グリップの握り方でインターロッキングでの左人差し指の役目

最終更新日:2017/05/09

グリップは、プレーヤーとクラブを繋ぐただ1つの接点です。
ですからグリップの握り方とは、スイングを大きく左右させます。

グリップの握り方は、主に3種類あるのですが、トッププロたちが多く採用しているのが「インターロッキング」です。
このグリップの握り方の鍵となるのは右小指・左人差し指・中指の位置関係です。

軽視しがちなグリップをここでしっかりと見直してみましょう!

3種類のグリップでの右小指、左人差し指と中指の位置

まずオーバーラッピンググリップは、一般的と言って良いでしょう。
右小指が左人差し指と中指の間に重なる握り方です。
比較的、左手主導になるので、右手に力が入りにくいです。
そして手の小さい人は右手がグリップしづらいのが特徴です。

インターロッキンググリップは、右小指が左人差し指と中指の間に差し込む握り方です。右手主導でのスイングになります。
ギュッと閉まる感覚なので両手の一体感が持て、手の小さい人でもグリップしやすいでしょう。
しかし右手に力が入り過ぎてしまう人もいるかもしれません。

そしてテンフィンガーグリップは、右小指を左人差し指の横に並べて、10本の指でグリップします。
複雑でないので、初心者には違和感なく取っつきやすいですし、左右どちら主導でもスイングしやすいのが特徴です。
しかしあまり一般的ではないので、評価を出しづらいかもしれません。

3種3様ですが、これが良い!と言うのは実はないのです。

スイングイメージや、握りやすさ、スイングの感覚や力の入れ具合など人それぞれなので、どれが合うかももちろん人それぞれなのです。

いろいろ試した上で、自分に一番しっくりくる握り方を採用することをオススメします。

左手の基本的なグリップは左人差し指と小指、中指

オーバーラッピングやインターロッキング、テンフィンガーとは右手のグリップ方法のことを言います。

左手の基本的なグリップは、左人差し指と小指の下の膨らみでクラブシャフトを支え、中指、薬指、小指の付け根部分のラインにグリップが当たる感じで、指の付け根でクラブを握ります。

親指はシャフトの真上よりは少し右側に置き、フック気味に握るとあまり親指に無理な力が入りにくくなります。

左手のグリップで意識するのは、人差し指と小指の下の膨らみでシャフトを支えることです。
力の入れ具合を最小限にできる上に、ぶれないゴルフグリップができる方法です。

またグリップエンドのギリギリを握るのではなく、指1本くらいは余らせて握ると良いでしょう。

世界ランキング1位のリディア・コ選手は、それよりも短くグリップをしています。
力の入れ具合は、思い切り力を入れたのを10とすると、3ぐらいの感じで握るのが正解です。
ここで勘違いしないで欲しいのが、インパクト時は10の力でグリップすることです。

右手の基本的なグリップ方法

オーバーラッピングやインターロッキングは、右小指と左人差し指と中指の絡め方についてなのですが、それよりも基本的な右手のグリップ方法をまずは知っておかなければなりません。

右手の基本的な握り方のポイントは3つあります。

1つ目は、薬指と中指の2本をグリップに巻き付けるようにする事です。
手のひらでは握らないと言うことで、右小指や左人差し指などの絡め方でグリップに変化をさせるのです。

2つ目のポイントは、右手のひらを左手に対して合わせ、ターゲット方向に正対させます。
すると、クラブフェース面と右手のひらが平行になり、アドレスやスイング中にフェース面を意識することができます。

3つ目のポイントは、右人差し指と親指を強く握らないことです。

右利きの人は、右手に力が入ってボールを叩こうとします。
親指と人差し指にチカラが入るとなおさらそうなってしまうので、この2本の指はグリップに軽く添えるようにしましょう。

この右手グリップのポイント3つをベースとして、主な3種類のグリップ方法を試すようにしてください。

インターロッキングとオーバーラッピングのメリットとデメリット

実は、インターロッキングとオーバーラッピングに極端な違いはありません。

インターロッキングは、両腕とシャフトに一体感が出るのですが、緩く握ることでヘッドの走りも良くなります。
しかしストロンググリップで握る場合は、右小指の先端が左人差し指と中指に絡むだけで違和感が出てしまうでしょう。

もちろんこれは慣れれば全く問題はありません。

またオーバーラッピングでは、フルスイングすると右手と左手が離れるように感じますが、これは右半身の回転不足によるものです。
体重移動がしっかりできれば、グリップは緩むことなくフィニッシュまでしっかりと収まります。

インターロッキングでスライスが出る人は、一度オーバーラッピングに変えてみると良いかもしれません。
そうすることでヘッドを右手でコントロールでき、弾道が良くなるでしょう。

オーバーラッピングでのデメリットも、同様に違和感が出ることです。
グリップ自体に慣れることが大切なので、それまでは不自然な動きをすることもあると思ってください。

しかしどうしてもグリップから手が離れてしまう人は、インターロッキングの方が合っていると言えます。

右小指と左人差し指が痛くなるインターロッキング

インターロッキングとは、右小指と左人差し指には力がほとんどかかからないので、これらの指の関節が痛くなると言うことは、何かが間違っていると言うことです。

初心者ゴルファーが、インターロッキングでスイングすると、クラブがスポッと抜けるように感じてしまいます。
その結果、不安な気持ちから無意識にグリップを強く握ってしまうのです。

すると左手のグリップが固くなり、左人差し指と中指で右小指を締め付けることになります。

そのようにインターロッキングで痛くならない握り方は、左手は小指と薬指で握り、右手は親指と人差し指で握ります。
グリップを握るのは、左手は3本の指で、右手は2本の指で、あとの指はシャフトに絡ませるだけと考えてください。

初心者は慣れないこともあり、左右それぞれ5本指で握りますが、グリップは緩く握ることで飛距離が出るのです。

強く握ってしまうとヘッドの走りが悪くなり、あまり良いスイングではなくなります。

インターロッキングでも組み合わせ次第で変わる

グリップに握り方もパーツ別に分けるとたくさんあります。

インターロッキングを採用するにしても、他の部分の握り方を変えることで、また全然感覚が変わってくるでしょう。

つまりグリップの握り方は基本さえ押さえておけば、カスタマイズできると言うことです。

左手の平の握る角度は、指の付け根(親指をロングサムにすることでコックが使えて飛距離が出やすい)か、斜めに握る(親指をショートサムにすることで安定したショットが打てる)を決めます。

左手の平や親指での握り方の調整では、スクエアグリップ・ストロンググリップ・ウィークグリップと3種類から選びます。

ここで右手の握り方として、右小指・左人差し指・左中指の使い方が分かれる、オーバーラッピング・インターロッキング・テンフィンガーグリップの3種類から選ぶのです。

この3つの組み合わせをいろいろと試してみて、自分に合ったグリップを見つけるとあなたのスイングは大きく変化するでしょう。

でも共通して意識して欲しいことがあります。
右の親指と人差し指の間はしっかりとくっつけておくことです。
ここに隙間が空いてしまうと手の中でクラブが前後してしまうので要注意です!

グリップの握り方で悩みにも解決にもなる

最初に習ったから、そのグリップの握り方が馴染んでいるからと言う理由だけでグリップの握り方を決めていませんか?

スライスで悩んでいるのに、スライスしやすいショートサムで握っていたり、力がないのにオーバーラッピングでグリップしていたりするかもしれません。

今のゴルフスイングで良い結果が出ていないのであれば、現在の握り方をもう一度見直してみてください。
握り方を変えると最初は違和感がありますが、すぐに慣れてきます。

なんとなくグリップしているのであれば、握り方の組み合わせをいろいろと試して、自分の一番を見つけるべきです!