皆さん、今使っているドライバーのグリップは最初から付いていたものですか?
それとも付け替えて使っていますか?
グリップは唯一のクラブとの接点です。
ここの相性が良くないと、すべてが上手くいきませんよ。
グリップを変える際の選択肢、そのままか、太くするか、細くするかしかありません。
さて皆さんはどれが正解なのでしょうか?
これを読んで考えてみてくださいね。
ドライバーのグリップにはどんなものがある?
まずはドライバーに限らず、すべてのグリップについて考えてみましょう。
ゴルフクラブのグリップには、ゴムの種類、カラー、太さ、重さ、長さとさまざまなことが選択肢としてあります。
まずはゴムの種類から説明します。
最もポピュラーなのが、ラバーグリップ。
単一のゴム素材を使っています。
昔はこれに糸を混ぜているコードグリップが一般的でした。
また最近は硬さ違いのものを右手と左手部に分けたりして組み合わせているものも増えてきましたね。
その他には、樹脂系素材やエラストマーを使ったものもあります。
これらは、手に吸い付くような感覚であったり、とても柔らかかったりします。
グローブをつけて握るのではなく素手で握ると、その触覚の違いは良く分かります。
選び方としては、手が乾燥しやすく、柔らかいほうが好みであればラバーグリップや新素材。
手に汗をかきやすかったり、硬いほうが好みの場合はコードグリップがいいでしょう。
新素材のいいところは、よりグリップサポートをしてくれたり、太くするとか軽くするなどの設計の幅が広いのが特徴ですが、その分価格も高いのがネックです。
ドライバーグリップの素材以外で太くするなどの選択肢について
先ほどの続きになりますが、最近はカラーグリップがとても増えてきました。
10年ほど前は、黒以外には赤があったかなくらいのイメージですが、最近はカラーバリエーションがとても多くなりましたね。
ボールでイエローやオレンジが流行りだしたのが、今日のゴルフ業界のカラーバリエーションにつながっているのではないかと個人的に感じております。
色の効果は、精神面への影響を与えます。
赤であれば、怒りや攻撃的な効果でドライバーの飛距離が伸びるかもしれません。
青であれば、集中や冷静といった効果でミスを出さない安定したゴルフになります。
オレンジの場合は、陽気で高揚感を与える効果でゴルフをもっと楽しめるかもしれません。
このように、色の効果は良くも悪くもゴルフのスコアに結びつくかもしれませんね。
また、グリップの重さは通常が50g程度、軽量が40g程度が昔は当たり前でした。
グリップを太くするとその分肉厚が増すので、重さも比例して増すのが当然でしたが、今の新素材では太くしても、軽くできるといったこともできるようになりました。
また、長さは基本的に女性用は短く、男性用は長いのが一般的ですが、グリップを入れる際に伸ばして入れたり、縮めて入れることでも太さを変えることができます。
このあと、細かくお話しますね。
ドライバーのグリップを太くするメリット
ドライバーのグリップを太くするとどんな影響があるのか知っていますか?
簡単に説明しますと、太くするとクラブを回しにくくなるということです。
細く小さいものは回りやすい、太く大きいものは回りにくいことは分かりますか?
イメージするのは何でもいいのですが、ここではパチンコ玉とバスケットボールで考えてみましょう。
パチンコ玉を反回転させるには指先でちょちょいとひねればできますよね。
それに対しバスケットボールを反回転させるには、手のひら全体、人によっては両手を使わないとできないと思います。
このように太く大きいものは回しにくいのです。
グリップに置き換えると、それほどの太さの差はなくミリ単位の話になります。
だからグリップのほんの少しの差なんて影響しないと思う方もいるかもしれませんが、ゴルフはミリ単位、1度単位以下が現れてしまうものなのです。
これは三角関数で計算すると分かりやすいです。
フェースの向きが1度違うだけで100ヤード先ではどれほど違いが出るかといいますと、3.4ヤードズレます。
およそ3メートルです。
あなたは3メートルのパッティングは得意ですか?
おのずと2度ズレるととんでもないことになることも想像できますね。
このように少しのズレも防ぎたいのがゴルフです。
今ドライバーが曲がってしまう、安定しないとお悩みのゴルファーはグリップを太くしてみることをオススメします。
ドライバーのグリップを太くする際の注意点
ドライバーのグリップを太くするには、太いグリップに付け替えれば簡単ですよね。
単純に太くなるグリップはたくさんあります。
付け替えるのもゴルフショップの店員さんなら簡単にできるでしょう。
ただし気をつけなければならないのが重さです。
基本的に太いグリップは重いです。
グリップが重くなると、クラブ自体が重くなります。
またヘッド側の重量とのバランスが崩れ、ヘッドの重さに違いを感じるようになり振りにくくなってしまうかもしれません。
とくに最近のドライバーは軽量グリップをつけていることが多いです。
それを知らずに普通の太くて重いグリップを装着してしまうと、失敗してしまうかもしれません。
ですから、太くしたいけどバランスはあまり変えたくないと店員さんに伝え、どのグリップがいいのか相談してください。
オススメグリップが何種類かあって、硬さやカラーが選べるならいいですが、選択肢がなければ、太さを優先することをオススメします。
なぜなら、太さがスコアに一番直結するからです。
ちょっと待って!太くしたいけど素材やカラーも選びたいなら。
先ほど、グリップが重くなるとヘッドバランスが崩れると説明しました。
ただ、これはあくまで数値も問題です。
あくまでドライバーを振るのはあなた自身。
重量のズレは気にならないこともあります。
想像してみてください。
ドライバーのヘッドに10g(100円玉2枚程度)の鉛を貼りつけた場合と、グリップの下もしくは近くに10gを貼りつけた場合です。
手元から遠いヘッドの重さはたかが10gでもかなりの違いを感じますが、手元に10gが増えても重く感じないと思います。
そう考えるとグリップ選びの幅が広がります。
重くなってもよければカラーや素材の選択肢が増えるのは当然です。
さらに裏ワザですが、普通の太さのグリップでも下巻きテープを重ねて貼ることで太くすることできるのです。
つまり、どんなグリップでもプロに任せれば太くすることは簡単なのです。
下巻きを増やすと当然重さは増えますね。
ここで大事なのが、本当のプロに任せるということ。
テープの巻き方が下手だと、テープの隙間や段差が違和感として現れます。
とくに柔らかい素材ほど握ったときに感じてしまいます。
お気に入りグリップがあれば、それを太くしてみることをオススメしたいですね。
ドライバーのグリップだけ太いと違和感が生まれるかも
ドライバーのグリップを太くすることで、方向性が安定し今まで曲がって損していた分が縦の飛距離に変わるでしょう。
しかし問題は、ドライバーは多くて14回しか使わないということ。
ドライバーより多く使うアイアンのグリップの太さを変えていないと、持ち替えたとき(セカンドショット)などに違和感を覚えることでしょう。
そう考えると、ドライバーだけでなくすべてのクラブを同じようにグリップ交換したほうがいいと思いますよね。
ただしすべての人がそうしたほうがいいというわけではありません。
少し上級者の考え方ですが、アイアンはインテンショナルにボールを曲げたりするので細いほうがいいと思うこともあります。
あくまで上級者の考え方ですから、お金に余裕があればすべてのグリップは同タイミングで交換することをオススメします。
最近PGAツアーで話題の「ブライソン・デシャンボー」選手を知っていますか?
彼は、すべてのアイアンの長さが同じで、超極太グリップを使っていることで有名ですね。
このようにこれまでの常識は、あなたに当てはまらないかもしれません。
自分にベストなクラブスペックを探すのも楽しいものですから、ものは試しにやってみてはどうですか?
お近くのゴルフショップにプロの職人はいますか?
今回はドライバーのグリップを太くすることを話題にしてきました。
グリップは1本300円程度から2,000円程度まで種類があります。
またグリップ交換の工賃は、1本300円前後が多いでしょうか。
店によってはサービスしてくれるところもあるかもしれません。
お近くのゴルフショップで勇気を出して、グリップ交換してみませんか?