【ゴルフクラブのマメ知識】アイアンの素材や製法の種類

最終更新日:2017/04/11

アイアンは、その名の通り、鉄製のヘッドが装着されたゴルフクラブです。
どちらかと言うと、飛距離よりもショットの精度や操作性を重視されます。

しかし最近は、優しさや飛距離を採用したアイアンなど種類も豊富になっていますよね。
自分がアイアンを選ぶときに、少しでも知識を持っていた方が良いでしょう。

アイアンについて詳しくお話していきます。

アイアンの基礎知識

まずゴルフ初心者向けのアイアンの特徴は、ヘッドがヒールからトゥまでの距離が長く大きいです。
そしてソール幅が広く、フェースプログレッション値が小さく、すこし打面が後ろに下がっています。
グースが大きいとも言いますね。
(※注 フェースプログレッション値:シャフトの中心線とリーディングエッジとの間の距離)

昔は、販売されているアイアンセットと言えば、PWから3番アイアンまでの8本セットが当たり前でした。
しかし最近は、5番アイアンまでの6本セットであることがほとんどです。
中には6番までの5本セットや4番アイアンまでの7本セットという種類もあります。

それらのアイアンを状況に応じて使い分けるように作られています。

例えば、PWをフルショットをしたら120ヤードで、5番アイアンなら170ヤードといった感じで、通常は平均的な男性ゴルファーなら1番手が10ヤード刻みになるように作られています。

つまり、PWから4番アイアンまでの7本セットがあれば120ヤードから180ヤードを打ち分けられるのです。

ゴルフクラブの製造方法違いによるアイアンの種類

アイアンの種類はヘッドの製造方法や素材の違いによって分かれます。

まずは「鍛造(forged)」アイアンを紹介します。

フォージド・アイアンのヘッドは、刀の製造方法のように、軟鉄を鍛造加工して作るものです。
そのためフォージド・アイアンには、手作りで手間がかかり高級なイメージがあります。
その形状もマッスル・バックに代表される打感重視のデザインで、ソールの薄い上級者向けアイアンとされています。

近年は鍛造技術の進化により、複雑な形状の成型を手間を掛けずにできるようになっています。
ですからフォージド・アイアンと言っても、デザインだけでなく、鉄の種類や熱処理法などの違いがクラブによって大きいので、見た目だけでなく打感の差も大きいです。

基本的に軟鉄を使用したマッスル・バックのフォージド・アイアンは、柔らかい感触でボールを打てるのが一番の特徴です。
その打感を一度味わうと、鋳造のクラブが打てなくなるという人も少なくはないです。

そんな軟鉄鍛造(forged)で人気を誇っているアイアンのメーカーは、ミズノゴルフです。一度試打をしてみると、上記したことが実感できるでしょう。

もう一つの製造方法の種類として鋳造がある

次は、鋳造(cast)アイアンを紹介します。

キャスト・アイアンは、軟鉄鍛造とは全く違った種類のアイアンになります。
ロスト・ワックス精密鋳造という方法で作られています。

鋳造の特徴は、鍛造では成型し辛い複雑な形状のクラブを低コストで製造することができること。
ですから、キャスト・アイアンが一般的に使われているアイアンの種類だと言えるでしょう。

キャスト・アイアンの特徴は、ソール幅が広くスイート・エリアの大きい、キャビティバックです。

低重心のクラブの量産に適していたので、芯を外しても飛距離にあまり影響しないクラブとして人気を維持しています。

ただし、キャスト・アイアンは必ずしも初心者向けのクラブと言うことではなく、プロゴルファーを含む多くの上級者までと幅広い層にキャスト・アイアン派は多いです。

近年は、成型技術と複数の素材を組み合わせて作ったクラブが多く出ています。
ステンレスやチタン、タングステンといった重い金属と軽い金属、樹脂などの素材を組み合わせて、ヘッドの重心の位置や打感を改善したもので、「ハイブリッドアイアン」とも呼ばれています。

最近のゴルフ業界のアイアンには種類の傾向がある

最近のゴルフクラブのアイアンの種類では、中空構造などクラブヘッドの構造に工夫を凝らしたアイアンなど、いままでのデザインのクラブにさらに工夫を凝らしたものが増えてきています。

特にロングアイアンでは、これらの中空構造タイプのものの人気が高まっています。

さらに、周辺への重量配分の最適化や重心深度を深くするために、より複雑な構造のニュータイプのアイアンがどんどん出てきています。

やさしたと飛距離を追求した結果として最近見られるアイアンの傾向は、

①PWから5番アイアンまでの6本セットで販売されるようになったこと。
②ロフトが立ってきたこと(ストロングロフト化)。
③ヘッドサイズの大きなものが増え、重心深度の深いものが増えたこと。
④軽量スチールシャフトやカーボンシャフトなどが装着された軽量クラブが増えたこと。
です。

しかしこれらの傾向は、誰でもゴルフを楽しめるクラブだからということで作られているのであって、誰にでも良い結果をもたらすとは限りません。

だからこそアイアンの買い換えの際は、いままで以上にクラブの細かなスペックに配慮する必要があるでしょう。

アイアンのシャフトの種類と特徴

前に説明してきたように、新しいヘッドデザインでストロングロフトといったように、アイアンのヘッドはかなり進化してきています。

しかし進化しているのはヘッドだけではありません。
同じようにアイアンのシャフトも進化しているのです。

カーボンシャフトや軽量スチールシャフトがメインとなっています。
いままでのスチールシャフトは重く、手元調子のものが多く、そのシャフトが定番と言って良いほどでした。
しかし最近は、軽量で先調子のシャフトのついたアイアンや中間的なスペックのアイアンなどたくさんの種類が出ています。

このようにアイアン1つをとっても選択肢はかなり広がっているのです。

軽量で先調子のシャフトは、高弾道のボールが打てます。
それを嫌う上級者は多いですが、ボールが思うように上がらない初心者や中級者にとっては喜ばしいスペックになります。
その上ストロングアイアンともなれば尚更です。

あまりボールが上がらないと悩んでいるゴルファーは、軽量で先調子のシャフトで、ヘッドはソールが厚めの低重心のアイアンを選ぶと良いでしょう。

逆にダウンブローのスイング軌道でしっかりとボールを捕らえて打てるゴルファーがそのようなクラブを使うと、コントロールが難しくなってしまいます。

選択肢が多い分、慎重に選ぶ必要が出てくるのは間違いないですね。

ゴルフクラブ選択において各種類のスペックで合うものとは

自分に最適なアイアンを使うことで、何ランクも上のパフォーマンスも夢ではありません。

しかし反対に自分に不向きなゴルフクラブを使った場合は、ひどい結果になる可能性もあるのも間違いありません。

そこで考えなければいけないのが、各種類のスペックの組み合わせなのです。
選択肢が増えたことは嬉しいことですが、それだけ慎重にならなければなりません。

クラブ総重量、バランス、シャフトの硬さ(フレックス)とキックポイント、そしてシャフトとヘッドの組み合わせを考えます。

どのようなスペックのアイアンセットが自分に合っているのかを判断するには、いろいろな観点からクラブのスペックを総合的に注意深くチェックする必要があるのです。

初心者用と言われるアイアンは、ボールが上がりやすい低重心で軽量のものが多いです。
そういったアイアンをスイングがしっかりと身に付いた人には、使い心地が悪いものになってしまうでしょう。

また初心者にとって「初心者用」と言われているクラブが必ず合うとは限りません。
初心者であっても、ある程度体力があったりなどの身体能力の差によって選ぶクラブは変わってくるのです。

初心者だからこそ最初に選ぶアイアンに気をつけたほうが良いでしょう。

種類豊富だからこそ十分気をつけよう

初心者や中級者の人がついつい飛びついてしまうのが、「やさしい」や「飛ぶ」と言った言葉です。

しかしそういったアイアンには、それだけを追求してしまっているものもあるので注意してください。
そのようなクラブを使用するとゴルフは上手くならないですし、ゴルフの楽しさも半減してしまうかもしれません。

最近はどのクラブもやさしく作られているので、やさしさを求めるのではなく、自分の体力やスイングに合ったものをしっかりと選ぶようにしましょう。