ゴルフを考える。シャフトの硬さを表すフレックスsについて

最終更新日:2017/01/17

ゴルフを始める、または始めて間もないプレーヤーは悩みますよね。

シャフトの硬さフレックスは何がよいのでしょうか。

r(アール)がいいのか、s(エス)がいいのか考えてみましょう。

そもそもなぜ、ゴルフクラブにはsなどシャフトのフレックスがあるのか?

ゴルフショップに行くと、実に多様なメーカーのクラブがあります。

ゴルフを始めたばかりの人、又はこれから始めようとする人は悩みますよね。
メーカーで選ぶのか、それとも形で選ぶのか、はたまた店舗で感じたインスピレーションで選ぶのか。

実の所、ゴルフクラブの重さ、ヘッドの形状、シャフトの硬さ、バランス、調子などゴルフクラブには様々な機能を求めなければなりません。
これは、プレーヤー全員が同じ振り方、タイミングであれば統一してもさほど問題ないと思われますが、身長、体格、スイングスピード、スイングのくせなど、十人十色のスイングが存在するからです。

その中でも、シャフトの硬さを表すフレックスがrやsについて、その意味をみていきましょう。

 

フレックスが硬いと曲がりが少なくなる!?

ゴルフでよく言われるヘッドスピード(単位はm/s、1秒間に何メートル進む速度かという意味)にはシャフトを選ぶ上でどの様な意味があるのでしょう。

平均的な男性アベレージゴルファーであれば、ドライバーでだいたい30台後半から40台前半といった所ではないでしょうか。

このヘッドスピードの値によって選ぶシャフトが決まってきます。
速い人はs以上フレックスが硬めのシャフト、遅めの人は一般的なrといったフレックスが柔らかめのシャフトを選ぶ事がほとんどです。

では、ヘッドスピードが遅い人は硬めのシャフトを使ってはいけないのでしょうか。

実は、ゴルフスイングにおけるナイスショットはヘッドスピードだけではない要素がたくさんあります

遅い人が硬めのシャフトを使うと、飛距離は落ちますが曲がり幅が少なくなります。
これは、スイング時にシャフトがたわむ(しなる)特性が少なくなる為です。
そう、ゴルフ雑誌にあるプロの連続写真のインパクトゾーンでシャフトがしなっているあれです。
ヘッドスピードが遅い為、このしなりが少なくなり飛びにくくなる半面、左右へのぶれも少なくなります。

もっと飛ばしたい!、もっと遠くへ!とクラブを振り回しているゴルファーの方はたくさんいますが、一度落ち着いて硬めのシャフトで練習してみてはいかがでしょうか。

 

最近のゴルフはフレックスsが一般的になった!?

最近、ゴルフクラブにおける材質の進化によって、ゴルフを始めたばかりの人でもフレックスをsにする事が多くなった様に思われます。

これは、一昔前であれば材質が鉄でできているスチールシャフトが当たり前だったものが、カーボン材質へと移り変わった事が大きな理由です。

当たり前の事ですが、カーボンは鉄よりも軽く、その分スイングしやすくなった事、いわゆる取り回しがしやすくなりました。
比較的重いスチールシャフトのクラブを振る事から、軽くて振りやすいカーボンシャフトを振れる様になり、その分ヘッドスピードも上がりました。

そうした事から、従来であればrシャフトを購入していた人が、sを購入する事が多くなり、店頭に並ぶシャフトの種類フレックスもsが多くなりました。

 

フレックスと併せて考えたいシャフトの重量について

前文でもふれましたが、ゴルフにおけるシャフトの硬さフレックスは重要な意味を持ちますが、あわせて考えたいのが重量です。

自分に合った軽いクラブを思いっきり振る、気持ちがいいものです。

しかし、軽いとその分腕や手で振れる様になります。

ゴルフスイングは振るたびにその振り方やタイミングがバラバラではスコアになりません。
手を多く使ったスイングでは、毎回同じ様なタイミング、スイング軌道で振る事が難しくなります。
プロゴルファーでも手の要素が多いスイングの選手はおられますが、それはアマチュアゴルファーでは出来ない練習量があってこそなのです。

そこで、アマチュアゴルファーは、身体を使ってスイング(ボディターン)が重要だと言われます。

いつも、軽くて飛ぶクラブで練習するよりも、重量がありかつフレックスがs程度のクラブで練習を重ねてみてはいかがでしょう。

きっと、ボディーターンを習得する近道になると思いますよ。

 

アイアンはスチールシャフトでフレックスsがオススメ

最近、カーボンシャフト、スチールシャフト共に様々な物が販売されています。

メーカー、重量、調子、rやsといったフレックス等様々な物が登場しており、その分プレーヤーの選択肢も広がっています。

カーボンシャフトであれば、50グラム~80グラム台の物が販売されています。
鉄でできたスチールシャフトも従来の物に比べて軽い物が登場しました。
比較的大型のゴルフショップであれば、スチールシャフトにも種類がある事に気づかれるはずです。

ウッド系のクラブであればカーボンシャフトが一般的だと思われますが、アイアンではプレーヤーによって選択肢が分かれるのではないでしょうか。

カーボンでもスチールでも使いやすい方を選択すればよいのですが、スチールシャフトの方が、カーボンシャフトに比べて粘り、ボールを打った時の打感がよいです。

インパクト時に左腕に伝わる感触は、スチールシャフトならではの物があります。

カーボンシャフトは軽くて打ちやすいというメリットがありますが、少し力があるほうでゴルフの上達を希望されているプレーヤーにはスチールシャフトがオススメです。

取り回しがしにくい分、体でスイングを覚えやすくなりますし、スチールシャフトを振れる様になれば、その特性を感じ取れるはずです。

年齢が20代~30代のプレーヤー皆さん、スチールに挑戦されてはいかがでしょうか。

 

硬めのゴルフクラブで曲がらずに飛ばす

ゴルフスイングはフレックスが硬めの、重量があるほうが曲がりにくいのです。

男子プロゴルファーはスイングスピード、パワー共にあるので、フレックスがxやxx(ダブルエックス)、重量が重いクラブを使います。

もちろん、軽くて柔らかいクラブを使って遠くに飛ばす事も出来るのですが、どこに飛んでいくかわからなくなる為、フレックスがs以下のシャフトというのは見かけません。

女子プロゴルファーであれば、フレックスがsという選手は多いと思います。

 

どこに飛んでいくのかわからない、これをクラブが暴れると言います。

パワー、タイミングでシャフトをしならせて大きく飛ばす事も出来るのですが、やわらかいとコントロールが出来なくなります。

すると、暴れを防ぐ為、ゆっくり振らなくてはなりません。

これではせっかくのパワーも、もったいないですよね。

アマチュアゴルファーもスイングスピードがある方、40台の後半を出せる方はフレックスが硬めの、重めのシャフトがオススメです。

 

いつも安定したスイングを目指そう

今さら言うまでもないのですが、ゴルフは正確性を競うスポーツです。

しかし、すべてのショットがナイスショットというのはありえません。

フレックスが柔らかく、いつもブンブン振り回していては、スコアアップへの遠回りをしてしまいます。

いつも同じようにスイングし、狙った場所からは大きく外さない、そんなスイングを目指してください。
スコアを上げていく為に、男性なら先ずはフレックスsがオススメです。

いままでフレックスがrの方には少し硬く感じるかもしれませんが、練習を重ねる毎にきっと慣れていくと思いますよ。