキャップを引いた後のスコアはネットと言います。
ゴルフコンペでの順位は、公平を規す為にダブルぺリア方式や新ぺリア方式などのネットを参照します。
しかしもちろんグロススコアも順位表には表示され、その中で最もスコアが良かった人に「ベストグロス賞」が与えられるのです。
つまり最もグロスの少ない人に与えられる賞です。
ハンディキャップ差引無しの純粋なスコアでトップの人と言うことです。
「ベスグロ」と略すのが一般的です。
単純にベスグロを獲るような人はゴルフが上手なので、ハンディ戦であればハンディキャップが付きにくくなります。
ですから、ネットスコアでの優勝争いには絡まないことが多いのです。
上級者であれば、優勝者よりもスコアが良いので、どちらかと言うとベストグロス賞の方が嬉しいのではないでしょうか。
ベストグロスとネットスコアの違い
先に説明したように、ベストグロスとはハンディキャップを引く前の純粋なスコアでトップになった人です。
ではゴルフコンペの順位表に書かれている「ネットスコア」とは何なのでしょう。
ネットスコアはグロススコアのように実際のスコアとは全く違います。
ハンディキャップを計算に入れたスコアのことなので、下手な人ほどハンディが大きく、上手な人ほどハンディが小さくなる傾向があります。
先ほどベストグロスの人はハンディキャップが付きにくいので優勝に絡まないと言ったのはそういうことです。
逆にグロスでは最下位でも、ハンデを考慮して計算したらブービー賞になったと言うようなことはゴルフコンペでは良くある話です。
滅多にないですが、グロススコアでは最下位でも、ネットスコアで優勝と言うこともありえない話ではありません。
このようにネットスコアであれば、運なども関係してくるので、ゴルフの上手い下手関係なく楽しむことができるのです。
ですから仲間内の本気なコンペであれば、ネットを止めて定期的にグロススコアで戦ってみるのも向上心が芽生えて良いかもしれません。
ベストグロスの賞品が1番良い?
ベストグロスがゴルフコンペでのベストスコアなので賞品が1番良いのでしょうか。
しかし残念ながらベストグロスの賞品は、そこまで良くありません。
やはり優勝賞品が1番良いのです。
と言うのも、定期的に行われるゴルフコンペであると、ベストグロスを獲る人が決まってくるからです。
それなのにベストグロスの賞品への比重が大きいと盛り上がりに欠けてしまいます。
そこをモチベーションに!と考えるのも良いですが、ゴルフとはそんなに簡単に上達するスポーツではないので、難しいでしょう。
もちろんコンペによっては、全員が同じレベルで接戦と言ったものもあるでしょう。
そのような場合であれば、ベストグロス賞に比重を置いた方が大いに盛り上がると思います。
幹事の方が、開催するゴルフコンペのメンバーや内容によって決めるので、どちらの賞品が良いと言うのは一概には言えません。
ゴルフコンペに参加する人達の平均レベル、過去開催回数などによって変わってくると思っておきましょう。
懇親会のようなものであると盛り上げる為にブービーや最下位の賞品を良くする場合もあるようです。
ゴルフコンペで言う隠しホールとは
ゴルフコンペで「隠しホールだったら良いな」なんて言っている人がいます。
ところでその「隠しホール」とは何のことなのでしょうか。
ゴルフコンペで採用されている隠しホールとは、ハンディキャップを算出するためのホールのこと。
最近のコンペでの定番は新ぺリア方式と言うハンディ算出方法で、12ホールが隠しホールに設定されています。
一般的には、パー3とパー5がアウトとインで1ホールずつ計4ホール、パー4が4ホールずつの計8ホール、合計12ホールが隠しホールに設定されます。
ですから、パー4で大叩きすれば、ハンディキャップが増えて上位に入る可能性が高まるのです。
しかしベストグロスの人は、どのホールでも大叩きをすることがないので、ハンディキャップがつかないのです。
もちろん隠しホールがどこかは事前に参加者には知らされません。
結果発表でもらう順位表に隠しホールが記載されています。
そんなゴルフコンペ必勝法は、パー4で力を抜いて、パー3とパー5を絶対に外さないように集中することです。
これが新ペリア方式だと結構ハマります。
ゴルフコンペのブービーとは一体何?
ゴルフコンペに参加すると「ブービー賞」とあります。
そのブービー賞とは最下位の1つ手前の人で、ブービーメーカー賞が最下位の人になります。
ブービーとは、のろまや間抜けと言った意味のある言葉から来ていて、元々は最下位の人に送られる賞でした。
しかし最下位になると賞品がもらえると言うことで、本来であればベストグロスを狙ってがんばるのがゴルフと言うスポーツなのに、向上心なく最下位を狙う人が出てきたこともあって、狙っても取れない最下位手前をブービー賞にするようになったのです。
最下位はただ下手にプレーすれば良いですが、意図的に最下位から2番目になることは難しいですからね。
懇親会のような楽しむゴルフコンペであっても、向上心なくプレーしていては周りも良い気持ちはしません。
楽しむゴルフコンペであっても、手を抜いたりせずに、真剣に取り組むこともまたゴルファーとしてのマナーの1つでもあることを忘れないでください。
真剣に取り組んで最下位になる人の気持ちを考えれば分かることだと思います。
オープンコンペと競技コンペ
ゴルフコンペにも種類があります。
1番多いのは会社の社員やその関係などで行うコンペや、ゴルフコースやゴルフメーカーが主催するコンペです。
またメンバーなどを対象とした本格的なゴルフ競技を指すコンペもあります。
前者は懇親会のような楽しむものですが、後者は「競技」なので完全スコア主義です。
ゴルフコースやゴルフメーカーが主催するコンペをオープンコンペといいます。
ゴルフコースや練習場、ネットなどで広く募集しています。
費用はプレー代に上乗せで参加費が掛かります。
参加費はだいたい2000円前後です。
参加費を払う分、参加賞もちゃんと貰えるので参加しても損はないでしょう。
このような大きなコンペであれば、参加者も多いのでベストグロス賞の賞品もなかなか良い物が準備されているでしょう。
そんな大きなオープンコンペに参加すると自分の今の実力を知ることができるので、参加をオススメします。
しかし競技コンペになると、メンバーを対象としたものが多いので、参加資格を得るのにハンディキャップを取得しなければなりません。
ここまで聞けばスコア主義で真剣なコンペだと言うのが分かると思います。
オープンコンペとはまた違い、スコアを競うことで緊張感を楽しめるコンペになっています。
定期的に同じコンペに出て自分の上達を知る
色々なゴルフコンペに参加して多くの人と競うことも大切ですが、定期的に同じコンペに参加することで、どのくらい自分がレベルアップしたかを知ることができます。
もちろんプロではないので、そこに全てを掛けることはないのですが、その定期的に参加しているゴルフコンペでベストグロスを獲ることを目標にすると良いでしょう。
目標を持っていると向上心を忘れることなくコツコツと練習をすることができます。
またそれは強いメンタル力を育てることにもなるのです。