ドライバーなどウッドに白色が登場してもう何年経つのでしょうか?
白色には様々な視覚的効果があるみたいですね。
今ではパターでも採用されています。
皆さんは白色ヘッドのドライバーを打ったことありますか?
好きですか?嫌いですか?
そこで今回は好き嫌いがありそうな白色ヘッドから話を膨らませていきます。
白塗装のドライバーヘッドの歴史
1930年頃にマグレガー社で富裕層向けにクラブをデザインしていたイタリア人のトニー・ペナという人がいました。
彼自身がPGAツアーで4勝を挙げたプロゴルファーでした。
ですから、自らテストすることで最高のパフォーマンスを発揮するクラブを造り上げていきました。
ギア効果を生むラウンドフェースや異素材のフェースインサート、アイアンの肉厚設計など最新テクノロジーが盛り込まれたクラブはパフォーマンスを大幅に向上させました。
そして1954年、トニー・ペナは白いヘッドのウッドを発表しました。
現代では白いヘッドは当たり前ですが、当時は誰も考えなかった白い塗装を取り入れ、美しいクラブに仕上げたところに彼のデザイナーとしての非凡さと革新性が感じられます。
パーシモンの時代も終わってしまって、彼が生んだ名器でプレーすることはできないですが、もし彼が生きていたらどのようなクラブを造りだしていたでしょう。
現代のクラブは飛距離アップや方向性など機能的な部分にだけテーマを絞り開発されていますが、トニー・ペナなら機能性だけでなく、美しさや遊び心に満ちたゴルフクラブを開発し続けたでしょう。
ドライバーヘッドが白である効果とは
ドライバーヘッドの色なんて関係ないよ!と思っていませんか?
もちろん自分の好きな色や気に入ったデザインで選ぶ人もいるでしょう。
しかしドライバーヘッドを白の塗装にすることは効果があるのです。
一見、ずっと真っ黒のヘッドを使っていたら、真っ白になるだけで違和感がでるようになるかもしれません。
しかし実際に構えてみると白は膨張色ということもあり、見た目に物凄く安心感を与えてくれます。
白ヘッドではつや消し効果のある塗装をしているメーカーがほとんどなので、太陽の光の反射が気になることなくスイングに集中できます。
白ヘッドの効果が優れているのは、ツアープロの使用率の高さが証明しています。
集中して構えることができることでナイスショット連発です!
青木功選手も最初は白ヘッドに抵抗を持っていたようですが、使用すると大絶賛だったようです。
グリーンで白いボールが転がるとパッティングラインが分かるのと一緒で、ヘッドが白いとスイング時の軌道が残像として見えるようです。
ですから、スイングチェックする練習器具にもなるということです。
素振りの際にヘッドの軌道が確認できることが安心感にも繋がるようです。
ドライバーヘッドを白塗装でカスタムできるメーカーはある?
地クラブであまり知名度はないのですが、「BUDDY」というメーカーがあります。
ゴルフショップには置いてなく、工房のみで取り扱われているゴルフヘッドパーツメーカーです。
BUDDYにはエピソードシリーズというのがありまして、エピソードDとAがドライバーヘッドになります。
ヘッドのカラーは好みで黒の塗装と白の塗装から選んでカスタマイズできます。
ゴルファー自身に合ったクラブにするため完全カスタマイズになっているためメーカーから選ばれた工房でしか取り扱いがありません。
したがってその工房でシャフトを差し込むという形になっています。
塗装だけでなく、ロフト角からヘッドの重量、ウェイト重量とヘッド体積と自身に合ったドライバーをカスタマイズしてもらえます。
飛距離性能が高いとしてマニアの間ではかなり有名なメーカーです。
このメーカーのポリシーが「アドレスした時にストレスのない顔」です。
そういったこともあって塗装の色もカスタマイズできるようになっているのでしょう。
ドライバーヘッドの塗装が白黒以外もかなり増えたが効果のほどは?
最近はドライバーヘッドの塗装も様々な色が増えています。
有名なのは、バッバ・ワトソンのショッキングピンクのドライバーですよね。
ドライバーヘッドは単にファッション的な意味合いもありますが、技能的な効果を求めることもあります。
色には心に大きな作用があります。
色の違いによって大きさや重さ、見えやすさに違いを感じます。
洋服でも太って見える色と痩せて見える色がありますよね。
青色だと心を落ち着かせる上に、重さ、スピードを感じる効果があります。
赤色であれば緑の上にあるヘッドだけに集中できる効果があります。
なによりも大きな効果は自分の好きな色であることで、クラブへの愛着もわくし、心が落ち着きます。
また最近カラーバリエーションが増えてきた理由の一つに他人のクラブとの差別化を図れることがあります。
ブリヂストンも最近はシリーズごとにカラーに変化を出しています。
去年は赤でしたが、今年は青に変わりました。
ヘッドカラーのバリエーションが増えたことは喜ばしいですが…ここだけの話、ショップ店員さんの話では、やはり黒の人気が安定しているので、カラーが増えると販売しづらいと言って最近の傾向に困っていました。
色彩効果はグリップやボールにも採用されている
ドライバーヘッドの塗装だけでなく、グリップやボール、グローブなど様々なゴルフグッズにたくさんの色が増えています。
ゴルファーにとっては選択肢が増えることは嬉しいことですね。
グリップはドライバーヘッドの塗装と同様、アドレスをした時のメンタル的な効果が大きいでしょう。
またウッドとアイアン、ウェッジで色を変えるといった楽しみもありますね。
ボールはピンクやオレンジであれば、緑色の芝の上でかなり目立つので、ロストボール防止に最適です。
個人的な意見ですが、枯れ芝の季節では黄色ボールは同化してしまって見つけづらいです。
また、星空ゴルフ(ナイターラウンド)ではキャスコのキラスターボールが大活躍です。
暗くてもボールが自ら光ってくれるので、ライトが届かなくてもしっかりとボールを追うことができます。
そして最近注目されているのが、キャスコのキララインボールです。
ボールが半々で色が違うのでショットやパッティングでのエイミングに活躍します。
もうボールにラインを引く必要がないのです!
白塗装のヘッドや黒以外のグリップのお手入れ方法
洋服と一緒で白色は汚れが目立つんですよね。
買った時は真っ白で気持ち良いのですが、使用していくうちに、汚れや傷でより古びた感じに見えてしまいます。
ですから、日頃からお手入れをするようにしましょう。
汚れに関しては、ひどい汚れであればホームセンターなどで販売しているメラニンスポンジに水を含ませ優しくこするだけできれいになります。
研磨効果のあるものはクラウン部分に細かい傷が入ってしまうので気を付けましょう。
また傷が付いてしまった場合は車の塗装に使うペイントで同色の物を見つけて小さいハケで塗ると良いでしょう。
白塗装のヘッドに限らず、汚れがひどくなるまで放置せずに、使用した後は濡れたタオルで毎回拭くよう心掛けましょう。
カラーグリップは汚れると汚い色合いになってしまう上に、劣化も早まります。
黒ずんだグリップは水に中性洗剤を入れて薄め、タオルを浸してゴシゴシと拭き上げると見る見る打ちに黒ずみが取れます。
グリップの溝に深く汚れが付いている場合は使い古しの歯ブラシを使うと細かいところまで汚れが取れます。
汚れたグリップは滑る原因にもなるので、こまめにお手入れするようにしましょう。
特に夏は汗が付くので余計に汚れやすいので要注意です!
技術や機能だけでなく色彩効果も上手く利用しよう!
ヘッド、シャフト、グリップ、ボールと全てにおいて昔では考えられないほどカラーバリエーションが増えています。
選択肢が増えるということはカスタマイズ感があって嬉しいですよね。
クラブを選ぶ際は、もちろん自分に合った機能というのが最優先ですが、色彩効果も上手く取り入れていくのも良いです。
安定した黒を…と頑固にならないで、とりあえず使ったことのない塗装の物を試打してみましょう。
あなたにとってプラスになる思わぬ効果を発見するかもしれません。
メーカーだってただ何となく色を変えているわけではないでしょう。
何らかの効果があるから黒以外の色のヘッドを販売しているのです。
燃えるような赤で闘争心を燃やしドラコンゲットできるかもしれませんよ!!