ゴルフコースで1ラウンド回るとは何ホール回ることなのでしょうか?
おそらくほとんどの方が知っていると思いますが、18ホールです。
ではどうやって18ホールと決まったのかご存知ですか?
ゴルフ場によっては27ホールあったりします。
27ホール全部回ったら1ラウンドではないのでしょうか?
そこで今回はゴルフの1ラウンドが18ホールに決まった歴史などお話ししていきます。
大昔のゴルフの1ラウンドは何ホール?
ゴルフの発祥地は、実は明確ではありません。
「止まっているボールを打ちターゲットまでいくつで到達するのかを競うゲーム」と言う概念で検証すると、14世紀オランダの「コルペン」、中国の元時代の「捶丸(チェイワン)」などを始め世界中に発祥説はあります。
しかし、定説はないようです。
一番有力とされているのは、オランダの「コルペン」と言うゲームがスコットランドに渡り「ゴルフ」と呼ばれるようになったと言うことです。
オランダでは、1300年の時代に1ホールあたり約1,000ヤードが4ホールだった記録があります。
ただ、これがゴルフだったのかは明確ではありません。
「ゴルフ」としての公式記録では、スコットランドの1502年にありますが、コースごとに何ホールと言う決まりが無く統一されていなかったようです。
1754年に開場したセントアンドリュースのオールドコースも当時は12ホールでした。
アメリカでは1887年に初めてゴルフコースが作られましたが、僅か3ホールでした。
3ホールを何度か繰り返して1ラウンドとしていたのかも知れません。
いつからゴルフの1ラウンドは18ホールになったの?
ゴルフが1ラウンド18ホールと正式なルールとなったのは1950年です。
長いゴルフの歴史から考えるとちょっと意外な感じがしますね。
1ラウンド18ホールとなる経緯には、1754年に開設されたスコットランドのセントアンドリュース(オールドコース)の運営方法が強く影響していたようです。
セントアンドリュースオールドコースは22ホールでしたが、コースの一部の土地を市に返還する事になり、その結果として、18ホールになりました。
当時の他のゴルフ場は、まだ18ホールは主流ではありませんでしたが、セントアンドリュースを含む他のゴルフ場で競技が開催され、比較されるようになると18ホールが時間的な問題やレイアウトが好評だった為、競技が開催されるゴルフ場は、セントアンドリュースオールドコースに倣って18ホールに改修を行うようになったようです。
それでもまだ新規に作られるゴルフ場は、9ホールが多く開場後に何ホールか、改修や追加を行っていたようです。
ゴルフ1ラウンドの内、パー4は何ホール?
ほとんどのゴルフ場は1ラウンドパー72で設定がされています。
ホールは、アウト9ホール、イン9ホール、に分かれています。
パー3が4ホール、パー5が4ホール、パー4が10ホールで、合計が18ホールのパー72の構成で設定されているのが一般的です。
パー72設定が決まりにはなっていないので、パー4を何ホール組み込まなければならないという訳ではありません。
パー71、70などの設定のゴルフ場も沢山あります。
因みに、栃木県佐野市の皐月ゴルフクラブ佐野コースはパー75の設定になっています。
アウト7番ホールは、パー7でバックティーから964ヤード、レギュラーティー914ヤードのホールも存在します。
世界最長のロングホールでギネスに認定されています。
必ずしもホールの距離でパー設定に決まりがあるわけでもないと言うことです。
ゴルフ場の敷地の広さや地形によりホールの設定も様々です。
通常72の設定のゴルフ場でプレーをやり慣れていると、設定が異なるゴルフ場とのスコアの比較をする時は、なんとなくわかりづらい気もしますね。
大きいゴルフ場は何ホールあるの?
世界で一番大きいゴルフ場は何ホールあるのか調べてみました。
2004年にギネス認定されているホールの数が最も多いゴルフ場は、12コース216ホールで中国の広東省の深圳に位置するミッションヒルズゴルフクラブです。
各コースは、7,000ヤードを超えるセッティングになっています。
12コースの設計者もそれぞれ異なり、グレックノーマン、ジャックニクラウス、アーニーエルス、アニカソレンスタム、ピートダイ、レッドベターなど世界的有名プレイヤーや設計家が名を連らねています。
中国ならではの広大な国土ゆえ実現できたと言えるでしょう。
世界1大きいコースを、時間に余裕が出来れば、是非、ゴルフ旅行で何ホール制覇できるか挑戦してみたいですね。
因みに、1ラウンドあたりの基本料金は、平日22,000円~、土日祝32,000円~となっています。
日本での大きいゴルフ場は、軽井沢72の108ホールや、群馬県のサンコー72、北海道のルスツリゾートゴルフの72ホールや昭和32年会場の歴史と伝統ある石川県の方山津ゴルフ倶楽部の54ホールなどがあります。
何ホールか回って中止になったらどうなるの?
ラウンド中にゴルフ場から中止や中断の判断がなされるのは、殆どが天候によるものです。
落雷の恐れがある場合は、雷レーダーによる判断で早めにプレーの中断の指示が出ます。
その後プレーが再開できる場合や、時間によっては、中止になる場合があります。
雨による中止の基本的な判断は、グリーン上の水たまりや、カップから雨があふれ出したりコースが荒れた場合は中止になる場合があります。
この場合は、雨がやまなくてもある程度回復した場合は、再開の指示が出ます。
いずれにしても、ゴルフ場が再開の判断をしたが、本人の意思で何ホールでも中止にすることは、自由です。
その場合の料金は、基本的には、ティーオフをしているので、料金は通常の1ラウンドプレー料金になります。
ゴルフ場ごとに判断は違いますが、ハーフ以下のラウンドで中止になった場合は、減額してくれる場合もあります。
プレイヤー側の怪我や病気などの事情で中止にする場合は、ティーオフしている場合は、基本的に全額1ラウンドの支払いになります。
27ホール回ったら1ラウンド?
ゴルフ場のホール数は18ホールから、27、36ホールなど様々です。
通常の正規のラウンドは1ラウンド18ホールと決まっています。
基本的にはアウトコース9ホール、インコース9ホールで構成されています。
ゴルフ場の都合で、アウトインをそれぞれ2回まわったとしても1ラウンドと計算されます。
27ホールのゴルフ場で全ホール回った場合は、正規のラウンドが18ホールでプラス9ホールのハーフプレイとみなしますので、正規のラウンドの半分をプラスして1.5ラウンドと通常呼ばれます。
プロのゴルフトーナメントも勿論正規のラウンドは18ホールです。
通常4日間競技ですと、72ホール4ラウンドの競技と表現します。
正規のラウンドで決着がつかない場合、プレーオフが行われていますが、何ホールか行っても正規のラウンドにプラスされることはありません。
プレーオフになる可能性の選手が先にホールアウトして、パターやショットの練習をしている映像をよく見ますが、これは、正規のラウンドが18ホールで終了している為に練習が認められるということになります。
日本で初めてラウンドしたのは小学生?
1901年明治34年に日本最古のゴルフコース「神戸ゴルフ倶楽部」が誕生しました。
当時のゴルフ場の造成は、人力によるもので荒れ地を切り開き、非常に難しい工事だったそうです。
元々は仲間内でプレーするゴルフ場だった為、当初は4ホールだけで、後に何ホールが増設されて行きました。
1923年には神戸商工会議所で「神戸ゴルフ倶楽部」が設立されて5月の開場に至りました。
当時のメンバーは、122名ドイツ、アメリカ、フランス、イギリス人と外国人が殆どで日本人は僅か7名のゴルフ未経験者でした。
開場当時の1ラウンドの料金はビジターで価格は1円で、キャディは地元の着物姿の小学生が週末に1日30銭で働いていたようです。
ゴルフのシーズンの終わりには、キャディの子供たちを労い、イギリス人のメンバーがバックを担いで、小学生キャディだけの競技会が開催されていました。
日本最古のゴルフ場の日本人初のプレイヤーは、意外な事に小学生だったかも知れませんね。