ゴルフコースには各ホール毎にハンディキャップ(hdcp)があります。
スコアカードのホール番号の近くに書いてあると思います。
一体この数字はどんな意味があるのでしょうか?
またどうやって算出され順番を決めているのでしょうか?
そこで今回は各ホールのhdcpについてまとめていきます。
ゴルフ場のホール毎のhdcpの意味は?
ゴルフのスコアカード等に書かれているhdcpは「Handicap」の略で「ハンディキャップ」と言います。
ハンディキャップ(技量)に差があるプレーヤー同士が一緒に回った際に、その差を活かせるホールを決める為に付けられている数字です。
例えばハンデの差が8つある人(例:ハンデ2の人とハンデ10の人)2人でマッチプレーをする時に、2人の実力の差が出易いホールから順に1打ずつのハンデを付与することです。
そこで、ホール毎にあるhdcpのNo.1~8がその順になる、といった使い方をします。
故に、2人の実力差をなくす数字ということになります。
hdcpをコースの難易度と思っている方が多いようですが、あくまでもマッチプレー競技の際にプレーヤーのハンディキャップの差を活かせる様に振り分けられた数字です。
略を使っているもののどちらも「ハンディキャップ」なので大変混乱します。
hdcpは正式には「ストロークインデックス」と言われています。
しかし、hdcp1が一番実力差が出易いホールと考えると一番難易度が高いとも考えられると言う点では、難易度順というのが完全に間違っているとも言えないです。
ゴルフ場のホール毎のhdcpはどうやって決めるの?
hdcpの決め方はゴルフコースに委ねられているようなので一概には言えないのですが、代表的な決め方を説明します。
まず18ホールを1~18の順に6つのグループに分けます。
そして、それぞれのグループの中で難易度を決めます。
この難易度は膨大なスコアデータを綿密に統計分析して決めます。
つまり6つのグループそれぞれで1~3位を決めるのです。
不思議に思うかもしれませんが、そこで1位同士の比較はしません。
1位が6つ、2位も6つ、そして3位も6つ出来るということです。
そしてグループ2→5→1→4→3→6の順に1位だけを選びます。
その順にhdcp1~6を付けます。
つまり4~6番ホールの中で一番難易度の高いホールが必然的にhdcp1となります。
その要領でグループで2位の中からhdcpを付け、グループ3位も同様にしていきます。
結果、hdcp1は当然4~6番ホールに出てきますが必ずしも難易度がとても高いホールとはならないのです。
敢えて言うなら、グループごとの難易度は分かります。
ゴルフ場のhdcpはあくまで目安にしてください
hdcpは決して難易度ではないので、目安程度にしてください。
あまり意識してしまうとプレッシャーになってしまします。
また、あくまでもマッチプレーの際にフェアプレーにするためにホール毎に付いているものです。
もちろん、大会や月例などでプレーする方は意識しなければなりません。
一般的なプレーヤーにはさほど意味を持たないものです。
しかし、実力差が出易いホールがhdcpの数字が少ないホールにはなるので、難易度の『目安』になることは間違いありません。
ですから、自分なりにスコアメイクする際にhdcpの数字が少ないところは、”ボギーやダブルパー、最悪トリプルボギーでもOK!”という気持ちで、hdcpの数字が大きいところは、”パーを目標に!”のように考えることをオススメします。
そのようにだいたいの目安を決めてラウンドすると、もし失敗してしまったホールがあったとしても挽回できるホールというのを設定できるので心にも余裕ができます。
上手に、各ゴルフ場のスコアカードに書かれているhdcpの数字を利用するようにしてください。
ピン位置次第でコース難度は変わります。
ピンの位置はゴルフ戦略を決めるのにとても重要です。
故に、ピンの位置によって難易度は大きく変わっていきます。
ゴルフツアーでも最終日にピンの位置を難しく切ってあることがよくあります。
傾斜のあまりないグリーンのセンターにピンの位置があると難易度はグッと下がります。
逆に、傾斜がすごく、2段グリーンなどの一番上などにピンの位置があると難易度はグッと上がります。
このようにピンの位置でホールの難易度も大きく変わってきます。
ですので、ホール毎に示してあるhdcpの数字がホールの難易度であるということに矛盾が生じてくるのです。
ゴルフツアーでよくプロ選手が見ている「ヤーデージブック」なのですが、それにはグリーンの傾斜が細かく記入されています。
練習ラウンドで追記した内容もあるのでその情報によってどこにボールを落とすかを決めます。
池やバンカーのそばには落としづらいのは簡単に想像できます。
それほどにピンの位置はスコアアップには大事な情報なのです。
hdcpよりコースレイアウトを気にするようにしましょう。
インターネットでゴルフ場を検索すると、必ずコースレイアウトがあります。
中にはホール毎にワンポイントのコース戦略が書かれているゴルフ場もあります。
hdcpとコースレイアウト、どちらの方が重要だと思いますか?
答えは、「コースレイアウト」です。
何ヤードあるのか、障害物はどこにあるのか、自分のドライバーの飛距離でバンカーまで届くかどうかなど沢山の情報があります。
行ったことのないゴルフ場へ行くときはとても参考になります。
ラウンドの良いイメージトレーニングにもなります。
よく行くゴルフ場であれば、自分がしたラウンドを思い出して何がダメだったかなどの反省もできます。
それが次回のラウンドの攻略に使えます。
hdcpの数字で攻略できますか?
できないですよね。
確かにコース毎のhdcpの数字はスコアメイクの目安にはなりますが、あなたのラウンドの助けにはあまりならないのです。
最近はカートにナビが付いているところも増えています。
そこにもコースレイアウトはもちろん、障害物や狙いどころのポイントなど情報満載なのでコース戦略し易くなっています。
スコアカードは有効活用してください。
皆さん、もちろんラウンドのときにスコアカードを付けると思います。
しかし、その日のスコアを知って満足!終わり!!にしていませんか?
絶対にダメです。
スコアカードは自分のゴルフを分析する非常に有効なツールです。
どう有効に使うかというと、スコアカードを使って統計をとることです。
ベストスコアがあなたの実力ではありません。
総計、年間、月間で平均を出すと良いです。
特に年間平均を出すと自分の弱点もわかりますし、どのくらい自分が伸びたかというのも分かり易く数字で出ます。
最近はアプリでスコア管理ができます。
大変便利で活用できます。
ラウンドごとのフェアウェイキープ率、パーオン率などいろいろなデータを分析してくれます。
もちろん年間のデータでも分析してくれます。
オプションでは行ったゴルフ場ごとのデータも分析してくれるので、今後のコース戦略に大変役立ちます。
そしてその平均データから自分のハンデを知ってラウンド仲間とマッチプレーをする際に、ホールのhdcpを使ってマッチプレーをすると大会さながらの激戦を楽しめるかもしれません。
情報は全部上手に自分のものにして活用しましょう!
ゴルフ場、スコアカード、ゴルフ場のウェブサイトなどたくさんの情報があります。
それらに無駄な情報は一つもありません。
ゴルフ上達のため、スコアアップのためなど、あなたのゴルフレベルをいろいろな面で上げてくれる情報が満載なのです。
しかしそのような情報も間違って取り入れてしまうと何のためにもなりません。
自分のプレッシャーになったり、考えすぎてしまう結果になってしまったらゴルフを楽しめなくなってしまいます。
上手であっても、下手であっても、ゴルフをする上で大事なのは「ゴルフを楽しむこと」です。
正しい情報を自分のものにして上手に活用してゴルフ上達を目指してください!