ナイキはゴルフクラブの製造販売から撤退することを決めました。
スポーツブランドとして世界的なナイキですが、使用しているプロやアマチュアの評判はどうなのかチェックしてみましょう。
ナイキのゴルフクラブを使用しているプロの評判は?
ナイキのゴルフクラブを使用している海外の有名プロは誰がいるでしょうか。
まず、代表されるのはタイガー・ウッズ選手ですね。
最近は試合から遠ざかっていますが、ナイキゴルフの顔と言って良いでしょう。
そして、2016年のフェデックスカップに勝利したローリー・マキロイ選手です。
それからトニー・フィナウ選手、ポール・ケーシー選手、ミシェール・ウィー選手など世界を代表する選手たちがナイキのゴルフクラブを使用しています。
ナイキがゴルフクラブの事業から撤退すると発表した後、ローリーマキロイは
「今あるものでとても満足している。納得のいくものを変えるべきタイミングではないと思う」
と、コメントしていますね。
使用しているドライバーとボールには特に信頼を置いているようです。
色々と改良しながら現在のクラブやボールなどが出来上がって、現在使用しているものは決して悪いもののようには感じませんが、評判とは別にクラブの売り上げがどうかというところですかね。
ナイキのゴルフクラブはいつから始まった?
ナイキがゴルフクラブやボールの製造販売を始めた時期は、他の大手ゴルフメーカーに比べるとかなり後からのスタートです。
1998年に最初のゴルフボール発売と同時にナイキのゴルフ部門を設立しています。
そして、2001年に初めてドライバーを発売しています。
今から14年ほど前ですね。
ゴルフショップの人が、ナイキがすごいクラブを作ったと言っていたのを覚えています。
青いヘッドで275cc、350ccのチタンドライバーですが、ナイキゴルフで制作に携わった人によると、初代モデルはまだまだの出来だった。と言っていたようです。
そしてイグナイト(IGNITE)。
380cc、410cc、460ccとサイズの違う3つのドライバーを出しています。
460ccのヘッドは大型ヘッドの先駆けとなったフルチタンドライバーだと言われていますね。
その後に、平べったい形状のサスクワッチ(SQ)です。
ナイキはすごい形状のドライバーを出したと評判でした。
人気も有ったので使ったことのある人も多いのではないですか。
そして四角形状のSUMOスクエアが登場しています。
ナイキは特徴のあるドライバーをどんどん開発してきた印象がありますよね。
ナイキのゴルフクラブの売れ行きは?
ナイキといえば、世界的なスポーツブランドで、シューズやTシャツなどナイキブランドの商品を持っている人は多いのではないでしょうか。
では、ゴルフ用品はいかがですか。
何か持っていますか。
ゴルフ用品となると、少し偏ってくるのかもしれません。
さて、ナイキのゴルフ事業の売上高はどれぐらいなのでしょうか。
2016年5月期の売上高は7億600万ドル(約710億円)だそうです。
大きな金額ですが、前年比で8.2%の減額で3年連続で減少のようです。
ナイキブランドの中でゴルフビジネスは全体の2.5%程しかないみたいですね。
ナイキの売り上げ全体では、3兆円を超える売り上げとなっていますので、さすがにすごいですね。
タイガーウッズと共に始まったナイキゴルフですが、彼の個人的なスキャンダルやケガなどの影響もあったのでしょう。
世界ランキング上位のローリーマキロイなど有名選手との契約もしていましたが、それに見合うだけの売り上げとはいかなかったようですね。
ナイキのゴルフクラブの評判やイメージはどうか
ナイキのイメージってどういったものを持っていますか。
最近の雑誌などでは、評判は決して悪くなかった印象です。
ですが、ゴルフをしている人を考えてみると、厳しかったのかもしれません。
ゴルフをしている世代と言えば、年齢層は中高年の方が多いですよね。
その人たちはいつ頃からゴルフをしているかといえば、ナイキがゴルフクラブを発売する前からゴルフをしている人も多いのではないでしょうか。
そして、ナイキというブランドといえば若い人の印象もありませんか。
年齢が高くなれば、使い慣れたクラブメーカーを使用する人も多いと思いますし、周りの知人たちの間で評判の良いクラブを使う傾向もあると思います。
そう考えると、歴史の浅いメーカーで若者向きでは、熟練ゴルファーにはあまり人気が出なかったのかもしれません。
また、発売から暫くするとかなり安価での販売もされていました。
ゴルフの初心者であれば、ナイキなどの有名ブランドが安くで購入できるならうれしいところですが、熟練ゴルファーにとっては安い方が良いと思う反面、安すぎる物は商品が良くないという印象もあったのかもしれませんね。
ナイキがゴルフウェアとシューズを継続するのは評判が良いから?
ナイキと言えばあなたの場合は何が頭に浮かびますか。
シューズやスポーツウェアなどではないでしょうか。
ナイキはゴルフクラブとボールの製造販売からは撤退しますが、ゴルフウェアとゴルフシューズは引き続き、いや更に力を入れて販売していくようです。
ナイキが発表する少し前にも同じように発表したスポーツブランドがありますよね。
アディダスです。
アディダスはテーラーメイドを売却してシューズとウェアに特化するようです。
テーラーメイド以外にもアダムスとアシュワースも売却するとしています。
ゴルフを用品別に見ると、ウェアとシューズは売上UPが期待でき、クラブやボールは厳しいということでしょうか。
ゴルフの人気は世界的に見て低迷しているといった記事も目にしますが、ゴルフのように老若男女が一緒にできるスポーツはそれほど多くないので、またみんなが楽しめるように人気が出てきて欲しいですね。
ナイキの撤退とは逆に新興メーカーも誕生している
2011年にマスターズトーナメントで優勝したシャール・シュワーツェルはナイキと契約していたプロでしたが、ナイキが撤退を発表する少し前に新興メーカーのパーソンズ・エクストリーム・ゴルフ(PXG)へ移籍していますね。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、2014年にアメリカのスコッツデールに出来たクラブメーカーで、かなりの開発費を使ってクラブを作っているようです。
クラブの価格も高額で、ドライバー1本の値段が125,000円ぐらいから、アイアン1本の値段が48,000円ぐらいからのようです。
また、シャフトメーカーのセブンドリーマーズでは、1本1200万円というビックリするものを出しています。
もちろんこれは最高級モデルで、他に150万円、18万円、12万円などのモデルがあるようです。
ナイキの撤退はかなり衝撃的ですが、これからも新たな新興メーカーが登場してくるかもしれませんね。
ゴルフはまだまだメジャースポーツ
ナイキのように世界的なスポーツブランドがゴルフクラブの販売から撤退すると、ゴルフ市場が下降気味という印象も受けますが、世界規模で見た場合ゴルフはまだまだプレー人口の多いメジャースポーツだと思います。
日本でも再びゴルフが盛り上がってきて欲しいですね。