まさかドライバーがヘッドから折れるなんて!どうすれば?

最終更新日:2017/02/01

ナイスショットと思ったら「ボキッ!」という音とともに、ドライバーのヘッドが先に飛んでいってしまった。
このような経験があるゴルファーもいるでしょう。

プロの中継でもこのような後継を目にしたことがあるかもしれません。

最近だと松山英樹プロが折ってしまったシーンもありましたね。

ここではクラブが折れる原因や、折れた後のことについてお話します。

ドライバーのヘッド部分から折れる原因は?

そもそもヘッド部分が折れてしまう原因とはなんでしょうか。

基本はシャフトが折れて、ヘッドと結合部分が外れてしまうといったことです。

ドライバーにはほとんどのゴルファーがカーボンシャフトを装着しているでしょう。

カーボンシャフトは薄い繊維を何重にも巻いてできています。

しなりに関しては非常に強い耐久性を持っているので、ヘッドスピードが非常に速くても折れたりはしません。
これで壊れてしまったら、プロゴルファーやドラコン選手のドライバーがすぐ折れてしまいます。

地面を打ってしまった場合はヘッドスピードが非常に速いと折れる可能性がありますが、一般的なヘッドスピードくらいでは折れないように設計してあります。

しなりには強いですが、傷には非常に弱いです。

なのでミスショットでシャフト側にインパクトしてしまった場合や、スイングの勢いで何かにぶつけてしまったりするとシャフトに傷がつきます。

その亀裂がだんだんと広がっていき、最終的に折れてしまうといったことになるのです。

 

ドライバーのほか、すべてのクラブで折れる可能性あり

ドライバーでの話をしましたが、ゴルフクラブはすべて折れる可能性があります。

ウッド系のゴルフクラブは基本カーボンシャフトなので、先ほどのドライバーと同じ原因で折れる可能性があります。

アイアンの場合はスチールシャフトを使用している場合があります。
スチールシャフトは金属製です。

金属である場合、経年劣化が原因で折れてしまうといったこともあります。
長年使ったり、雨のラウンド後に手入れせずにいると錆がでてしまい、強度がだんだん落ちてきてしまいます。

10年以上使用しているクラブだと相当劣化していると思われますので、平均ヘッドスピードのゴルファーでも普通にショットしたら折れてしまうことがあるのです。

ゴルフクラブをキャディバックに入れて運ぶとき、クラブとシャフトがあたってキズが付いてしまうといったこともあります。
それが続いて折れてしまうといったことがあるのです。

ゴルフクラブは一見頑丈に見えますが、非常に繊細なもので取り扱いに注意しなければいけないのです。

 

ヘッド部分は折れるともう使えなくなる?

ヘッド部分、非常にお気に入りだったのに折れてしまった、折れるともう使えないのではと考えることもあるのではないでしょうか。

安心してください。
ヘッドに大きな損傷がなければ、再び使用することができます。

基本はシャフトを新たなものに交換すれば、以前と変わらずに使用することができます。
問題なのは、しっかりシャフトを固定することができるかといった点です。

シャフトとの結合部分(ホーゼル)に亀裂等が入っていると、シャフトをしっかり固定することができない、最悪の場合破損といったことがあるので、修理不可とされる場合があります。

現在では可変式ゴルフクラブの流通で、自分でシャフト交換することができます。
シャフト破損だけでしたら問題ないとは思いますが、思いもよらない箇所が破損していたりすることがあります。

そのため、ドライバーが折れてしまった場合は、クラブ工房やショップのスタッフに確認してもらって、修復可能か確かめてもらうと良いでしょう。

 

修理するにはどこでどのくらいの金額がかかる?

修理するには相応の費用がかかってきます。
どのくらいの費用がかかるのでしょうか。

新しく装着するシャフトを購入しなければなりません。
シャフトは1本1~5万ほどかかります。

この後シャフトを装着するわけなのですが、装着は素人ではほぼ困難な場合がありますので、工房のあるショップに依頼しましょう。

まずは、ヘッドの中に残っている折れたシャフトを取り除く作業があり、これが約2,000円、その後シャフトの装着でまた2,000円といった金額です。

可変式ドライバーの場合でも、折れたときのシャフト破片等がヘッド内に残っている可能性もあるので、シャフト抜きの依頼はしておいたほうが良いでしょう。

その後スリーブ付シャフトを購入していれば、自分でシャフト装着が可能です。

また、クラブ破損の場合は、故意の破損でない場合はゴルファー保険が適用する場合があります。

こちらが適用できれば、修理代が最高の場合は全額保険で修理できる場合があるので、万が一でも折れることを想定しゴルファー保険に加入しておくと安心です。

 

競技中にドライバーが折れてしまったら?

競技中にドライバーが折れてヘッドが取れてしまった場合は、どのような措置が取れるのでしょうか。

ゴルフ規則によると、「正規のラウンド中に、プレーヤーのクラブが通常のプレー中に損傷した場合、損傷した状態のままプレー、プレーを不当に遅らせることなくクラブを修理したり修理させたりすることができる」とあります。

クラブがプレー中に折れる、割れるといった場合は、そのままプレー等ができないということで、プレーに適さないクラブとされます。

そうなると先ほどの要項にプラスして、「損傷クラブを他のクラブと取り替えること」が追加されます。

なので、取り替えが可能です。
ただ、ここでは通常のプレー中といった条件があります。

ゴルフバッグからのクラブの出し入れやボールの捜索のための使用、偶然クラブを落としてしまう等といったことです。

怒ってクラブをたたきつけたりした場合は、通常のプレー中とはなりませんので、取り替えはできません。

この規則の違反は競技失格といった重大な違反となりますので、注意してください。

 

ヘッドやシャフト、クラブの扱いは丁寧に

説明してきたように、ドライバーを含め、すべてのゴルフクラブでヘッド(シャフト)が折れる可能性があります。

様々な原因がありますが、大事なことはゴルフクラブを丁寧に扱うことです。

ゴルフクラブは小さなキズでも、大きな影響となってしまいます。

イライラしてクラブをたたきつけたり、乱暴にゴルフバックに入れたり等、ついついやってしまうことかもしれません。
そのひとつの行動が、後の大きな出費となるかもしれません。

バックの持ち運びの際にも、クラブ同士が当たらないようにカバーをつけておく等、できることはやっておきましょう。

雨の日のラウンド後は、とくにメンテナンスが必要です。
水滴が付いたままだと、シャフトやヘッド部分が錆びてしまいます。

錆はクラブ劣化に非常に影響を与えます。
スチールシャフトはとくに劣化し、それが折れる原因となってしまうのです。

できる限りゴルフクラブを長持ちできるように、手入れをしっかり行い、ラウンドや練習中には丁寧に扱うように心がけてください。

 

折れてもあきらめないで!まずは相談を!

クラブが折れてしまうことは、悲しいですが、起こってしまうことです。

もう使えないとあきらめずに、ショップのスタッフに相談しましょう。

ほとんどの場合は修理できますので、お気に入りのクラブを復活できると思います。

こういった事態に対応できるように、ゴルファー保険に加入しておくことがオススメします。