ドライバーシャフトが折れる原因はどんなことが考えられる?

最終更新日:2017/01/13

ドライバーのシャフトが突然バキッと折れるといったことを経験されたり、見たことがある方はどれほどいらっしゃるのでしょうか?

折れる原因はひとつではありません。
製品上の問題や打点の問題、キャディバッグから抜く時など様々です。

ゴルフクラブは高いですから、折れてしまったらショックですよね。
そうならないためにも対策はしておきましょう。

ドライバーシャフトが折れると危険!

ドライバーのシャフトが折れるといった経験はそう滅多にされることではありません。
ほとんどのゴルファーは知らずに過ごしているかと思います。

しかし、ドライバーのシャフトは簡単に折れるもの。
ゴルフショップの店員はお目にかかることは日常茶飯事なのかもしれません。

ドライバーのシャフトが折れる場面はどんなところか知っていますか?

普通に考えると打った瞬間の衝撃によることでしょうか。
ただこれは正確には間違いかもしれません。

シャフトはボールを打つ衝撃に負けるような作りではないからです。
もし打った瞬間に折れたのであれば、すでにヒビ割れしていた可能性が高いでしょう。

もし打った瞬間に折れるとヘッドがどこかへ飛んでいく可能性がありますよね。

ヘッドがボールと一緒に前に飛んで行けば問題はありませんが、後ろや横へ飛んでいった場合同伴プレーヤーに当たって怪我をさせてしまう可能性があります

また折れたシャフトは断面がキレイではなく、ささくれ状態になることが多いです。
それを粗末に扱うと、自分や他人に刺さって怪我をすることもあるのです。

万が一、ドライバーのシャフトが折れてしまった場合は、ささくれた部分を自分で持っていればテーピングを使ってもいいですし、無ければゴルフ場にガムテープなどを借りてぐるぐる巻きに保護してください。

絶対怪我だけはしないように注意してくださいね。

 

ドライバーシャフトが折れる【品質問題】

これは本当にレアなケースですが、ドライバーのシャフトが折れる可能性として品質問題が考えられます。

こういった製品に100%はあり得ません。
数千本に一本か、数十万本に一本か分りませんが、強度不足のものがあっても不思議ではありませんよね。

普通に組み上がっていて、フェースの真ん中に打点が集まっていても、衝撃に耐えられず折れてしまうことだって考えられます。

もうこれはシャフトの品質の問題ですから、メーカー保証の範囲になります。
メーカーはヘッドの打点や、シャフトの断面から通常使用かどうか総合的に判断します。
間違いなく通常使用によるものと判定されれば、無償交換してくれることでしょう。

ただしここで問題になるのが、その購入クラブがどう作られているかです。

オーダーメイドクラブリシャフトクラブ(シャフトを入れ替えているクラブ)の場合、間違った挿し方をしていると簡単に折れてしまいます。

例えば、
メーカー規定より浅く(深く)差し込んでいる。
接着面の塗装をはがし過ぎ、削り過ぎ。
一度熱を加えて抜き挿ししたシャフト。

これらは、シャフトの強度が落ちている可能性が高いです。

もし今使っているドライバーのシャフトがメーカー純正ではないのであれば、詳しく調べたほうがいいかもしれませんよ。
挿し込みの深さは抜かないと100%は分かりませんが、ロゴの位置などからある程度は判断できます。

また、一度抜き挿ししたシャフトはネックの接合部分にある黒いソケット(フェルール)が純正品ではないので、容易に判断できることが多いです。
今は黒以外の色も増えてきましたが、それなら余計判断しやすいでしょう。

 

ドライバーシャフトが折れる【打点】

次に考えられるのは、ドライバーの打点。

基本的にドライバーはフェース面の真ん中周辺がスイートエリアとして設計されています。
最新のドライバーだと、スイートスポット(芯)から500円玉が2つ分くらいになっているでしょう。

スイートエリアでボールを打つとヘッドがキレイに衝撃を吸収し、そのエネルギーをボールへと伝えます。

しかし、スイートエリアを外れるとヘッドがキレイにたわまずに衝撃を吸収しきれません。
その結果、その衝撃がシャフトからグリップに伝わり、手の中でグリップがねじれたりするのです。

ある程度のズレならその現象で済む話なのですが、打点がヒール側上部(シャフトが挿さっている部分)に当たると、テコの原理によって折れやすくなります
ヒール上部で打つとヘッドとグリップは前に動こうとするのですが、ヒール上部だけは後ろへ押し返される力が働くことが考えられます。

この場合、シャフトの付け根からバキッと折れることが多いです。

これだといかにシャフトの強度に問題なかろうと、想定外のため折れてもおかしくありません。

ただこの場合、だれも狙ってそこに当てようとしているわけではないはずです。
初心者なら打点がずれることは当たり前ですよね。

ですから、この場合のメーカーの対応は難しいようです。

一度購入店舗に持って行って相談してみてください。

 

ドライバーシャフトが折れる【キャディバッグから出し入れ】

ドライバーのシャフトは打った衝撃だけで折れるのではなく、ひょんなことでも折れてしまいます。

皆さんはドライバーをキャディバッグから抜くときに、他のクラブに引っ掛かって抜けにくいと感じたことありませんか?
そこで、一度バッグの中で整理することなく無理やり抜いていませんか?

それはかなりの危険な行為です。
キャディバッグからクラブを抜くときに引っ掛かってしまうとバッグの淵でテコの力がかかりやすいのです。

この場合、シャフトの真ん中よりグリップ側、もしくはグリップの中から折れる場合が多いです。
ここで折れると間違いなく保証対象外です。
自分の誤ったクラブの抜き方が悪かったのです。

まだ自分でやってしまったら自分の責任で済みますが、他人のバッグから抜いてあげるようなときは注意してください。
適当な気持ちで抜いてしまうと、引っ掛かって折ってしまうかもしれません。
その親切心が仇となったらやるせないですよね。

必ず引っ掛かりを感じたら、クラブが中で真っすぐに並ぶように整理してから抜き直してください
グリップだけがこすれるのも、グリップの劣化を招きます。

大事に使ってくださいね。

 

ゴルファー保険ってご存知ですか?

基本的にゴルフクラブは保障対象外の場合は、修理をして使うか、新しく買い替えるしかありません。

シャフトはただの折れる棒ではありません。
お店でバラ売りしているシャフトを見たことありませんか?
1本数万円はザラです。
少し型落ちの新品クラブが買えてしまいます。

お財布に余裕があるゴルファーならそれでもいいですが、そうも言っていられない方も多いことでしょう。

そこで、入っておきたいのがゴルファー保険です。
年間5,000円程度で入ることができます。

保険に入ると、ドライバーのシャフトが折れてしまった場合だけでなく、他人に打球を当ててしまった場合や盗難に遭った場合も保険が使えます。
さらには、奇跡的でうれしい誤算とも言えますがホールインワンをしたお祝いにも保険が下りるのです。

ゴルフをやられているのであれば、上手い下手関係なく保険に入ることをオススメします。

そんなにゴルフをやらないしという方は、1日保険というプランもあります。
1日300円程度です。
ゴルフをやる日だけ加入するのもありかもしれませんね。

 

ヘッドがすっぽ抜けるなんてこともあります

最後にもう一つ気をつけておきたいことを話します。

それは、シャフトが折れるのではなく、ヘッド抜けです。

ヘッドはシャフトと接着剤でくっついているだけです。
ほとんどのクラブは2種類の混合接着剤で固めてあります。

ルール通り作られていれば、抜けることはほとんどありませんが、ヒールばかりに打点が集まっていると、シャフトが折れなくても、ネックの中の接着剤が粉砕されてくることもあります。

また、夏場の暑い車内にキャディバッグごとクラブを置きっぱなしにすると、接着剤が熱で劣化してしまうこともあります。

すると、見た目は変化なくても打った瞬間にヘッドがスポーンと抜けて飛んでしまうことさえあるのです。

もしこのようなことに心当たりがあるのなら、ヘッドとシャフトをねじってみてください。
普通のクラブなら、ねじったくらいでは壊れませんが上記のようだと、シャフトが抜けたり、メキメキッと音がするかもしれません。

この現象はドライバーよりも、アイアンのほうが起こりやすいです。

大切なクラブが使い物にならないように、定期的にチェックし、保管方法も考えてくださいね。

 

プレー中にシャフトが折れたら楽しくありません。

もし、ゴルフ場で1ホール目のドライバーショットでシャフトが折れたらどうですか?
その日のラウンドがつまらなくなるのは当たり前ですね。

ゴルフはもっとも使う道具の種類の多いスポーツです。
道具を大切にできないと損します。

くれぐれもミスショットをして、地面に叩きつけたりしないでくださいね。