皆さん、ゴルフクラブを買ったらシャフトに貼ってあるシールどうしていますか?
値札やバーコードが貼ったままになっていませんか?
剥がすのが面倒だから、剥がすと汚くなるからと放っておくことはあなたのゴルフのダメにしているかもしれませんよ。
今回はシャフトのシールについてお話ししていきます。
ゴルフクラブのシャフトのシールの種類と場所
ゴルフクラブは新品で購入するとき、いろいろなものがくっついていますよね。
店頭で並んでいるものを見るとよく分かると思います。
ドライバーやフェアウェイウッドなど、単品販売されているものは、ヘッドやグリップにシュリンク(ビニール)と保証書。
そして、シャフトには販売店のバーコードやメーカー専用バーコードから、シリアルナンバーやスペックシールと実に様々です。
ウェッジやパターも同じといっていいでしょう。
アイアンセットだけは、セットのうち1本、大抵は7番アイアンにバーコードや保証書などがついていることが多いです。
皆さんは、新品でクラブを購入したときこれらのシールやシュリンクはどうしていますか?
シュリンクに関しては、間違いなく剥がしますよね。
しかしシールに関してはどうでしょうか?
剥がさずにそのままにしていませんか?
フェースやソールに付いていたら、剥がしますか?
シャフトのヘッド側、真ん中、グリップ側と貼られている場所は様々です。
そのまま使っている方にはキレイに剝せないからという理由が多いかもしれません。
実はそのシャフトのシール、貼ったまま使うとそのクラブの性能をみすみす殺してしまっている可能性があります。
この後、説明しますので参考にしてくださいね。
ゴルフクラブのシャフトのシールが硬さやねじれを狂わせる!
ゴルフクラブは、精密に設計されミリレベルの世界ではなく、ナノレベルの世界といっても過言ではないでしょう。
素材や技術も革新的で、今やロケットや飛行機、自動車などと同じレベルなのです。
ヘッドにおいては、フェースやクラウンの微妙な厚みの加減。
シャフトでは、カーボンシートの厚みだけでなく、向きや編み込み方など千差万別です。
シャフトは薄いカーボンシートを幾重にも巻き重ねて、先端や中間、グリップ側と硬さやねじれを設定しています。
その設定通り使えれば、メーカーが意図するしなりやねじれになるはずなのが、シャフトにシールが貼りついたままだとどうなると思いますか?
シールなんて、ナノレベルでは作られていません。
ただの紙っぺらだったり、ビニール素材です。
そんなものが表面にあったら、その下にあるナノレベルの力を封印してしまうと思いませんか?
スイングでどうにかなるとは思いますが、せっかくの性能を封印したまま使うのはもったいないのです。
現在使用中のゴルフクラブのシャフトにシールが貼りついていたら、すぐ剥がしましょう。
スペックを忘れたくないなら、剥がしたものを保証書やメモ帳に貼っておいたり、写メを撮っておけば大丈夫ですから。
キレイに剥がす方法は、このあと説明しますね。
ゴルフクラブ本来の性能を。シャフトのシールの剥がし方。道具等。
先ほど、シャフトにシールが貼ったままだと、本来の性能を封印していると説明しました。
そんな無意味なことをしていてもゴルフの上達は見込めません。
ですからシールは剥がしましょう。
といっても簡単に剝がれるシールならいいのですが、種類によっては破れやすかったり、ベトベトが残ったりしてキレイに剝がれてくれません。
そういった経験をされた方は、正しい剥がし方を知らないだけなのかもしれません。
だれでも簡単にゴルフクラブのシールを剥がせる方法知りたいですよね。
シャフトの位置や素材、シールの種類によっていくつかの方法があります。
以下にまとめましたので、ご自身のシャフトにあった方法をお試しください。
①シールを手で剥がせるところまでゆっくりゆっくりと剥がします。
これ結構重要です。
その後、残ったベタベタを溶剤(シール剥がし液・灯油・オイル)を使って、いらない布やキッチンペーパーで擦りましょう。
②シールを剥がす前に、シールの上からドライヤーで温める方法。
ヘッドのネック近くを温めすぎると、フェルール(ソケット)が溶けたり、最悪ヘッド抜けの危険性あるので注意してください。
またスチールシャフトは熱くなりすぎてヤケドしないでください。
ある程度温めると、ゆっくり剥がすだけでキレイになります。
③スチールシャフト限定ですが、ホームセンターなどで売っているスチールウールを軽く濡らして(水でもいいですが、できればクレンジングオイル)、やさしく擦るだけ。
これは、かなり楽ですが、すぐ用意できるものではないでしょう。
④ゆっくりシールを剥がした後のベタベタをテープ(理想は布ガムテープ)を輪っかにして、ペタペタ繰り返すこと。
これならご自宅にもあるでしょう。
テレビを見ながらでも、ひたすら繰り返せば勝手にキレイになります。
ご自宅にあるもので、簡単にできるのは、②をやった上で④をやることでしょう。
今のクラブで剥がすべきシールがあれば、ぜひお試しください。
硬さ変更の裏ワザ!?自分でシャフトにテープを貼って調整してみよう!
ここまではゴルフクラブにとって、シャフトにシールが貼ってあることは性能を封印しているという考え方でお話してきました。
しかし、逆の発想もあるのです。
シャフトが合わないと感じているならその性能を封印してあげればいいということ。
このお話はルールを逸脱する行為なので、そのまま競技では使わないでくださいね。
用意するものはセロハンテープだけ。
テープといっても伸縮性があると効果が得られないので、伸びないテープが理想。
ご自宅にあるだろうセロハンテープがあれば、事足りるのです。
基本的な貼り方は、シャフトのヘッド側付け根からシャフト裏側に真っすぐセロハンテープを切らずに、なるべく引っ張りながら貼ること。
これだけです。
これで、シャフトのしなりが抑えられ硬くなった感覚が得られるのです。
あとはお好みで、表側にも貼ったり、2枚重ねにしてみたり。
グリップ側だけの半分にしてみたり、らせん巻きにしてみるのも面白いです。
貼り方次第でシャフトのしなりは変化します。
振動数で見ると2~3フレックス硬くすることもできるのです。
今お使いのシャフトが柔らかすぎると感じて、リシャフトか買い替えを検討されている方は、一度テープを貼ってみることをオススメします。
ゴルフクラブのシャフト。実はロゴ向きが変わるとしなり方も変わる!
ゴルフクラブのシャフトには向きが存在することはご存じですか?
カーボンなら塗装やロゴ、スペックシール(グリップの中)などの向きがあります。
スチールもしかりです。
でもこういった向きとはまた違う向きの考え方があるのです。
それは、スパインというもの。
これは、カーボンシャフトの構造上必ずできるものです。
カーボンシャフトはカーボンシートを何重にも巻いて作っています。
そのため、最後の巻き終わり部分が必ず太くなってしまうのです。
人間に例えると、背骨みたいな感じです。
昔のシャフトはシートが今と比べ分厚かったので、相当差がありました。
しかし、現在の技術ではシートも薄くなりその段差はほとんどなくなったそうです。
でも作り方が変わらない限り、必ずスパインは生まれます。
そのスパインの向き次第で、同じシャフトでもしなりが変わるのも嫌ですね。
そのため、メーカーも細心の注意を払い、必ずスパイン側にロゴを入れるという噂。
もし多少ずれてもスパインはスイングに影響しないナノレベルで設計されているということ。
そうだとしても、最近のシャフトの挿す向きを変えて、ロフト角やライ角を変えられるインターチェンジャブルクラブでは、変化が現れても不思議ではないですよね。
こういったことを本当に気にするなら、工房でスパインチェックしてみてくださいね。
シール剥がしは購入時に依頼。合わせてスペック計測もオススメ。
ここまで読んできて、シャフトにシールが貼ってあるとしなり方にまで影響することが分かったと思います。
ですから、よほどのことがない限りシールは剥がすことをオススメします。
コレクションとして、使用せずに飾っておくのであれば別ですが。
また、どうせならゴルフクラブを購入したお店でお願いしてシールは剥がしてもらいましょう。
お店になら、専用の溶剤やさまざまなシールを剥がしてきた経験があると思います。
自分がやりたくない面倒な作業は、お願いしてしまえばいいのです。
親切な店員さんなら、不要なシールを剥がしていいか聞いてくるかもしれません。
ついでに、そのゴルフクラブのスペックも計測してもらうといいですよ。
ざっくりでもご自身がこれから使うクラブのスペックを知れますし、つっこんで調べるならスパインまで調べてもらうこともできるでしょう。
それから、もし購入が店頭ではなくネットショップだった場合は、先ほど紹介したシールの剥がし方をお試しください。
5年10年と在庫としてしまってあったものでなければ、ちゃんと剥がせるはずです。
今ゴルフクラブの購入方法はさまざまですが、いずれにせよそのクラブの本当の性能を引き出せるようにしてください。
ゴルフクラブは使い方次第!
ゴルフクラブは本当に使い方が変われば、性能が変わります。
シールのこともそうですが、たった指1本短く持ったりするだけでも違うのです。
今ゴルフでお悩みの方、自分が下手でスイングが悪いからと思っていませんか?
それは間違いなく考えられますが、そうでないこともあります。
悩んでいるのなら、今回の話を参考にいろいろ試してみてくださいね。