フェアウェイウッドは、2w~13wまであるのですが、実際によく使用されるのは3w~9wです。
アイアンは1~9番までありますよね。
もちろんフェアウェイウッドはそれ以外の距離を補うためであったり、アイアンが苦手な人の救世主になったりといろいろな役目をしています。
フェアウェイウッドを上手く使うために、良く使われる3w~9wの飛距離目安と考え方について知っておきましょう。
3w~9wの番手間飛距離の比較
フェアウェイウッドは主に3w、5wが使われています。
アイアンやユーティリティが苦手な人は7w、シニアや女性の人で9wまで使用する人も増えてきました。
5番アイアンの飛距離に相当する11wを出しているメーカーもあります。
このようにフェアウェイウッドの番手はたくさんありますが、番手の飛距離を比較すると番手間の差はどのくらいになるのでしょう。
ドライバーのヘッドスピードが45m/sの場合、アイアンの番手間の飛距離の差は約10ヤード刻みです。
これをヘッドスピードの約1/4と考えます。
ロフト角の差は、ミドルアイアンからロングアイアンが3度刻み、クラブシャフトの長さは0.5インチ刻みに設計されています。
フェアウェイウッドも同様の設計なのですが、飛距離差はもっとあります。
番手間の差はドライバーのヘッドスピードの1/3で15ヤードになります。
それはフェアウェイウッドのシャフトの種類と少ないロフト角からなる差です。
カーボンシャフトはよりしなりが大きくなりますし、ロフト角が少ないほどランが出るので、トータルの飛距離に差がでるのです。
番手間の飛距離が分かったら次はそれぞれの飛距離目安を考えていきましょう。
3w~9wの飛距離目安を計算しよう【男性編】
飛距離目安とは、ある程度計算することができます。
もちろん芯を捕らえたショットの場合に限ります。
その計算方法では、9番アイアンの飛距離を基本とするので、ご自身の9番アイアンの飛距離を把握しましょう。
9番アイアンの倍がドライバー(1w)の飛距離になります。
ヘッドスピード45m/sの人がウッドの番手間飛距離差は15ヤードですが、ドライバーと3wに限り倍の飛距離差となるため、ドライバーの飛距離から30ヤード引いた距離が3wの飛距離となります。
そこから15ヤード刻みで5w以降の飛距離が計算できます。
例えば9番アイアンが130ヤードとします。
ドライバーは260ヤードとなり、3wは230ヤード、5wは215ヤード、7wは200ヤード、9wは185ヤードとなります。
ロフト角が少なくなるほどサイドスピンの影響が大きく出てしまいますので、球筋がスライス系の人は9番アイアンが130ヤードだとしても、例に出した飛距離は得られず、5~10ヤードは短くロスするでしょう。
あくまでも目安なので、実際に打って、残り200ヤードから7wを使って5ヤード届かなければ、7wの飛距離は195ヤードと言うように自分の飛距離目安を作り上げていきましょう。
3w~9wの飛距離目安を計算しよう【女性編】
前述したのは、ドライバーのヘッドスピード45m/sと男性の平均飛距離目安です。
では女性の平均的な飛距離目安はどのくらいになるのでしょう。
もちろん女性だからと計算方法が変わるわけではありません。
男性の飛距離目安の計算方法と同じなので、9番アイアンの飛距離を基本とします。
女性の平均的なヘッドスピードは33m/sです。
この場合9番アイアンの飛距離は90ヤードになります。
ドライバーの飛距離はその倍なので180ヤードになります。
フェアウェイウッドの番手間飛距離の差は、ヘッドスピードの1/3で約11ヤードになります。
先ほども説明しましたが、ドライバーと3wに限り倍の飛距離差となるため、3wはドライバー飛距離から22ヤード引いて158ヤード、5w以降は11ヤードづつ引いて147ヤード、7wは136ヤード、9wは125ヤードになります。
アイアンはヘッドスピードの1/4以下の飛距離差が成り立ちますので、約8ヤードピッチでお考えください。
女性ゴルファーの場合、9番アイアンを基本としたドライバーの飛距離と言うのが合わない人が多いです。
長いクラブになるとミート率が下がってしまう傾向にあるからでしょう。
あくまでも飛距離目安なので、アイアンと切り離して考え、ドライバーを基本にしても良いでしょう。
ティーアップと直打ちの飛距離目安
先ほどお話ししてきた飛距離目安は、直打ちの場合の話です。
ティーショットなどでティーアップすると直打ちとまた飛距離が違ってきます。
まずティーアップする時のボールの位置は、3wで左足踵からボール1個半内側、5~7wで1.5から2個分内側、9wくらいになると真ん中でも問題ありません。
打ち方は、ドライバーのように横から当たるように打ちます。
地面から直打ちする時は、ボールの位置をティーアップする時のさらに1個分内側にします。
打ち方はどの番手でも直打ちする時は、ダウンブローに打った方がスピン量も安定し、確実なショットができます。
払うように打つことを良く推奨されていますが、ミスを誘発する為難しくなってしまうので気をつけてください。
またティーアップする時と直打ちするときで、ボールの位置や打ち方に違いがありますが、直打ちの方が飛距離が10ヤードくらい落ちると考えてください。
ボールを内側においてダウンブローに打つのでスピン量が増え、ランが減ったり、スライスになりやすいからです。
そのためセカンドショットの場合は、10ヤードくらい落ちることを想定してクラブ選択をしましょう。
フェアウェイとラフでの飛距離の違い
「飛距離目安」と言うのには理由があります。
上記したように、あくまでも目安であって、ゴルファーによってバラつきがあること、そしてティーアップか直打ちかということです。
そしてラフとフェアウェイによっても飛距離は変わってきます。
フェアウェイでは残りの距離に応じてクラブを選択します。
しかしラフの場合は、ボールの状況を良く観察しなければなりません。
ボールが完全に芝生の上に浮いた状態であれば、ティーアップしている時と同じ状態と考る必要があります。
比較的打ちやすく、距離に応じた番手で問題ありません。
半分ラフに沈んでいる場合は一番判断が難しいところですが、飛距離に応じた番手よりも1番手落とすと良いでしょう。
3wの距離なら、5wと言う感じです。
そうすることで、飛距離は稼げませんが、ラフの抵抗を減らしてボールに当てることができます。
そしてボールが完全に沈んでいる場合は、ウッドは選択しないようにしましょう。
9wなどのショートウッドならいけそうな気がしますが、それも避けてください。
8番や9番アイアンなどのショートアイアンを使うのがベターです。
ラフは思ったよりも抵抗が強いので、フェアウェイウッドではヘッドの重みが小さく、ボールに届く前に押し戻されてしまうからです。
フェアウェイウッドの飛距離を落とさないために
飛距離は風や高低差を考えなければ、ヘッドスピードとミート率で決まります。
これらをキープするためには、まずは短く持って振り切る練習をすることです。
短く持つと飛距離が落ちそうですが、芯を捉えやすくなることでミート率が上がるので、必ずしも飛距離が落ちるとは限りません。
逆に飛距離が伸びる可能性があります。
それだけショットにとってミート率とは重要なのです。
短く持つのに違和感があるゴルファーは、7wや9wのショートウッドを使用しても構いません。
しかし曲げたくないからとゆっくり振ったり合わせにいくと、ダフったりスライスやフックのミスが出てしまうので、短く持ったらショートウッドをしっかりと振り切ることが重要です。
これらのことはフェアウェイウッドに限ったことではなく、アイアンでも同じことが言えます。
常に100%のスイングをすることが、ゴルフでは一番安定するということを忘れないようにしましょう。
ショットが安定せずバラバラだと、どんなに飛距離目安を理解したところで、コースマネジメントには活用できないですからね。
フェアウェイウッドをあなたの武器にしよう!
フェアウェイウッドで飛距離が稼げれば、あなたのゴルフは大きく変わります。
しかしフェアウェイウッドは助けてくれるときもあれば、思わぬ大事故を生んでしまうこともあります。
それは状況に応じたクラブ選択次第なのです。
正しい状況で有効に使えれば、ベスト更新間違いなしです。