高いスピン性能で好評のキャロウェイのウェッジ。
キャロウェイの中でもマックダディはシリーズ化している人気のブランドです。
マックダディの性能を掘り下げて人気の秘密を探ってみましょう。
そしてその中でも評価の高いマックダディ2を試打してみましょう!
キャロウェイのマックダディの名前の由来は初めての試打
このウェッジは当初2006年にX-Tour wedgesとして、ロジャー・クリーブランド氏がキャロウェイに移籍して開発され、初めて試打したのがフィル・ミケルソン選手でした。
初めてこのウェッジを試打したミケルソン選手は、約40ヤードのロブショットを放ちました。
メジャー大会で4勝を挙げていて、数々のアプローチの神業を持つと言われている名手が、ボールをピタッと約40ヤードで止まるのを見て、
「Mack Daddy!(すごい!)」
と唸ったことから始まったウェッジが、キャロウェイの「マックダディ」なのです。
ミケルソン選手の言葉がそのまま名前になったということなのです。
このように自分の放った一言がクラブの名前になるって感動ですよね。
マックダディが2006年にキャロウェイのウェッジラインで商品化されてから、全米ゴルフ協会は数年に渡り多くのルール改定を行いました。
2010年のR&Aのルール規定(溝規制)では、ウェッジのサイズと形、そして溝の間隔が著しく制限されました。
開発を担当しているクリーブランド氏は、そういったルール改定にも随時対応してきたのです。
そしてキャロウェイは、全米ゴルフ協会やR&Aのルール改定に合わせて打ち出した新作を「マックダディ2」と名づけて発表したのです。
キャロウェイのマックダディ2の特徴は
キャロウェイのマックダディ2を試打するにあたって、まずは特性を知っておきましょう!
オリジナルタイプのマックダディと実寸は同じ幅ですが、サイドウォールが2度から5度になっています。
幅広なモデルになったことで、ボールのエッジをつかまえた時も、どんなに難しいライからでも、十分にスピンを与えることができるのです。
シャフトは、定番のダイナミックゴールドとNS.PRO 950GH、そしてM10DB(メンフィス10)です。
何よりもマックダディ2の最大の特徴は、3種類のソールがあること。
S-Grindは標準タイプで、バウンス10度、ヒール部分を軽減しながら、直線的で最先端にボールを運ぶクラブです。
C-Grindは、バウンス14度、ヒール部分と先端部分の負担を更に軽減し、カーブがかかったり、リーディングエッジは地面により長く接触します。
オープンフェイスで打つときのバウンスがプレーに反映されるのを防ぎます。
ソフトなコンディションでより良いパフォーマンスを発揮できるクラブです。
U-Grindは、バウンス10度、広く窪んだソールで、タイトなヒールです。
独特なソール形状と丸みを帯びたリーディングエッジは、ボールの下を叩き高く柔らかいショットを打つのに適したクラブです。
キャロウェイのマックダディ2を試打した感想①
キャロウェイのマックダディ2のC-Grindの試打の感想を見てみましょう。
シャフトはダイナミックゴールドのフレックスS200、シャフト重量が121g、ロフト58度、クラブの長さ35.125インチ、バランスはD5、クラブ総重量473gです。
見た目は「いかにも軟鉄」といった風合です。
フェース面にはミーリングがしっかりと刻まれています。
凄く細かく目立たない物もありますが、マックダディ2ではとてもよく目立ちます。
ミーリングが目立っているので、打感にギザギザ感があるだろうと予測していたのですが、実際はかなりソフトです。
それと同時に球の重さを感じられる「ズッシリ感」があります。
球も上がりやすく、とても優しいウェッジです。
安定性では標準的です。
構えやすくてラインを出しやすいので、大きくブレることがありません。
適度に重量のあるシャフトが挿してあるので、ウェッジで味方にしたい「重さ」が一定で、リズムが整いやすいです。
やはりスピン性能は期待通りです。
トンッと言う感じで止まってくれます。
ウェッジで最も大切な飛距離性能では、縦の距離感も合いやすいオーソドックス感があります。
全体的に「正統派ウェッジ」と言ったイメージです。
キャロウェイのマックダディ2を試打した方々の評価は
キャロウェイのマックダディ2を試打した方や実際使用されている方々の評価を見てみましょう。
評価している方が25名いて、平均満足度が4.5と高く評価されています。
まずは、低く評価している方の意見を見てみましょう。
最も低い評価で、平均スコア73~82の男性が満足度3点で評価しています。
52度と58度を購入。
ロフト角とライ角をショップで調整したのですが、カタログ値より、前後1度ほどバラバラだったようです。
シングルさんだけあってなかなか厳しい評価をされています。
後はほとんどが満足度4点以上の高い評価なのですが、1つヘッドとダイナミックゴールドのバランスの悪さを指摘されている方がいました。
やはり評価の高いもののほとんどが、スピンの性能の高さを評価しています。
PGAの高速グリーンでもピタリと止めることができるほどなので、アマチュアゴルファーでもボールを止めるアプローチができるようです。
そして性能の良さに加えてコストパフォーマンスの良さにもみなさん満足されているようでした。
ゴルフクラブには高額なイメージがありますが、高性能のウェッジがお手頃価格で買えるのは、かなり喜ばしいことですよね。
キャロウェイのウェッジはマックダディ2だけじゃない
キャロウェイのウェッジはマックダディ2だけではありません。
マックダディ2のU-Grindが高い人気ですが、同じくらい人気なのが、最初にマックダディを試打したフィル・ミケルソン選手使用のマックダディ フォージドです。
高いスピン性能とソフトフィーリングを融合した、クリーブランド氏監修の軟鉄鍛造ウェッジです。
適合ルール内で、最大限のエッジを効かせ、フェース面に施したレーザーミルド・マイクログルーブとの相乗効果でかなりスピンの性能が高くなっています。
ヘッドの製法をフォージド(鍛造)とすることで、心地よくて、より柔らかい打感になっています。
これで、より繊細なタッチのアプローチが出来るようになっているのです。
ヘッドの形状が一番特徴的で、ストレートなリーディングエッジ。
目標方向に真っ直ぐ構えやすく、方向性も出しやすくなっています。
全番手に採用されているR・グラインドソールは、クリーブランド氏が自身の経験に基づいて新たに生み出したもので、あらゆるライに対応できるようになっています。
ウェッジの選び方と組み合わせ方とは
キャロウェイのマックダディ2は高性能のスピンを売りにしています。
ウェッジはアイアンと違う目的で使用しますよね。
とくにショートゲームで使用するので、パターのように長く使い続ける人が多いです。
自分が現在持っているPWを基準にウェッジを選ぶことをオススメします。
最初に考える重要なポイントは、好ましいロフトの流れ。
どんなロフトのウェッジを何本入れるか、そして4度刻みや6度刻みといったように考えていかなければなりません。
その基準になるのがPWなのです。
最近の傾向で行くと、PWのロフトは44度が主流になっています。
そうなると49~51度が次に必要なウェッジになってくるのです。
また自分がウェッジに何を求めるかで、溝やソールの形状などメーカーが工夫している様々なポイントに注目します。
スピンであれば溝を、方向性であればリーディングエッジを、ヘッドの抜けであればミッドソールやトレーリングエッジに注目します。
もちろん、選んだ後にその性能を上手く使いこなせるかしっかりと試打することも大切です。
激スピンで寄せワンの達人になろう!
スコアを上手くまとめていくにはアプローチやパターがかなり重要になってきます。
スピンを効かせ狙った距離に落とせるマックダディはかなり魅力的です。
現在はマックダディの3代目で、さらに進化したMD3が発売しています。
練習で距離感をしっかりとつかめるようになれば、確実に寄せワンできるようになります。
しかしマックダディは上級者向けとも言われています。
しっかり試打をして自分が使いこなせるかを判断しましょう!