ナイキというとマイケル・ジョーダンを思い浮かべる人も多いでしょう。
ですが、ゴルフ部門でもタイガー・ウッズプロという大きな存在がありました。
そのタイガーが使っていたナイキのクラブって実際評価はどうなのか、そして現在のナイキについてまとめました。
残念ながら、ナイキから新商品は今後発売しません
多くの有名プロが契約していたナイキ、2016年8月クラブとボール、キャディバッグの事業から撤退することが発表されました。
同年5月にテーラーメイドがアディダス本社から売却された衝撃からすぐの出来事でした。
タイガー・ウッズプロとともに進んできたといえるナイキ。
実はタイガーが契約した当初はクラブやボールは作っていなかったのです。
1998年に初めてボールの発売、そして2001年にクラブの製造といったように進んできたナイキも10数年といった期間で撤退となりました。
ですが、ナイキが完全にゴルフの世界からなくなるわけではありません。
本業としていた、アパレルやシューズ部門は残っていますので、こちらでまだ目にすることはあると思います。
こちらに専念するので、そちらの品質向上でより評価が上がる期待がかかるといったところですね。
現在、ナイキの用具契約であったプロゴルファーが、どこのメーカーに行くのかといった動向が注目されています。
あのプロがどこに行くのか、注目してみましょう。
高評価の証!契約していたプロはすごいメンバー!
先ほどタイガー・ウッズプロが契約していたと話しましたが、そのほかにも名だたるメンバーがナイキと契約していました。
男性プロでいうとロリー・マキロイプロやポール・ケーシープロ、女性プロでいうとミシェル・ウィープロといったように、非常に実力のあるプロゴルファーが契約していました。
とくにタイガーに関しては、クラブやウェアにタイガーのロゴが入るといったように、タイガーモデルが発売されていたほどです。
それほど、選手の要望に応えるクラブ作りをしていたメーカーだったのです。
ジュニア用のクラブ製造等、レベル別はもちろん、年代にも合わせたモデルを作っていたこともあり、すべてのゴルファーに使ってもらえるようにといった姿勢があったことがいえます。
そのようなメーカーが撤退してしまったということは大変悲しいことです。
ですが、プロの間でも評価が高いクラブであったことは確かです。
まだまだ市場にも流通していますので、ショップ等で探してみてはいかがでしょうか。
ナイキは特殊なクラブを作る先駆者だった!
10数年という短い期間ではありましたが、ナイキでは様々なクラブを発表してきました。
その中でも、新しい取り組みをたくさん行ってきたのです。
まずナイキが発表した、イグナイトドライバーです。
ヘッド体積に特徴がありました。
イグナイトドライバーは380、410、460ccといった3種類のモデルを発売しましたが、この時代で460ccはほとんど製造しておらず、大型ヘッドの先駆けともされました。
次はサスクワッチシリーズ。ボテッとした平べったい形状は他のメーカーやゴルファーの間で大きな話題となりました。
その後四角ヘッドのSUMOや、ヘッドが赤かったり、青かったり、様々な特殊形状のモデルを発表して話題だらけでしたね。
ただ話題作りだけではなく、飛距離性能等もしっかり備え、性能面でも評価は高く、人気の商品でした。
このように、非常にユニークなアイデアを持ちながら、性能もしっかりしているモデルを作っていたのがナイキだったのです。
可変式クラブ製造にも参入していた!その評価は?
現在ロフト角等を調整できる、可変式クラブが人気ですね。
もちろんナイキもこの可変式クラブは製造していました。
ナイキの代表的なモデルである、サスクワッチシリーズからSTR8-FITシステムを取り入れ、フェース角等が自分で調整できるようになりました。
そこからVRシリーズやコバート、ヴェイパーと可変式システムを導入してきました。
サスクワッチシリーズまでは、慣性モーメントの大きさに特化したモデルでしたが、VRシリーズからは重心距離を短くして操作性を向上、コバートシリーズからはドライバーヘッドにもキャビティバックを採用し、スイートエリアを広くしたのは画期的でしたね。
そして、コバートシリーズからヴェイパーシリーズでは5種類のロフト角と3つのフェース角を調整できるフレックスロフトを採用しています。
バリエーションも初心者から上級者まで幅広いモデルを製作していました。
日本では2012年から開始されたゴルフクラブのレーティング企画、HOT LIST JAPANのドライバー部門において、2012年から2016年まで毎年受賞し続けていたことも、ナイキのクラブが高評価であった証です。
今が買い時?新品モデルも値引きされている
多くの賞を受賞する等、非常に評価が高かったナイキのゴルフクラブですが、新モデルが今後発表されないことは、ファンだったゴルファーには残念なことです。
クラブ事業から撤退してしまいましたが、その結果ショップ側でも、在庫販売を進めなくてはいけないので、価格を下げているところが多いです。
その分、事業撤退前の最新モデルが、比較的安価で購入できるというメリットがあります。
価格帯を調べてみると、オンライン限定モデルはまだまだ定価に近い価格ですが、ヴェイパードライバーの日本正規品が、約4~5万と定価の半額以下で購入できたり、アイアンセットも5~6万円といった価格で購入することができます。
また、ナイキではアウトレット品も存在しますので、日本正規品で購入するといったこだわりがなければ、さらに安く購入することもできます。
事業撤退していても、ナイキのクラブはまだまだ流通しています。
ナイキのクラブを使ってみたいといったゴルファーは、新品モデルの購入に目を向けても良いかもしれません。
撤退しても評価は高い。中古市場にまだまだナイキのクラブはあります
タイガー・ウッズプロやロリー・マキロイプロが愛用してきたナイキ、新品でも安く購入することができますが、さらに安くと考えるのであれば中古クラブとなるでしょう。
中古市場でも流通量は多いです。
ドライバーは最新のヴェイパーは安ければ3万円台、特徴的なヘッドのサスクワッチであれば1万円前後で購入できます。
アイアンでもマッスルバックからキャビティとバリエーションも豊富に揃っていますし、タイガーモデルのアイアンといった限定モデルも流通しています。
流通量が多い分、フルセット販売しているショップもあると思いますので、これからゴルフを始めるといったゴルファーもナイキの購入を検討してみてはいかがでしょうか。
ヘッド形状等、特殊なクラブを発表し、多くのゴルファーから評価されてきたナイキは、撤退した今でも、まだまだゴルファーたちの間では使用されています。
「もう撤退したのなら使わない」といった考えはなくして、クラブ購入の候補にしてみてください。
撤退してもまだまだ人気は衰えず
クラブ、ボール、キャディバッグ事業から撤退してしまったナイキですが、2016年までは他メーカーに引けをとらないバリエーション豊富なモデルを発売してきました。
数々の賞を受賞してきた分、その技術の高さもありますので、決して性能が悪く、評価が低かったから撤退というわけではありません。
ナイキも、今後はシューズ、アパレル関係でゴルフ界には残ります。
そちらの面で、どのような進化があるのか楽しみです。