ゴルフは紳士のスポーツと言われていて、服装に対して決まりがあります。
これをドレスコードと言います。
皆様はドレスコードを意識していますか?
ドレスコードを守りつつ最大限オシャレにカッコよく決めたいですよね。
ズボン丈が合っていないと周りからダサいと思われてしまうかもしれません。
今回はドレスコードについてお話ししていきたいと思います。
ゴルフのドレスコードの成り立ち
ゴルフはもともと上流階級の人々が、社交場に隣接したホールでプレーをしていたことが原型と言われます。
初期ゴルフの発展に貢献したスチュアート王家は、マナーにとても厳しく、次のような家訓がありました。
「相手に敬意を払い、周囲に不快感を与えない服装こそ”作法”の第一と知るべし。服装は自分のために非ず、相手に対する衷心からの礼儀なり」
ゴルフのドレスコードはスチュアート家によりマナーが確立されているのです。
身だしなみの本質はそれを見た相手がどのように感じるかが重要であるということです。
ですから、規則のゴルフでは、機能性より儀典性がより重要であるとされるようになりました。
ネクタイにスーツ姿でゴルフ、なんて機能的に現在のゴルフでは考えられないですよね。
たとえ窮屈でも我慢するしかなかったのです。
そこが現代に近づくことになったのが、1888年、ニューヨーク郊外にアメリカ最古のゴルフ場、その名も”セント・アンドルーズゴルフクラブ”の誕生です。
東海岸でのゴルフが普及していくにつれ、猛暑に耐えられるよう、スーツが脱ぎ捨てられ、ネクタイが解かれ、ワイシャツの袖が半分に切られ、ズボンの丈まで短くされました。
ゴルフのズボン丈が長すぎる、短すぎるはドレスコードでダメ?
ラウンド時のドレスコードはゴルフ場によって差があります。
緩めのドレスコードのところもありますが、とても厳しいゴルフ場もあります。
初めて行くゴルフ場では事前に確認しておくことが大事です。
格式高いゴルフ場では、ズボンやスカートの丈にも言及しているところがあります。
「露出度の高い服装(タンクトップ、ショートパンツ、極端に短いスカート)」を禁止しています。
しかしズボンの場合は短いものが必ずしもダメというわけではありません。
特に女性はスカートスタイルのゴルフウェアなどもあるので、だいたいのゴルフ場では許可されています。
気をつけて欲しいのは、スカートやショートパンツの場合は男女共に、ハイソックスは必須です。
ズボンの丈くらい!と思う方もいるかもしれませんが、これはドレスコードであると同時に、ボールを追って茂みなどに入ったときの虫除けや危険防止にも繋がります。
またゴルフ場によって入場時のドレスコードを指定しているところもあるので気をつけましょう。
ゴルフシューズの厚みを考慮した正しいズボン丈の測り方
ズボンを購入する際は、ゴルフショップであればショップにあるゴルフシューズを履いて、そうでなければ面倒臭いかもしれませんが自身のゴルフシューズを持参してズボンの丈を測るのが良いです。
見映えの良さを考えると足の長さというのが関係してきます。
ゴルフシューズを履いた際に、足が長い人ならやや長めに足首あたりで少し余る程度、足が短い人であれば、ジャストサイズに足首で留まる様に丈を合わせるときれいに履きこなせるでしょう。
せっかくかっこいいゴルフウェアを着るのですから、かっこよく着こなして欲しいです!
ゴルフシューズの厚みを考慮せずズボンの丈を短くすると、寸足らずな感じで違和感がある上に、そんなところを気にしていてはゴルフに集中できません。
また逆に靴のかかとに掛かるほどの長さであっても足が短く見えてしまいます。
池田勇太選手が去年までそのようなズボンの履き方をしていましたが、今年は契約が変わってウェアのスタイルが変わったのもあって、ズボンの丈もすっきりしましたよね。
以前の服が悪いというわけではないのですが、現在の着こなしの方がスタイルは良く見えますよね。
ゴルフ用のズボン、スラックスなどには何か特徴があるの?
ゴルフ用のズボンやスラックスでなければいけない!ということはないのですが、なるべくなら…といったところでしょうか。
ゴルフウェアでなければ、デザインやズボンの丈などゴルフ場のドレスコードに引っかかってしまう場合があります。
自分ではカジュアルではないと思っていても、ゴルフ場で認められなければアウトです。
また、ゴルフウェアと言われているだけあって、吸汗速乾性やUVカット、肌触りやフィット感、機能面などゴルフのために作られているので、スイングの邪魔をしないゴルフ向けのデザインになっています。
ボールを2個ポケットに入れてもゴワゴワしなかったり、中にはティーを差し込むポケットが付いていたりとゴルフをする際に便利な機能がたくさん付いています。
もちろんそのような機能を必要とせず、プレーに支障をきさないようであればゴルフウェアでなくても全く問題ありません。
特に初心者の方は道具にお金がかかる上に洋服にまでお金をかけるのは難しいという人もいるでしょうから、無理に高いゴルフウェアを最初から揃える必要はありません。
機能性インナーのレイヤードスタイルはドレスコードに引っかかる?
レイヤードスタイルとは、重ね着のファッションスタイルのことです。
長袖インナーの上から半袖ポロシャツを着るスタイルですね。
ゴルフでは、ハイテク素材による高性能素材のインナーが多数出ていることもあり、プロでも長袖高機能インナーの上に半袖襟付きシャツを着ている選手を多く見ます。
またトップスだけでなく、ショートパンツのレイヤードも普及しています。
ボトムスになると下半身の動きによる膝や腰のサポートだけでなく瞬発的な動きにも対応する機能になっています。
プロが着用しているからドレスコードに引っかからない!なんて勘違いはしないでください。
プロもしている流行のスタイルであっても、名門ゴルフ場では認められない場合があります。
「半袖シャツの下に長袖のハイテク素材のシャツなどが見えるような重ね着は禁止といたします。必要な方は長袖シャツを着用してください」とはっきりと禁止しているゴルフ場もあります。
体にピッタリとした素材はあくまで下着であり、それを見せるのはダメ!ということです。
下半身までレイヤードとなると「ズボンの丈どころの話ではない!?」といった具合です。
特に名門ゴルフ場に行く際は事前チェックすることをオススメします。
プレー時だけでなくゴルフ場への入場、退場時もドレスコードを守りましょう!
入場、退場時のドレスコードはあくまでも”名門ゴルフ場の場合”と考えて下さい。
もちろん一般的なゴルフ場で入場、退場時のドレスコードを守っても問題はありません。
入退場時は「高級ホテルのロビーに行くつもり」の服装と考えれば問題ないでしょう。
絶対にプレーする服装のままで入退場しないようにして下さい。
まずジャケットは必須です。
しかし夏場は持参しなくてもOKなゴルフ場もあります。
そしてゴルフウェア同様襟付きシャツが基本です。
ジーンズや作業着、丈の短いラフなズボンはタブーです。
スラックスを着用すれば問題ありません。
靴も革靴に近いものを履くようにしましょう。
女性は革靴や低めのヒール、パンプスがベターです。
ゴルフ場なんだからゴルフシューズで入退場してもいいでしょう!は大間違いです。
これは名門であれ一般的であれ絶対にダメです。
これはドレスコード以前に、外の雑菌を繊細なグリーンに持ち込まない”自然を守る”意味でのマナーです。
スチュアート王家の一員と思って!
どんなにお洒落でもドレスコードに反していれば、かっこよさはゼロです。
そんな方はゴルファーとしての資格がありません。
厳しすぎと思うかもしれませんが、襟、ズボンの丈、デザイン等ゴルフではドレスコードが細かく決まっています。
自分くらい大丈夫、このくらい大丈夫という気持ちで周りを不快にさせてしまうのが一番ダメなことです。
特にメンバーのいるゴルフ場では自身のゴルフ場の品格を下げてしまう行為を毛嫌いします。
事前に確認し、しっかりと守るようにしましょう!
ゴルフがどんなに上手くてもマナーが守れない人はゴルファー失格です。
自分が貴族になった気持ちでゴルフ場へ足を踏みいれてください!