ウッドの役割や他のクラブとの違いはなんとなく分かる人が多いでしょう。
しかしウェッジとアイアンの違いは何だか分かりますか?
またこれらを区別する境目とはどこなのでしょうか。
知らなくても使えれば問題ないと思っているかもしれませんが、これを知っておかないと上手くクラブセッティングができません。
ここでクラブの違いと役割についてしっかりと学んでいきましょう。
違いはあれどウェッジもアイアンなんです!
冒頭から、ウェッジとアイアンの違いは?と言っているのですが、実はウェッジを含めてアイアンなのです。
理由は簡単なのですが、ヘッドが”鉄=IRON”で作られているからです。
FW(フェアウェイウッド)やUT(ユーティリティ)をウッドと言うのもヘッドが”木=WOOD”でできていたからですよね。
種類で考えるとウェッジもアイアンのカテゴリーに入るのですが、それらの違いと役割について考えてみましょう。
アイアンは、ロフト角が45°未満のクラブのことを言います。
もちろんこれにFWやUTは含みません。
そしてウェッジは、ロフト角が45°以上のクラブのことを言います。
分かりやすく言うと、アイアンは前に飛ばすクラブで、ウェッジは上に上げるクラブです。
ですから、ウェッジをハンドファーストにしてロフトを立てて使用した場合、ウェッジではあるものの、役割としては10番アイアンなどショートアイアンの役割をしていると言うことです。
もちろんロフトを立てたとしても、ランニングアプローチで使用するなら、その役割はウェッジです。
主流となるウェッジの種類と違い
カテゴリーではウェッジはアイアンになるのですが、役割としてはアイアンと違い、短い飛距離で目標にボールを近づけるクラブです。
そんなウェッジにもまた種類があります。
いろいろとあるのですが、主流となる3種類のウェッジの名前を役割を覚えておきましょう。
・ピッチングウェッジ(PW)
・アプローチウェッジ(AW)
・サンドウェッジ(SW)
PWはウェッジの中でも一番飛距離を出せるウェッジです。
フルスイングだと、男性であれば120ヤードくらいは飛ばすことができます。
AWはPWの次に飛距離を出せるウェッジで、90~100ヤードくらい出せます。
SWが一番役割がはっきりしていて、飛距離は出ませんが、主にバンカーショットで使用します。
クラブにPWやAW、AWと刻印されているものもありますが、中には角度が刻印されているものもあります。
「52°」「56°」「58°」「60°」などです。
これはロフト角を示しているので、ロフト角が大きいほど打つ面(フェース面)が上を向いているので、前方への飛距離は出ませんが、上に高く上がりスピンを掛けることができます。
アイアンの役割とは
アイアンの役割はウェッジとは全く違い、主に狙った距離を飛ばすことです。
アイアンには番手があり、1~9番アイアンまであります。
アイアン(IRON)は昔は名前の通り鉄の塊でできていましたが、現在は様々な金属を複合して作られています。
数字が小さいほど飛距離を出すことができ、数字が大きいほど飛距離が短くなります。
メーカーによって多少差はありますが、だいたい番手1つに10ヤード飛距離が変わるよう設計されています。
もちろんこの飛距離の差は人やクラブによって変わってくるので一概には言えませんが、番手間に大きく差がある場合は、クラブに問題があるか、ショットに問題があると考えて良いでしょう。
まずはクラブの性能をしっかりと出せるように打つことが大切です。
アイアンは番手が小さいほど、クラブが長くなる上にヘッドが小さくなるので、打つのが難しくなります。
上級者でないのであれば、まずは5~9番アイアンを上手く使いこなせるようにがんばるのが先決です!
ウッドの役割とは
ウェッジとアイアンの違いと役割は理解できましたか?
なんとなく分かっているかもしれませんが、ここでウッドの役割についても確認しておきましょう。
ウッドの役割は、ボールをより遠くへ飛ばすことです。
ウッドには、ドライバー・FW・UTと種類があります。
ドライバーは、ティーショットで使用するゴルフクラブの中で一番飛ばすことのできるクラブです。
FWはアイアン並みに番手があり、2~11Wまであります。
実際は3W、5W、7Wを使用する人がほとんどです。
しかしアイアンが苦手な女性ゴルファーは、アイアンの代わりにショートウッドを入れる人もいます。
UTはFWとは少々役割が異なってきます。
UTはFWとアイアンの良いとこ取りしたクラブです。
それもあって「ハイブリッド」と呼ぶ人もいます。
アイアンのように狙った距離を飛ばせるし、飛距離を出すこともできます。
クラブセッティングの中に上手く取り入れるとコースマネジメントをよりしやすくなるでしょう。
ウェッジやアイアンの番手間のロフト角の違いを把握しよう
ゴルフを始めたばかりの頃は、飛距離も安定しないので気づかない人がほとんどかもしれません。
しかし少しずつゴルフ経験が長くなると、飛距離も安定し、番手ごとの自分の距離というのが分かってきます。
そうなった時に、PWとAWの差やウェッジとアイアンの間のが大きかったりとセッティングに問題があることに気づくでしょう。
ウェッジの基本として考えるのがPWのロフト角です。
PWのロフト角をベースにAWやSWのロフト角や本数を選ばなければいけません。
ルール上ゴルフバッグの中には最高14本までしか入れられません。
ですからベストなクラブセッティングをするためには真剣に考える必要があります。
メーカーによって多少の違いはあるかも知れませんが、番手間のロフト角の差を紹介します。
SW・AW・PWの差は4~6度、PW・9番~6番の差は4度、6番~2番の差は3度、UT・FWの差は3度です。
PWのロフト角をベースに上手くセッティングし、コースマネジメントをしっかりできるように飛距離の段階を作るようにしましょう。
クラブの違いや役割を知ることが大事な理由
練習場へ行くと、より飛距離を出すために必死になっている人を見かけます。
そのような人たちに伝えたいのは、
「ゴルフとは距離を競うスポーツではなく、いかに少ない打数で上がれるかを競うスポーツ」
だと言うことです。
少ない打数で上がるために必要なのは、ゴルフバッグの中に入っているクラブの違いや役割、飛距離を知っておくことです。
ゴルフコースは、練習場のように常にフラットな所からショットをすることはほとんどありません。
またホールごとに距離も形状も変わってくるので、しっかりとコースレイアウトを把握し、戦略を練らなければなりません。
ただ飛ばし、前へ前へ進むだけではスコアは絶対にまとまらないのです。
攻めるときもあれば、守らなければならない時もあります。
そういった時にクラブごとの違いや役割を知っていれば、どういった時にどのクラブを使えば良いのかが分かってきます。
アプローチではウェッジやアイアンを使うものだと考えている人が多いでしょうが、場合によってはアプローチにFWを使用した方が良い場合だってあるのです。
状況判断をできるようにそれらをしっかりと把握しておきましょう。
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