ゴルフで「ショットガンスタート」って聞いたことありますか?
大型コンペや組数が多い時に採用されることがあります。
きっと聞いたことが無い人は、いったい何のことやらと言う感じですよね。
知って得する情報ではないのですが、会社等での大型の幹事を任された時には役立つことになります。
もしもの時のために、コンペ等で採用されている方式についていろいろと見てみましょう!
ゴルフのショットガンスタートとは
ゴルフのショットガンスタートとは、複数のグループがそれぞれ違うホールから、ほぼ同時にスタートする方式のことを言います。
例えば、その日のコンペが18組あって、それぞれが1~18番までの各ホールのティーグラウンドに立って、スタート時刻になったら一斉にティーオフするのです。
組数が6組なら、アウト、インそれぞれの1番目、4番目、7番目のホールから同時にスタートするという感じです。
大きな会社の大型コンペや、メーカーの招待イベントなどでは、表彰式を兼ねたパーティが開かれます。
一般的なスタート方式だと、トップの組が最終組のホールアウトを待たなくてはなりません。
しかしショットガンスタートであれば、全組がほぼ同時刻にスタートするので、終了時刻もほぼ同じになり、コンペがスムーズに進められると言うメリットがあります。
ショットガンスタートの呼び名の由来は、1956年5月、アメリカ・ワシントン州にあるワラワラカントリークラブで、ショットガン方式による最初のトーナメントが行われました。
その時、クラブのヘッドプロだったジム・ラッセルが、スタートを知らせる合図にショットガンを用いたので、以後この方式が「ショットガンスタート」と呼ばれるようになったそうです。
ショットガンスタートのデメリット
ゴルフコンペをするには、メリットの多いショットガンスタートです。
良いペースでラウンドできると、ゴルフへの集中力も高まります。
ラウンド途中に待ち時間等があると、身体が硬くなったり、イライラしたりしますよね。それがないのだからベストとも言えるスタート方式です。
しかし良いことばかりではなく、デメリットもあるのです。
ほぼ同時刻に終了するからこそ起きる問題。
100人近くの大型コンペを考えてください。
100人がほぼ同時刻にラウンドを終了して、まずすることは「入浴」です。
ゴルフ場のお風呂は大きめではありますが、100人の人が一斉にお風呂に入ったのをイメージするだけでため息がでますよね。
でもこれはお風呂に限ったことではないのです。
ロッカールームでも、ランチでも、受付でも、みんなが同じ時間を目安に行動するので、100人が同じところをウロウロすることになってしまいます。
ラウンドはスムーズですが、その他が詰まってしまう結果になるのがデメリットと言えるでしょう。
ゴルフのプロアマ戦ではショットガン方式が多い
プロのツアートーナメントの前にあるプロアマ戦では、フルショットガンのスタートです。
ご存知の方も多いと思いますが、プロアマ戦の後には盛大な表彰式を兼ねたパーティーがあります。
そしてスポンサーが参加しますので、主催者側としては失礼があってはいけません。
通常のスタートをしてしまうと、そんな方々を待たせてしまうことになります。
無駄な時間(他の組がスタートするのを待つ時間、後発組の上がりを待つ時間)が各組に存在することになってしまいます。
運営上も各参加者にとっても決して良いものとはありません。
ですからフルショットガンスタートをすれば、全組がほぼ同時刻にスタートするので、終了時刻もほぼ同じになり、イベントの時間管理や運営がかなりやりやすくなるのです。
参加するスポンサーもそうですが、プロゴルファーたちもツアートーナメントへ向けての練習などの時間も必要です。
プロアマ戦をフルショットガンスタートにすることで、全ての人が時間を有効に使うことができるのです。
ゴルフ競技で行われるショットガンスタート以外の方式
ショットガンスタート方式は、プロアマ戦や大型コンペで採用されているのですが、男子プロゴルファーとのプロアマ戦に次なる問題が発生しました。
ゴルフラウンドでは、ティーショットの待ち時間が、一番会話が盛り上がる時ですよね。プロとの会話を楽しめるのが、プロアマ戦の一番の醍醐味です。
しかし男子トーナメントのプロアマ戦では、プロとアマチュアのティーグラウンドが違います。
男子プロの飛距離は平均280ヤードを超えるのでアマチュアより50~100ヤード後ろのティーグラウンドを使用します。
100ヤードも後ろのティーグラウンドにいては会話のしようが無い上に、間近でスイングを見ることもできないです。
これを解消するために採用されているのが、スクランブル方式です。
スクランブル方式とは、ティーショットは全員が打ち、2打目以降は、毎ショット一番良いポジションを選んで、そこから全員がプレーするチーム戦です。
これだとみんなが同じ場所から打つので会話も増え、プロのショットも間近で見られます。
アマチュアだけでもスクランブル方式を楽しもう
ショットガンスタート方式は、組数の多いコンペなどでしか採用できません。
しかしスクランブル方式は、仲間内でのラウンドであればいつでも自分たちで採用をすることができます。
ゴルフはメンバーそれぞれに目標がありながら、ペースを合わせなければならないという気づかいの多いスポーツです。
ですからなるべく同じレベルの人を集めようとしますが、4人同じレベルと言うのはそう簡単に都合がつかないものです。
スクランブルゴルフは通常のゴルフと違い、チームプレーなので4人で1つのスコアを記録していきます。
もし1人がミスしても、仲間の1人がナイスプレーでサポートすればOKなので、誰か1人にプレッシャーや負担がかかることはありません。
まだコースに出たことのない初心者から経験豊富な上級者まで、さまざまなタイプの人が気軽に参加できるラウンドスタイルです。
初心者ゴルファーの練習ラウンドとして行うには、最適なラウンド方式と言えるでしょう。
同じところからショットするので、上級者が技術的なことから、ルール、マナーに至るまでラウンドしながら教えてあげることもできます。
しかしこれを採用する場合は、周りが変に思うかもしれないので、事前にマスター室に了承を得ておくようにしましょう。
ショットガンスタート方式を採用する時は慎重に
ショットガンスタートをコンペで採用するのは、組数の関係や時間短縮、スムーズな運営の為です。
ですが、ショットガンスタート方式に馴染みのない人は結構多いです。
ですから幹事を任された際に、ショットガンスタート方式を採用する場合は慎重に行わなければなりません。
まず最初に考えるのが「昼食」です。
レストランに全員が集中してしまうと大変なことになってしまうので、スルーにして軽食を準備するパターンです。
朝、参加者がカートで各ホールに散らばる前に、クラブハウス前でバナナやオニギリなど手軽に食べられる物を一緒に並べ、自由に持って出られるようにすると良いでしょう。
不満が出ないようにここは細心の注意を払う必要があります。
次にゴルフ場の選択です。
大浴場を完備したゴルフ場でないと全員が一斉にお風呂に行くのでパンクしてしまいます。
特に女性の参加者が多いコンペの場合は要注意です。
女性の浴場設備は小さいうえにお化粧で一人が鏡の前を占有する時間が長いために、さながら「戦場」のような騒ぎになりかねません。
功罪と開催ゴルフ場施設の制約などを勘案して、ショットガンスタートを採用するのかどうかを検討しましょう。
コンペの幹事は大変だけど一度経験してみるべき
ゴルフをしていると様々なコンペがあります。
ゴルフ場、会社、仲間内、ゴルフショップ、お店等主催。
参加して楽しかった、微妙だったなど感想があるでしょう。
しかしあなたもいつ幹事を任されるか分かりません。
幹事とは企画から賞品準備等することがたくさんあって大変ですが、今後何かと役立つ良い経験になることは間違いないでしょう!