【ゴルフ教えて!】2bとは何?得すること。損すること。

最終更新日:2016/12/19

ゴルフ場予約サイトなどを見ると、2bといった表示がありますが、何の略だかご存知ですか?

2bとは2バッグという意味で2人でラウンドすることを意味します。

2bだと得したり、損したりすることがあります。

そこで今回は2bのメリット、デメリットをまとめました。

2bと2サムとは同じこと?

2サムは2人だけでラウンドすることです。

2bはバッグが2つという意味でやはり2人でラウンドするということです。

したがって2bと2サムは同じ意味、というのが一般的な理解の仕方で、現にそのように捉えているゴルフ場がほとんどです。

ただ、厳密にいえばちょっと意味が違うという意見もあります。

「サム」というのは1組を何人で回るのかという意味で、2サムなら2人で回るということ。

これは同じ捉え方です。

しかし「b(バッグ)」の考え方が異なるのです。

「b」は、キャディーが担ぐキャディーバッグの数を指すというのです。

例えば、「2サム2b」という表示なら、2人組のパーティにキャディーが1人付き2つのバッグを運ぶということ。

「2サム1b」なら、プレイヤーは2人で、2人のキャデイーが付いてバッグを1個づつ運ぶということ。

また、トーナメントでプロが1組3人でラウンドしているのをよく見ますが、あれは「3サム1バッグ」で、3人のキャディーがそれぞれ担当のプロのバッグを1個づづ担ぐということ。

何だかややこしい表現ですが、かつてはこのように言われていたそうです。

現在では、アマチュアの場合、キャディーなしのセルフプレーがほとんどだから、「サム」も「b」も同じ意味になっているのでしょう。

ゴルフにおける2bのメリットとは

2b、つまり2人だけでラウンドするというスタイルは海外のリゾート地でよく見かける光景です。

リゾートコースでは2人乗りのカートも準備されています。

男女のカップルが他人に邪魔されることなく、2人だけでゆっくりとゴルフを楽しむのには持って来いですね。

日本でも、平日なら2bでラウンドさせてくれるコースが増えてきました。

初心者、とりわけコースデビューする場合などは、本人はガチガチで、どうしても周りに多大な迷惑をかけてしまう。

こんな時、気心の知れた先輩プレイヤーと2人だけだったら、かなり気が楽になることでしょう。

落ち着いてプレーすることが出来ます。

また経験者でも、2bならコースでジックリと練習することも可能です。

平日に最終組でスタート。

午前中は早いスタートの折り返し組が後ろからやって来ますが、午後からは後ろは誰もいません。

ですから、何発か打ち直しができる。

とくに、グリーン周りのアプローチを何回も打って練習するのです。

これはかなり身に付きます。

4bではまず、こんなことはできません。

2bならではのメリットですが、あまり時間をかけ過ぎるとゴルフ場から大目玉を食らいますから、こっそりと、ほとほどに練習するようにしてください。

ゴルフにおける2bのデメリットとは

アマチュアの場合、ゴルフは4人1組でラウンドするのが原則。

2b、3bはいわば変則的なスタイル。

とくに2bは2人きりだから、どうしても緊張感に欠けるプレーになりがちです。

ルールもマナーもなあなあになってしまいがちです。

マッチプレーなら話は別ですが、プライベートで2bでのラウンドは「お遊び」的要素が強くなりがちです。

ゴルフは個人競技で、自分自身のスコアで相手と勝負するスポーツ。

「自分のプレーに集中するだけ」とはいうものの、やはり相手との競い合いは避けられないのです。

ショットやパターの順番だったり、はたまたOBの判定や救済処置の処理方法などなど、同伴競技者と絡む機会も多いです。

野球などとは違って、現場に審判がいない唯一のスポーツです。

だからこそ、4人1組でラウンドするのがスコアの公正さを保つ面からいっても、最適なのです。

ただ、スコアそっちのけで、恋人や仲間同士がワイワイガヤガヤとラウンドする分には2bでも構わないでしょうが、果たして、そんなゴルフはスポーツとしていかがなものか…と思います。

プロゴルフでは2bは当たり前?

プロの試合では2bが当たり前、なんてことはありません。

一口にプロの試合といっても色々ありますが、TVで放映される有名なトーナメントの場合、男子も女子も1組3人というのが基本。

ただ、米PGAツアーは決勝に入ってからは1組2人、つまり2bでラウンドするのが普通です。

また、各地で開催されているオープン競技などでは、プロといえども予選は1組4人でラウンドし、優勝が決まる最終日だけ1組3人で回るケースが多いです。

2bはほとんどありません。

誰と同じ組でラウンドするのかという組み合わせのことを、ペアリングといいますが、プロのトーナメントでは予選の2日間は変更がありません。

決勝に入って初めて、前日(予選)のスコアによってペアリングが決まります。

ご存知のように、最もスコアのいい選手たちが最終日・最終組でラウンドします。

余談ですが、1980年の全米オープンのペアリングは有名な話。

そう、あの青木功が”帝王”ジャック・ニクラウスと4日間ペアリングになり、ついには最終日・最終組で激闘を繰り広げたのです。

青木は惜しくも2打差で破れ2位に終わったのですが、この「バルタスロールの死闘」は今でも語り継がれています。

2bや2サム保証は予約サイトでしっかり確認。

最近では日本のゴルフ場でも「2サム保証」をしてくれるコースが増えてきました。

ゴルフ人口が年々減少していく中、少しでも多くのゴルファーに来場してもらおうと、サービス向上の一環として取り組んでいるのです。

しかし、「2サム保証」といっても、確かに2人だけでラウンドはさせてくれるものの、割り増し料金を取られることもあります。

だから、割り増し料金が発生するのか否かを事前にちゃんとチエックしておくことが必要です。

一般的に、平日のプレーは割り増し料金なしで「2サム保証」してくれるケースが多いのですが、土・日・祝日はプレー客が多い故、割り増し料金を取られることがほとんどです。

困るのは、予約の際に「一応2サム保証しますが、当日、場合によっては組み合わせになることもあります」という応答。

アマチュアの場合、いわゆる「グッド・ゴルファー」ばかりではないから、もし組み合わせになった場合、一体、どんな人が入ってくるのかドキドキものなのです。

人柄はもちろん、腕前に大差があってもラウンドは面白くなくなります。

「こんな人と組み合わせになるのなら、金払って、2サム保証にすれば良かった」と悔やんでもあとの祭りです。

突然メンバーが体調不良で2bになったら?

当日のドタキャンでメンバーが減った場合は、減った人数分のキャンセル料金を取られると思った方がいいでしょう。

ただし、これもゴルフ場によって対応はまちまち。

平日ならドタキャンでもキャンセル料なしだが、土・日・祝日はキャンセル料が必要というケースもあれば、いわゆる名門コースと呼ばれるようなゴルフ場では、一定の日にちを過ぎたキャンセルはすべて料金を払わなければならないケースがほとんどです。

仮に、キャンセル料が発生しなくても、今度は「組み合わせ」ということが起きてくる場合も考えられます。

特に、メンバーコースでは当日、1人でふらりとラウンドにやってくるメンバーが結構います。

仲間のドタキャンで急に「2b」になった場合、こうしたメンバーが2人入ってきて4人1組で回ることも多々起こりえます。

それとキャンセルの方法ですが、電話連絡ではなく、直接、本人がゴルフ場まで出かけていき、カウンターでチエックインする際に「体調が悪くなったのでキャンセルしたい」と申し出れば、キャンセル料を取られないで済むことがあります。

【2サムゴルフなんて面白くない!?】

海外のリゾート地でカップルでラウンドするのならともかく、一般のゴルフ場でプレーするのに「2サム」なんて果たしてゲーム的に面白いのでしょうか?

緊張感に欠けるし、ルールもいい加減になるし、あげく、スコアもまとまらないことも多々あります。

予断と偏見かもしれないが、ゴルフの「2サム」は、余程のケースを除き、まずプレイに集中できなくなるでしょう。

ラウンドの目的が、ゴルフ以外の何か違ったモノになってしまうのではないでしょうか。

時たま、国内のゴルフ場で平日、年老いたご夫婦が2人での~んびりとラウンドしておられるのを見かけますが、これはこれで素晴らしい光景です。

でも、決してスコアが目的ではなく、ゴルフを通じて2人の時間を楽しんでおられるのでしょう。

こんな「2サム」は大いに有りだが、あくまでもスポーツとしてスコアを競い合うなら、4人1組か3人1組で回った方が面白いに違いありません。

経験上からもそう断言できます!