ゴルフは大自然の中、小さなボールを小さなカップに入れていくスポーツです。
18ホール回るだけでかなりの所要時間がかかります。
時間をかけて自分がプレーを楽しめればOKとはいきません。
他のゴルファーに迷惑をかけてはいけないのです。
そのためにプレーファーストを心がけましょう!
ゴルフ1ラウンドプレーの所要時間はどれくらい?
プレーファーストはゴルフのマナーの中で最も大切なものの1つです。
日本のゴルフ場ではハーフを2時間15分以内でプレーするようお願いしているゴルフ場が多いです。
中には2時間以内という少し厳しい設定をしている所もあります。
しかしこの時間内でラウンドすべき!という万国共通の許容時間が設定されているわけではありません。
コース設計によってはスロープレーになりやすい所もあります。
前の組に待たされることなくハーフで2時間30分以上のペースで後ろの組を常に待たせるようなプレーをしたら、どこのゴルフ場でプレーするとしてもプレーファーストに対する配慮がない!と怒られるのは仕方ないです。
ハーフ2時間15分というのはプレーの時間だけでなく、ティーグラウンドでの準備の時間やホール間の移動の時間も含めています。
パー3を10分、パー4を15分、パー5を20分で完了という目安です。
中・上級者だけである程度スムーズにプレー進行するとハーフは2時間あれば十分にラウンドできます。
所要時間のかかるゴルフのプレーとは
ゴルフで一番所要時間がかかるのがボール探しです。
中でもOB区域に飛んでしまったときが一番時間かかります。
ボールを探したけど見つからずに元の場所に戻って打ち直す場合は、ボール探しの時間に加え、元の位置に戻る時間などを加えると二重で時間がかかることになります。
もしOBになりそうでボールが見つかりそうにないことが予想されたら暫定球を宣言し、打っておきましょう。
ボール探しの目安は5分にして見つからない場合は諦めることが一番です。
次にアドレスしてもなかなか打たないことです。
ショットやパットのときにアドレスを取って構えてから、なかなか打てなかったり、構える前に何度も何度も素振りを繰り返すこともスロープレーの原因になります。
実はこれはプロゴルファーでもたまにあってペナルティを科せられる選手もいます。
自分なりのルーティンがあるかもしれませんが、スロープレーに繋がるようなルーティンは悪い癖なので改善しましょう。
最後に基本的なことですが、打ち直し用のボールをいちいちキャディーバックの中から出すような行動も積み重なると結構な時間になります。
ポケットに暫定球用のボールは常に入れておくように心がけましょう。
所要時間を短縮しハーフ2時間を目指そう!
プレーファーストはゴルフが上手いよりもカッコイイ!なんて言葉が貼ってあるゴルフ場もあります。
所要時間を短縮する努力をしてハーフ2時間を目指してみましょう。
スロープレーの最大の原因はショットをする準備に入るのが遅いことです。
大抵、同伴者のショットが終わるのを待って行動を開始するという感じでプレーをしています。
そこで同伴者の邪魔にならない範囲で、並行して自分がボールを打つ準備を同時に進めることでグンとプレー時間は短縮できます。
プレーファーストの実践にはキビキビ動き、無駄な時間を過ごさないことが一番です。
スピードアップするのにまず心がけることは、ボールのある場所に使う可能性のあるクラブを何本か持って速く移動し、次のプレーに必要な準備をすることです。
同伴者のボールの位置よりも先に行って飛球線の近くに立つのは良くないですが、邪魔にならない範囲でボールの近くに行って準備しておくのはいいでしょう。
そのクラブも終わってすぐにバックに入れるのではなく、手に持ってカートに乗り、次のポイントで止まったときにクラブを戻すようにします。
そういう少しずつの配慮で2時間プレーは可能になります。
自分たちが頑張っても前の組のプレーが遅い場合どうする?
前の組のプレーが遅いと、待ち時間も長くなるし、そのイライラがプレーに出て更なるイライラを生み出すと悪循環ですよね。
もちろん初心者やあまりゴルフが上手でない方など好き好んでスロープレーになっているわけではない人もいます。
前の組が遅いと思っても、走って移動したり、クラブを持って移動していたりと急ぐ努力が見えた場合はそうカリカリしないでください。
がんばっていても多少遅くなる人たちもいます。
自分だってそんな時期があったんだと思い出してください。
楽しいゴルフをそんなことでつまらないものにしては勿体ないです。
待っている時、同伴者との会話を楽しんだり、素振りの練習をしたり、待ち時間の楽しみ方を覚える方がいいでしょう。
そうでないと毎回スロープレーの組に会うと嫌な思いをすることになってしまいます。
それでもさすがに遅すぎる!という時はゴルフ場に電話して伝えるか、ハーフ終了後スタート室へ伝えると対策をしてくれるでしょう。
その際は前の組の1ホールの所要時間を知らせるとより伝わり易いかもしれません。
2人プレーと4人プレーの所要時間は倍にはならない?
2人プレーと4人プレーの所要時間は、多少2人プレーの方が短いかもしれませんが、4人プレーの半分の時間で回るということは不可能です。
ハーフがだいたい3,500ヤードくらいと想定したときに、ゴルフをプレーしながら歩くのに2人だからと言って1時間ちょっとで回れますか?
無理ですよね。
2人でも4人でも並行的にプレーすることを考えれば同じなのです。
ただ準備や移動などの時間によって4人よりも2人の方が時間短縮できます。
その若干の差くらいでしかないでしょう。
故に、4人だから遅くなる!はスロープレーの理由にはならないのです。
その意識こそが大間違いです。
4人でも並行して自分がボールを打つ準備を同時に進めていけば、人数は関係なくプレーファーストできるのです。
スロープレーの原因を人数のせいにするのは止めて、自分のプレースタイルを客観的に見てみましょう。
見直してみると準備、ルーティンなど時間を節約できることはたくさんあるはずです。
おさらい。プレーファーストの心得まとめ。
スロープレーの組が1つでもあると、渋滞がおき待ち時間を生んでしまい、その日のプレーするゴルファー全員の貴重な時間を奪うことになってしまいます。
150打ってもプレーファーストなら迷惑はかかりません。
しかし例え80台で回ったとしてもスロープレーであれば迷惑がかかります。
多くの人に迷惑がかかることをしっかりと認識しましょう。
移動時間、待ち時間、ボールを探す時間の長短でプレー時間は大きく変わります。
各プレーヤーが
- 打つボールまでの移動を速くする
- 打てる状態になったら素振りは2~3回にして打つ
- ボールを探す時間は5分を目安にする
これら3つを守ればハーフ2時間以内でラウンドすることができます。
それを守るには、同伴者がショットした際は、打球の方向を追って、どの辺りに落ちたか目視すること。
そしてセカンド以降では使うであろうクラブを数本持って速やかに移動したり、グリーン周りになったら必ずパターも一緒に持っていくなど、忘れがちだけどとても大切な事をルーティン化させましょう。
しかし急いでいるからといって打ち込むような行為は絶対しないでください。
自分だけでなくみんなでかっこいいゴルフをしよう!
ゴルフやスポーツに限らず、人に迷惑をかける行為はいけません。
初心者であっても上級者であってもプレーファーストは最低限のマナーとルールです。
ダラダラとラウンドしている様子はみっともないです。
またスロープレーをしている同伴者がいたら本人のためにもしっかりと教えてあげましょう。
中には悪いことと思っていなかったり、意識していなかったり、ついうっかりなどでスロープレーになっている人もいるかもしれません。
特に初心者の方には、最初は厳しいくらいに教えてあげると、彼らが経験を積んでいったときに教えられたことをきっと感謝するでしょう。