ゴルフにおけるラウンドの醍醐味とokパットについて考えよう

最終更新日:2017/10/29

ゴルフの醍醐味とは何でしょう?

それは人それぞれあるかと思います。

ドライバーショットがパキーンと真っすぐフェアウェイの真ん中に飛んで行くこと。
残り100ヤードのセカンドショットがベタピンに付くこと。
全英オープンの様なバンカーからスパっとピン側に寄ること。
15メートルもあるパッティングがスルスルと一発でカップイン。

どれもこれも「これがあるからゴルフは辞められない」、「自分自身にok!をあげたい!」・・・というプレーですよね。

しかしラウンド、しかも土日のコースには色々な人がゴルフを楽しみに来ており、ゴルフ場独特のローカルなルールが存在します。
これが結構イラッときたりするのです。

ゴルフでよく使うokとは何だろう?

ゴルフでokと言えば、グリーン上でのパッティングのときですよね。

ティーショットはパキーンと250ヤード、フェアウェイど真ん中。
そしてセカンドショットがグリーンにオン、「良しこれでパーオンだ!」。
カップまで6メートル、では私からバーディートライですね。
コツンと打つと惜しいことに、あと30センチ届かなったという場面。

ここでokという言葉が発生します。

あと30センチ。
いつもパーオンしてバーディー狙い、このくらい上手な人でしたら、他の3人の人が「○○さんそんな短いパット打たなくても入るから、ok、ok!」と言ってくれるでしょう。

「そうですか それでは。」とカップインした事にするというのがokルールなのです。

ゴルフ初心者とokの関係

ではゴルフ初心者の場合はどうでしょうか。

ウェアをバッチリ決めて本日デビュー。

ティーショットはゴロゴロ、「あれ、少し失敗?」。

2打目はザックリ、「手が痛い」。

3打目はトップして、「結構進んだ」。

4打目でグリーンオーバー、「ああ大きい!」。

5打目でやっとグリーンの端っこに乗りました。

そうしてここからパッティング。

でも「私パッティング苦手なんです。距離感が全然分からない」。

そうも言っていられずパットすると、本人が言っている通り全く距離も方向も合ってないことも多いです。
それでもパット2回目、またまた3メートルオーバー。
さらに3回目のパット、今度は1メートルしか打てない。
残り2メートルで4回目のパットを打ったら、1メートルもオーバーしてしまうという場面。

ここです。
このとき他の3人は残り1メートルあるにも関わらず「はい。ok、ok」・・と言うのです。
想像できましたか?

ゴルフでokパットだとスコアは幾つ?

初心者の人はグリーンに乗るまでも、乗った後も結構な数を打ちますから、スコアを数えるのが大変です。
その為カウンターの様な物を持ってるゴルファーが結構います。

この道具はグローブやキャップなどに取り付けられ、数字をカウントする事ができるのです。
ですから1回打っては「カチリ」、もう1回打っては「カチリ」と、カウンターを押していく訳ですね。

前出の人の場合、グリーンに乗るまで5回かかってます。
ですからカウンターの数字は「5」になっている訳です。

そこから4回パッティングをして残り1メートル、ここで「ok」が出ました。
そしてボールを拾い上げます。

皆さんホールアウト後に「○○さん何回ですか?」と聞くでしょう。

するとその初心者さんはグリーンまで5回、パッティングが4回だから「9回です」と答えるのです。

違いますよね。
ここで初心者さんが勘違いしたのは、「ok」の意味です。

4回目のパッティングが1メートル残ったのに、そのパットが入った事(ok)になってしまってるのですね。
しかし本当は5回目は打たなくてもokだよという意味が正しいのです。

この勘違いは本当に初心者の頃は多いので特に気をつけましょう。
最後のパットは打たなくても「打って入った事にするよ」という意味ですからね。
ですから前出の初心者は10回が正解です。

ゴルフにおいて逆にok無しのルールはどうだろう?

では逆にok無しのルールはどうでしょう。

ゴルフの醍醐味は最初に書いた様に人それぞれあります。
その中でもカップインする時の「カコーン」という音が「好き!」という人も大勢いると思います。
その方々はパッティング時のokなんてありえないと考えているでしょうね。

他の3人が「○○さん、それokですよ」と言っても、必ずカップインさせて「カコーン」の音を聞いて、カップの中からボールを拾い上げます。

周りから見ればokだと言っているのだから打たないで、拾えばいい!・・と思っているのですが、本人はカップに入れるまでがゴルフと思っていますから、そうはいきませんよね。

そういうゴルファーは他人にも「ok」とはなかなか言いません、
でも少しは周りに合わせないと「ああこの人のゴルフはお堅いな。」、「ゴルフは楽しければいい」と思われても仕方がないかもしれません。

でもゴルフの本当のところはどうなのでしょうか?

6インチルールとokパット

ゴルフにはローカルなルールが結構あります。
ゴルフ場のローカルルールでだったり、コンペのルールです。

ゴルフ場のローカルルールでよく見かけるのは、ティーショットがOBだった場合、”前進して指定の場所から4打目で打ってください(プレイング4)。”というものがあります。

これはティーショットがOBのとき、本来ならば3打目を同じ場所から打ち直すのですが、打ち直すと時間も掛かるので前に進んで4打目にしてください!という事ですね。

ここで間違えてはいけないことは”前進して4打目でもいいですよ(打ち直してもok)”ではなく、”前進して4打目からです”という事なのです。

ゴルフ場としては後続の組がどんどん遅くなってしまうので、サクサク進んでほしい訳でルール決めしているのです。

またワンペナというのもありますね。
ワンペナ杭を越えてしまったら、”その杭を横切った場所から1打罰(ティーショットなら3打目)で打ってください”というルール。
これも本来は打った場所から1打罰で打ち直すのですが、時間短縮の為ですね。

その他にもコンペのルールでは6インチリプレースok、パッティングはワングリップok等があります。

6インチ・・のほうは”スルーザグリーン、もしくはラフも含め6インチ(15センチくらい)置き直してもいいですよ”というルールです。
これはボールが芝に埋まってるとか打ち辛いとき、自分の打ちやすいようにそっと置き直してもいいという事なので、オジサンたちは大好きなルールのようですね。

またパッティングのワングリップokは、”パターのグリップの分(30センチくらい)の距離は打たなくても入った事にします”という事です。
これも時間短縮の意味がありますね。

ゴルフは「あるがまま」がいいのだろうか

6インチリプレースokもワングリップokも、時間短縮の面からもいい事だと思います。

6インチの場合、ラフで芝にズッポリ埋まっていても、芝に乗っかるようにそっと置き直して良いのですから、ミスショットも少なくなりスコアもアップします。

ただゴルフはあるがままでプレーした方が面白いと思いませんか。
私の知っているある方は、プライベートでゴルフをしていても必ずボールを置き直しています。

コースには深いラフもあります。
ディボットもあります。
立木の裏に行ってしまうこともあるでしょう。

それを全部自分の打ちやすいようにボールを置き直してしまうのです。

6インチルールはコンペなど時間の掛かりそうなときに、他のゴルファーに迷惑が掛からないようにするためのルールです。

パットもワングリップは30センチくらいのはずが、50センチも60センチも「ok」と言う人がいます。
30センチでもラインによってはとても難しい時がありますよね。

ある人は30~50センチのパットは他人が言わなくても「okですね!」と言って、自分で拾ってしまいます。

このようにokルールを過大解釈してゴルフをプレーしている人がとても多いような感じがしませんか。

ゴルフはスコアだけではない!!

結局okルールとは何なのでしょう。

例えば初心者ゴルファーが、崖下に飛んで行ってしまったボールをそこから打つことも、グリーン上で4回も5回もパッティングをしてまでも、カップインまでやらせることもあまり意味がないと思います。

初心者はこれからゴルフをやっていく中でルールだのマナーだのを覚えていけばよいのであって、崖下に行ったボールはフェアウェイから打たせてあげればいいし、パットも3回打ったらokでいいと思うのです。
そうやって楽しんでく中で上手になっていければいいのです。

でも初心者を卒業したらキチンとしたルールの中でプレーするべきです。

6インチルールがないときはあるがままで打つこと。
ワングリップokならワングリップ以上の距離は必ずパッティングすること。
といったような感じです。

なんでもかんでも自分の好きなようにやっていたら、それはゴルフではありませんよね。
その時出したスコアは、後でその人がいない飲み会でメタメタに悪く言われますよ。

「あんなゴルフなら俺なら10打は減るな」とね。

ルールの中でやるからこそベストスコアが出た時の嬉しさがあるのです。

ゴルフの醍醐味は、バーディーを取った時、チップインが入った時などにあります。
そしてやっぱりビシッとしたショットが打てたときですかね。