ロマロのアイアンと言うと、バリバリの上級者向けなイメージです。
実際は適度に優しさと操作性を備えたアイアンです。
熱心にゴルフに取り組んでいる人や競技に参加しているようなゴルファー向けのアイアンです。
お助け要素のあるモデルを好む人には向いていませんが、今後真剣にゴルフに取り組むつもりの人は、試打してみる価値ありです!
そもそもロマロのアイアンって!?
現在こそだいぶ知られるようになってきた「ロマロ」。
プロのツアートーナメントを見る方は分かると思いますが、プロ選手の使用率は非常に低いです。
しかし競技等に参加するような真剣にゴルフに取り組んでいる人や競技に参加するようなアマチュアゴルファーには評価が高く、使用率もそう悪くはありません。
何と言ってもロマロのアイアンはヘッドの形状がとても特徴的。
アイアンのソールのトゥ側が切り取られたような形状になっています。
歴代のモデルでずっと続いている形状で、ヘッドの返りを抑え、抜けも良くなるのです。
ロマロのクラブ設計を手掛けている小林憲二さんは、アイアンの上から見たときのシルエットにかなりのこだわりを持っています。
実際に見ると大きすぎず、小さすぎずという安心してスイングできそうなアイアンというのを理想としています。
実際にロマロのアイアンを試打や使用している方の感想を見ると、多くの人が軟鉄鍛造のアイアンにしては大きめのヘッドだけど、実際に構えると違和感を感じないと話しています。
小林憲二さんのポリシーは「欲しいものしか作らない」なのですが、ロマロのアイアンにはそれだけのこだわりを十分に感じ取ることができます。
試打する前にロマロRay-Vアイアンの全てを知ろう
「誰もがその性能に納得できるポケットキャビティアイアン」
とメーカーが売り出しているのが、ロマロRay-Vアイアンです。
この売出文句だけで試打したくなりませんか。
フェースは軟鉄鍛造(S25C)、ボディは軟鉄鍛造(8620)の軟鉄鍛造の複合製法によるポケットキャビティ構造です。
ポケットキャビティには物足りなさや手ごたえのなさをイメージしている方が多いです。
しかしこのアイアンは厚みのあるしっかりとした打感を実現しています。
低重心化と広めのヒッティングエリアで、ボールが上がりやすく、オフセンターヒットのミスをカバーし、飛距離のばらつきも軽減されています。
トップブレードをやや厚めに設計し、インパクト時に当たり負けしません。
ソール幅も広めの設定で、抜けの良さが施されています。
打点が集中するフェース裏面に振動吸収TPUが採用されていることで、フェースの余分な振動を抑え、軟鉄特有のマイルドな打感と強い弾道です。
TPUとは、ゴムのような弾力性と硬質プラスチックのような強靭さを併せ持つ高分子化合物です。
シャフトは、シャフトラボ社製のVアイアン専用シャフト。
全番手で同じフィーリングで、同じタイミングで振れるので、正確なアイアンショットが可能となります。
ロマロRay-Vアイアンを試打した感想①
試打スペックは、ロフト7I、シャフトがNSPRO950GH、フレックスSです。
パッと見るとやや捕まる感じがするのですが、思っていたほどは捕まらずに、ストレートでニュートラルな捕まり具合です。
ドローはしないけど、強いストレートボールが出るのが印象的です。
直進性も上々でメーカーが言うように軟鉄キャビティとしてはトップクラスの直進性と安定感です。
優しさについては軟鉄キャビティというよりアベレージ向けのアイアンに近い寛容性がある印象で、難易度でいくとセミアスリートモデルの軟鉄アイアンよりは優しいでしょう。
ストレートに近いセミグースのネック形状ですが、ヘッドも軟鉄アイアンにしては大きめです。
トップグレードも厚めなので構えた感じも優しい見た目です。
上級者向けアイアンをネック形状はそのままに、ヘッドを少し大きくした感じです。
打感は非常に柔らかく、球持ちがよくフェースに食いつく感じが良く伝わってきます。
直進性がとても良いので、操作性は必要最小限です。
ドローもフェードも偏りなく打てるけど、曲がり幅はそれほど大きくありません。
メーカーとしては地味ですが、ロマロRay-Vアイアンは、大手メーカーよりもコストが掛かっているような逸品です。
ロマロRay-Vアイアンを試打した感想②
試打スペックは、ロフト7I、シャフトはダイナミックゴールド、フレックスS200です。
ボールを前にして構えた感じは、整っていて落ち着きます。
セミラージサイズですが、大きすぎて構えづらいという印象はありません。
とてもハイレベルな安定性で、ポケットキャビティの優しさが十分に感じられます。
シビアな感じは受けません。
多少のズレなどは、見逃してくれる大らかさを持っています。
見た目はとてもシャープで格好良いですが、簡単な部分も感じられます。
スインガータイプの人にはやや球が上がりづらく感じるかもしれません。
使いこなすにはある程度のヘッドスピードが必要となってくるでしょう。
打感は良い感じではありますが、やや薄い感じがします。
不満とまではいかず、何か物足りないな…程度のものです。
操作性では、左右に打ち分けていくことも容易にでき、なかなか良いです。
マッスルバックのような敏感さはないけど、大らかで気持ちよく球を運べます。
若干グースが効いていますが、ボールも拾いづらくなく、扱いやすい印象です。
ロマロRay-Vアイアンを全体的に見ると、驚くような性能を持っているアイアンという印象は受けません。
ロマロはアイアンだけじゃない
ロマロRay-Vアイアンについて試打の感想などを話しましたが、実はロマロの評価が高いのはアイアンだけではないのです。
飛距離性能の良さが高く評価されているのが、ロマロのウッド系です。
また、飛距離性能の良さだけが目立っていたFWやUTですが、現在は飛距離性能はそのままに、スピン技術など他の性能も上がってきています。
ロマロは東京にある地クラブブランドで、人気が出てきたといっても頻繁に試打会などが行なわれません。
しかし目を光らしておけば、ショップ等でたまに試打会が行なわれているので、ロマロ情報にしっかりとアンテナを張っておきましょう。
アイアンやウッド系ばかり注目されていますが、実はロマロは最初はウェッジやパターが中心のブランドだったのです。
ですから、より性能が良いのは当然と言っても過言ではありません。
ウェッジは、トゥ側が削られているので、抜けやすい上にスピン性能が高いと理想のタイプです。
パターもピン型・マレット型とあり、ネック形状も数種類あります。
ゴルフでみんなが一番こだわるウェッジとパターの評価が高いので、アイアンの評価が低いはずがないですよね。
ロマロを試打できるところはどこ?
ロマロアイアンについて、知れば知るほど試打したくなってきませんか?
しかしロマロを販売しているお店は全国的に見ても限られています。
全国にたくさんあるような大型ゴルフショップでは試打どころか取り扱っていない可能性が高いのです。
人気の理由の1つでもありますが、大手クラブメーカーと違って大量生産していないのです。
そこで期待したいのが中古品なのですが、新品でなかなかないのですから、当然中古のロマロを見つけるのも難しいでしょう。
そこで期待大なのが「ゴルフ工房」です。
小規模なゴルフ工房であれば、店主のこだわりブランドを取り扱っているので、ロマロがある可能性は非常に高いです。
そうはいって契約プロがいたり、ゴルフ雑誌やネットで取り上げられるようになり、人気だけでなく知名度もそれなりに上がってきています。
ロマロのホームページに取扱い店が掲載されています。
http://www.romaro-sports.com/shop.html
お近くにあるようなら是非足を運んで、ロマロを試打をして味わってみて下さい。
試打してから全てを決めよう!
好きなプロが使っているから、雑誌やネットで見ると評価も高いし、興味が湧いたから。
そのような理由でクラブを購入するのは止めましょう。
高評価なのを見るとウキウキして欲しくなる気持ちはよく分かります。
しかしスイングや感じ方は人それぞれです。
ロマロのように試打をする機会が少ないものであっても、必ず数回足を運び、試打をして自分に合うか見てみることが大切です!