ゴルフのスイングプレーンを改善に役立つ、練習機のいろいろ

最終更新日:2017/06/30

「どうしてもスライスが治らない…」
「肝心なところでダフってしまう…」
「アイアンに比べてウッドは苦手…」

楽しいゴルフにも悩みはつきものです。
いや、悩むからゴルフは楽しいのかもしれません。

そんな悩みは、ゴルフ雑誌を見てもなかなか解決はしませんね。
実際のところ、やっぱり練習しかありません。

でも間違ったやり方でいくらボールを打ってみても、下手を固めることになりかねません。

それなら思い切って習いに行くか!と思っても、これまで自己流でやってきた方には今更ゴルフスクールも敷居が少し高いですね。

そんな悩めるゴルファーの皆さん、ゴルフ練習機を試してみませんか?
昔からある練習機ですが、今ではいろいろなスイングノウハウのつまった最新の練習機がたくさん出ています。
もしかしたら、練習機ひとつで崩れたスイングプレーンといった長年の悩みが解決するかもしれません!

それではどんなゴルフ練習機があるのか、少し覗いてみましょう。

スイングプレーンを矯正するゴルフ練習機ってどんなの?

思ったように球が飛ばないというのは、結局はスイングの軌道、すなわちスイングプレーンがきちんと固まっていないからです。
バックスイングひとつにしても、自分では真っ直ぐクラブを引いたつもりでも、実際には内側や外側にズレていたりと中々上手くいきません。
手首であったり、腕であったり、もしかしたら膝であったりと、ちょっとした動きの癖がズレを作ってしまうのです。

そういう動きの癖を修正するための助けとなるのがゴルフ練習機です。
ひと口に練習機と言っても今はさまざまなタイプのものが販売されています。

一昔前には大リーグボール養成ギブスのような大がかりなモノもありましたが、最近は非常に洗練された効果の高いものが出ています。
実際にプロゴルファーが自身のスイングプレーン矯正に使っているものもあります。

これらのような多種多様の練習機がありますが、おおよそ3つのカテゴリーに分けることができます。

①ゴルフクラブのような棒状の器具をスイングすることで、スイングプレーン改善を図るタイプ

②腕などの身体の一部に装着して動きを制限して、スイング中の無駄な癖を直すタイプ

③センサー技術やカメラなどを利用して、客観的に自分のスイングを分析することで改善を図るタイプ

それぞれの練習機の特徴を知ることで、自分の弱点克服に最適なものを見つけることができると思います。

どんなものが自分にあっているのか、そしてどれなら楽しんで練習ができそうかを考えながら見つけていきましょう。

ブンブン振って正しいスイングプレーンを

スイングプレーン矯正が目的ならば、スイングしながら矯正するのが一番という考えがベースになっているのがこのタイプの練習機です。

大体はゴルフクラブの形状をしていたり、シャフト部分のみの棒状であったりします。
さらに通常のゴルフクラブに比較して重量が重いものや、反対に軽いものであったり、中にはシャフト部分が極端に柔らかいものなどがあります。
そうした特徴にはどのような効果を狙ってなのでしょうか。

重量の重いものは、腕の力に頼らず肩や腰の回転を使って大きくゆったりスイングをする体験を重ねて、スイングプレーンを安定させる効果があります。

体全体を使ったスイングには回転軸が生まれます。
しっかりした回転軸があってこそ、正しいスイングプレーンが生まれるのですね。
さらに重量が重いことでスイングに必要な筋肉が鍛えられるという副次的な効果もあります。

反対に重量の軽いものはスイングスピード向上を目的とするものです。
振ったときに風切り音が出る仕組みで、スイングスピードの変化が分かるようになっています。

次にシャフト部分が柔らかい練習機では、スイング中のシャフトのしなりが感じられるので、ヘッドを走らせる感覚をつかみやすく、結果的にスイングタイミングが向上したり適切なスイングプレーンで振れるようになります。

こうした練習機をゴルフバックに一本挿しておき、練習場だけでなくラウンド前やホール間の待ち時間に振ってみるのもいいかもしれませんね。

なるほど、そうか!体の動きを矯正するゴルフ練習機

変な動きをしてスイングプレーンが崩れるなら、変な動きができないようにしてしまえ!という発想で生まれた練習機がこのタイプです。

器具やベルトを身体の一部に装着することで、ゴルフスイングに必要のない動きができないように、体の動きを制限します。
その状態でのスイングを何度も続けることで、悪い動きを矯正しようというアプローチです。

代表的なものは、左右の腕の開きを無くすために両腕にはめるアームバンド的なものがありますね。
同じアイディアのものとして、スイング中に両腕で挟んで打つための風船大のボールもあります。
こうすることで腕の動きと体のターンが同調できるようになります。
さらにスイング中の腕の開きや、トップ時の肘の上がりも抑えられるようになるという効果が期待できます。

その他、手首に装着して動きを制御して、スイングプレーンの安定だけでなくフェースアングルの矯正を行うようなものもあります。

こうした矯正系の練習機を装着すると、最初はなかなかボールを打つことさえ難しかったりしますが、慣れるにつれてボールもきちんと飛ぶようになって、だんだんスイングが安定してくることでしょう。

いろいろなゴルフ練習機を利用することで有名な片山晋呉プロも使っているので、練習場で装着していれば、かなりストイックなゴルファー練習という視線を浴びるかもしれませんよ。

スイングプレーンを診断?最新型ゴルフ練習機とは

自分のスイングを客観的に見てみたいと思うのは、スイングに悩んでいるゴルファーの願いですね。

スマホで動画撮影して、それをチェックしながらゴルフ練習をしている人も見かけるようになりました。
ただし自身の動画だけでは、お手本との差異が分かりづらいですよね。
もっと詳細なスイング情報が分かればスイング改善に役立てられます。

今はそういう要望を満たしてくれるスマホアプリがたくさんリリースされています。
スイング動画をアプリに取り込むことで、スイングプレーンやクラブの動きなどをトレースして最適な動きとの違いを示してくれたりします。

自分の動きを動画で見ただけでは分からなかった「正しい動き」も同時に確認できるので、理想のスイングプレーンに近づけることに大いに役立つでしょう。

さらに動画を取り込むだけでなく、ゴルフクラブに専用のセンサーを取り付けてその情報も一緒に取り込んで、さらに詳細なデータを集めて分析するようなアプリも出ています。
ここまでくると、スイングスピードはもとより自分のスイング中のクラブの動きが全て把握できるので、弱点が丸裸になるわけですね。

こんな最新技術を使えば、悩みは一気に解決するかもしれません。

ゴルフはパット!パター専用練習機

「パットイズマネー」誰もが知っているゴルフの格言です。
パットがうまくなればスコアが一気に縮まることを知りながら、パットの練習を熱心にするゴルファーがどれだけいるでしょう。

50センチのパッティングを100%決められれば、パットの名手になれるでしょう。
そのためにはラインを殺して真っ直ぐカップの奥側にぶつける、プロのようなパットが打てるようになりたいものです。

それでは真っ直ぐ球を打つにはどうしたらよいのでしょうか。

理論的には簡単ですね。
真っ直ぐ引いて真っ直ぐ打ち出せばいいのです。

でも、分かってはいても簡単にいかないのがゴルフです。
単純なスイングプレーンであっても、それを身につけるためにはやはり練習が必要です。
そんな地道な練習を少しでも楽しく助けてくれるパター練習機はあるのでしょうか。

パターの練習機というとパターマットを想像しますが、ここではパッティングのスイングプレーンを矯正する練習機を取り上げましょう。

真っ直ぐストレートに球を打ち出すために広く利用されているのが、レール型の練習機です。
これは40~50センチの細いレールの上に置いた球をストロークして、レールを外さずに転がす練習機です。
細い溝になっているとてもシビアなタイプもありますが、これだテークバックとフォロースイングがほんの少しズレただけで、球はレールを外れて落ちてしまいます。
もし連続して正しく打ち出せられるようになれば、パットのスイングプレーン精度向上はかなりのものでしょう。

その他、最近はパットにレーザーポインターを装着して、フォロースルーでフェースがキチンとカップを向いているかどうかをチェックするものが出ています。
フォローが明後日の方向を向いていたら、カップインの確率は大きく減りますからね。

また先に紹介したセンサーを取り付けるタイプの練習機は、パッティングストロークにも対応しています。
これなら詳細なズレが数値として認識できますので、自分のパットの悪癖を知ることに大いに役立ちそうですね。

どれも一度は試してみたいものばかり!

いかがでしたか?

ご自分の悩みを解決する助けとなるような練習機はありましたか?
ローテクからハイテクまで、いろいろ面白そうな練習機がありますね。

ゴルフコースでの100球前後のストロークを一打でも縮めようと練習場ではその何倍も打っているのですから、ただ漫然と練習するのではなく、練習が楽しくなるようなゴルフ練習機に出会えるといいですね。

楽しく長く練習できれば課題も解決できるかもしれません。
練習だってゴルフライフの一部です。
本番ラウンドと同じように、楽しく練習きたら最高でしょう。