過去モデルのスリクソンz525アイアンは初心者にオススメだ!

最終更新日:2017/01/12

ダンロップのスリクソンシリーズはアスリートモデルとして長らく愛され続けてきました。
そこで少しでも若い初心者でもスリクソンを使ってもらいたいという願いから、やさしいモデルも10年ほど前から登場しました。

その系譜のひとつ、z525アイアン。
今は中古クラブとして手軽な金額で手に入るようになりました。

これから始める若い男性にはオススメしたいポイントが盛りだくさん!

今回はスリクソンz525アイアンについてお話していきたいと思います。

初心者にオススメしたいスリクソンz525アイアン

まずはスリクソンz525アイアンがどういったクラブなのか知っていますか?

z525アイアンは2012年に発売されたスリクソンzシリーズのひとつで、兄弟モデルにz725、z925があります。
z925→z725→z525という順番で簡単に使えるような設計になっていました。

z925はマッスルバックモデル。
いわゆるプロモデルで、ヘッドが小さく薄くて芯が狭いタイプです。
その分、操作性が高くプロのようにボールを操るのには最適でしたね。

次にz725ですが、これはハーフキャビティモデル。
ヘッドの後ろが少しへこんでいるタイプです。
ヘッドの周りに厚みがあると、スイートエリア(芯)が拡がって優しくなるのです。
操作性と優しさをバランスよく兼ね備えた絶妙なクラブでしたね。

最後にz525ですが、ポケットキャビティモデル。
フェースの後ろがポケットのようにえぐれているタイプです。
フェース厚はかなり薄く、周辺に重量配分がきっちりされていたのでスイートエリアはスリクソン史上、類を見ない広さでした。

この作りは、同じダンロップブランドのゼクシオと同じ構造ですから優しいのは当たり前ですよね。
だから初心者にもオススメだということになるのです!

 

スリクソンz525アイアンの詳細をもう少し

先ほどゼクシオと同じ構造だと説明しましたが、それだとターゲットがかぶってしまって意味がないですよね。

そこでやはり明確なコンセプトの違いを入れているのです。

まずは、ヘッドの形状。
ゼクシオよりソール幅が狭く、ヘッド長も短く、操作性やダウンブローにも打てることを想定しています。
また、ネックも少し長いため重心距離が短くなり、シャフトの長さも短くなります。
その結果、操作性を高めているのです。

ヘッドとシャフトのつなぎ目についている黒いパーツ、ソケット(フェルール)の形状や長さの違いも全然違います。
ここからもコンセプトの違いが見てとれますね。

そして何よりも違うのが、素材です。
軟鉄鍛造ボディを採用しています。
やはりプロ・アスリートモデルといった感じがします。
ライ角、ロフト角調整ができるだけで中・上級者は満足できますし、なにより打感がいい!
そのだけだと難しい軟鉄鍛造アイアンですが、このz525はフェースとボディを別素材にし、くっつけることで大きなポケットキャビティ構造を実現しています。
さらに6番アイアンから上は、比重の重いタングステンウェイトを装着することで、スイートエリアの拡大も実現しているのです。

このように、上級者から初心者まで満足できる設計になっているz525アイアン、使ってみたくなりませんか?

 

初心者でも安心して使えるスリクソンz525アイアンのスペック

初心者ゴルファーは自分に適性なクラブスペックを見つけるのに苦労するかもしれません。
とくに飛ぶモデルが増えてきて、場合によっては同じ番手でも2番手くらい飛距離が変わってしまうかもしれません。
最初に選ぶモデルが極端に飛ぶモデルだと、上達につれて下の番手の飛距離コントロールが難しくなりスコアメイクに困るときがきます。

下の番手、ショートアイアンになればなるほどグリーンに乗せたいのに飛びすぎてしまったり、スピンがかかりにくいと逆に難しくなってしまいます。

それでも使い慣れれば問題ないかもしれませんが、次に買い替えで別のコンセプトのアイアンを選ぶと、一からプレースタイルを作り直さなければなりませんよね。

まだまだ力もある年齢なら、飛距離追及モデルは必要ありません。
飛距離は番手を持ちかえて打てれば問題なし。

そこでオススメなのが、z525アイアンです。
このモデルは5番アイアンが24度、7番アイアンが31度、PW(ピッチングウェッジ)が44度と絶妙な設計です。
飛びすぎることもなく、逆に飛ばないこともないのです。

スピンも安定して得られるフェースミーリングも施されています。

このz525アイアンでゴルフを覚えていくと、次のステップの際もクラブ選びの幅は広いです。
間違いなく初心者ゴルファーにオススメしたいアイアンのひとつなのです。

 

初心者でも使えるスリクソンの優しさの歴史はどこから始まった?

話が変わりますが、スリクソンというブランドは最初はプロモデルのブランドでした。

初代は2002年に発売したスリクソンI-201
そこからプロモデルを継承し続け、ターゲットを増やしたのが2007年のスリクソンWRからです。
World Wide(世界に幅広く)Red(スリクソンのコンセプトカラーを)の頭文字をとったネーミングは良かったですね。

ここから、スリクソンは初心者でも使える派生モデルをラインナップしてきたのです。

WRの次にスリクソンGiE(Gravity Innovate Easy:重心設計で革新的に優しい)というモデルが2009年、2011年と2代続けて、その後に登場したのが2012年発売のz525アイアンなのです。

このようにネーミングの由来を見てみても、スリクソンが優しさを兼ね備えてきたのがよく分かります。
後継機種に位置づけられるz525が優しくないわけがありません。

その後、2年ごとにz545、z565と現在のモデルへと進化してきているのです。
次に出るのは2018年にz585かどうかはいまだ定かではありません。

z525以降のモデルはマイナーチェンジで大きな進化はしていません。

つまり、z525は今のモデルと遜色ない初心者向けアスリートモデルだということなのです。

今からクラブを買い揃えようと考えている初心者の方、z525アイアンを使ってみたくなりましたか?

 

z525アイアンを手に入れたら

ここからはz525アイアンを手に入れた後にしてもらいたい内容でお話していきます。

まずは、その購入店舗でz525アイアンのスペックを調べてください
購入店舗に計測機材がない場合には不可能ですが、普通のショップであれば備えていると思います。

調べたいのは、ライ角とロフト角
もちろん新品未使用であれば、問題ないと思いますが、もうそんなものは出回っていないはずです。

このモデルは軟鉄鍛造モデルのため、以前使っていたゴルファーのセッティングになっている可能性があります。
プロが見れば、曲げているのは一目瞭然ですが。

この角度が自分のスイングに合っていないと、球筋が安定しない、間違ったスイングが身に付いてしまう可能性が高まります。

ただ自分の適性角度が分からないことも多いので、標準のカタログ数値になっているかを調べるといいでしょう。

また、グリップの状態も大切です。
発売が2012年ですから、消耗品であるグリップが劣化していてもおかしくありません。
表面が削れている、光って艶が出ている場合は、要交換だと思ってください。

もしグリップを交換するのなら、デザインや材質も選ぶ基準にしてもいいですが、太さだけは間違えないでください。
唯一の接点であるグリップが手のサイズに合わないと、すべてが台無しになります。
サンプルを握って、手の中で遊ばないジャストサイズを見つけるようにしてください。

 

初心者はフルスイングをする必要なし!

最後に初心者がやっとの思いで手に入れたz525アイアンでの練習方法についてまとめます。
初心者なら最初は芯に当たらない、ダフる、トップするなどミスが多く出ることでしょう。
当たらないのはなぜか、それはアイアンを振り過ぎていることが原因だと考えられます。

パターで空振りすることありますか?
パターでは簡単にボールを捕らえることができますよね。

それは、スイング幅も小さくパターを自分の視界の中で動かしているからです。

しかしアイアンで飛ばそうと思うとクラブを大きく持ち上げるため、視界から消えてしまい元の位置に戻すのが困難になるのです。

まずは自分の視野の中で、コツコツと芯で打つ練習をしてください。
飛ばす必要は全くありません。
アイアンが水平から水平(正面から見て、時計の3時から9時の範囲)を繰り返してください。
この範囲をゴルフではビジネスゾーンと呼びます。
ビジネスゾーンでも芯に当たらないのに、フルショットが当たるはずもありません。

基礎作りが今後の楽しいゴルフライフを描いていきます。
飽きずに頑張ってくださいね!

 

お近くのショップに足を運んでください

今はネットオークションなどでもクラブを買うことができます。

ただそういった場合、怖いのがスペックがずれていること。
そうなると、購入後別のショップでスペックを測り直したり調整したりと二度手間です。
最初から購入まで初心者でも親切に試打、計測、調整とやってくれるショップを見つけたほうが安心です。

お近くのゴルフショップにそういったお店が必ずあると思います。
探してみてくださいね。

エンジョイ!ゴルフライフ。