アマチュアゴルファーが最初に立てる目標は、100切りです。
初心者はもちろん、長くゴルフを続けている人であっても100を切れないと言う人はたくさんいます。
つまり100切りは、ゴルファーが最初にぶち当たる壁ですね。
そして目標ではなく、全ゴルファーが夢見るのがアンダーパーです。
そこで夢のアンダーパーについていろいろとお話していきましょう。
ゴルフのアンダーパーとは
ゴルフのアンダーパーとは、18ホール全部ラウンドして、規定打数よりも少ない打数でのスコアを出すことを言います。
ゴルフをしている人なら知っていると思いますが、一般的にゴルフ場は18ホールで72の規定打数が設定されています。
まれに71であったり73であったりしますが、ほとんどのゴルフ場は72です。
全てパーで回った時のスコアが72と言うことですよね。
つまりパー以外に1ホールでもバーディーを取れば、「アンダーパー」と言うことになります。
このアンダーパーを出すには、18ホール中最低1ホールはバーディーを取り、それ以外全てのホールをパーで収める必要があるのです。
アマチュアがアンダーパーを狙うのは、なかなか至難の業です。
しかしツアートーナメントを見ていると分かるように、プロゴルファーは、アンダーパーを狙うことが当然と言っても良いでしょう。
アンダーパーを狙うのであれば、全てのホールでバーディー、もしくはイーグル、アルバトロスを狙っていかなければなりません。
ゴルフツアートーナメントでの最多アンダーパーは
アンダーパーを取るだけでも凄いことなのですが、そこはプロゴルファー。
ゴルフツアートーナメントでの最多アンダーパーはどのくらいなのでしょうか。
ギネス記録にもなっているのですが、2009年3月インドのクラシックゴルフリゾートでのアジアンツアー「セイルオープン」にて、タイのチャプチャイ・ニラト選手が通算32アンダーパーで優勝しました。
もちろんゴルフツアートーナメントなので、4日間でのトータルスコアです。
1日目が62(-10)、2日目も62(-10)、3日目は65(-7)、4日目は67(-5)でした。
前半2日間で既にアンダー20とは一体どのようなラウンドだったのか見てみたいですよね。
また日本男子ツアーでは尾崎将司選手(ジャンボ尾崎)が通算26アンダーの最多アンダーパーを出しています。
1日目が62(-10)、2日目68(-4)、3日目65(-7)、4日目67(-5)でした。
ここでもやはり初日の10アンダーが効いています。
そしてアメリカツアーではボブ・ホープクラシック選手が36アンダーを出しています。
これが最多ではあるのですが、5日間のツアーだったのでチャプチャイ・ニラト選手がギネス記録なのです。
連続アンダーパー記録を出したゴルファー
最多アンダーパーも凄いのですが、連続アンダーパーの記録もまた更に凄いです。
プロゴルファーはアンダーパーを狙って当然と話しましたが、「狙う」のが当然であって、「取る」のが当然なわけではありません。
もちろん好調不調もあるので、イーブンパーやオーバーパーをすることだってあります。
そんな不調も何のその、リディア・コ選手は最多の連続アンダーパーラウンドの記録を持っています。
なんと29ラウンド連続でアンダーパーのスコアを記録したのです。
現在は世界ランキング1位の座を奪われてしまいましたが、その当時は85週連続世界ランキング1位でした。
29ラウンド連続アンダーパーなのも納得です。
それだけ毎試合、優勝やトップ10を固持していたということです。
彼女はそれだけでなく、様々な最年少記録を塗り替えてきています。
史上最年少14歳10か月での優勝、史上最年少で獲得賞金100万ドルを超え、史上最年少17歳9か月で世界ランキング1位、18歳4か月20日で最年少メジャー制覇と記録破壊者と呼ばれるほどです。
出場選手がほとんどアンダーパーを獲得したゴルフツアー
ゴルフツアートーナメントが開催されるゴルフ場のコース管理者は、難しすぎず、そして簡単すぎないようにピンの位置や芝の長さなどを考えなければいけません。
3~4日間開催される間に、ピンの位置やグリーンの速さを決め難易度を調整していきます。
オーバーパーばかりで難しすぎると、観客の盛り上がりに欠けたり、選手への影響も多いです。
逆にアンダーパーばかりでも、賞金が掛かる大会なので問題です。
そんな中全米オープンでまさか、ほとんどの出場選手がアンダーパーを獲得してしまいました。
初日にアンダーパーで上がった選手は、なんと44人もいました。
これにはコース管理者はさぞガックリしたことでしょう。
そのため次の日がかなり厳しい設定にされたであろうことは容易に想像できます。
初日のコース設定は、風が弱く、前日まで雨だったことで、グリーンが軟らかくなっていたこともあって大会史上最長の7845ヤードになっていました。
理由としてグリーンが軟らかくパットが簡単になってしまうので、距離を長くしたのですが、飛ばし屋が揃う全米オープンではあまり影響しなかったようですね。
アンダーパー獲得までの立ちはだかるスコアの壁
ゴルフを始めたばかりのときは、スコアを気にする余裕もないかもしれません。
しかしショットがだいぶ落ち着いてきたら、スコア目標を持つ意識が出てきます。
そこで初めて立ちはだかるスコアの壁は、「100切り」です。
本屋へ行くと100切りを達成するための本が一番多く並ぶくらい、そこを目標とするゴルファーは多いのです。
100切りを目指し出すとパーやバーディーなどを出すことも出てくるでしょう。
そして100を切ると、次は90切り、80切り、イーブンパー、アンダーパーとスコアの壁を次々とやってきます。
その中でもイーブンパーやアンダーパーは多くのアマチュアゴルファーに取って夢のまた夢と言って良いでしょう。
これは一握りのゴルファーしかその夢を達成できないのが現実です。
アンダーパーの中でも60を切るとなるともうそれは神業です。
プロゴルファーでも60を切ったことがある人は数えられるほどしかいないでしょう。
あのゴルフの天才と言われたタイガーウッズですら公式ゲームで60を切ったことがありません。
スコアの壁は果てしなく出てきますが、それを目標としてがんばっていくのもまたゴルフの1つの楽しみでもあります。
スコアメイクをしよう!
100、90、80切り、イーブンパー、アンダーパー。
ゴルフスコアのどこを目標とするにしても、目標を達成するためには、スコアメイクをする必要があります。
何も考えずラウンドをしていても、目標を達成することはあるかもしれませんが、継続することができない可能性が高いです。
スコアメイクをしないゴルファーは、ギャンブル的なプレーをする傾向にあります。
そんなゴルフをしていたら、目標達成は難しくなるばかりです。
「上手くいけばパー、下手するとダブルパー」
と言ったことではダメです。
スコアメイクをすると言うことは、石橋を叩いて渡ったり、時には欲を捨てて諦めることも大切です。
ゴルフが老若男女で楽しめるのは、そういった技術だけでなく、戦略も大きく影響してくるからなのです。
スコアメイクをするのに大事なことは、
・コースレイアウトを把握すること
・番手ごとの自分の飛距離を知ること
・自分の得意な距離(クラブ)を必ず1つ持つこと
です。
冒険をすると成功と失敗の差が大きいので、スコアをまとめるためには手堅く行くようにしましょう!
自分のレベルを把握することが大事
ゴルフは、一生懸命練習したからとすぐに上手くなることはありません。
練習場での練習やラウンドを重ねて、経験をしていくことも大切です。
また自分のゴルフがどのくらいのレベルに位置しているのかでコースの攻め方を考えていくようにしてください。
攻めるゴルフをするには、リカバリー力の高さが求められます。
守るゴルフをするには、最低でもボギーオンが求められます。
ラウンド前にシュミレーションをしてみると分かってくるでしょう!