ゴルフをしている方の悩みの一つ。グリップが緩むからもっと強く握る。
こんな悪循環に陥ってませんか?
グリップを緩ませないためにどうしたら良いのか教えますので、参考にしてください。
緩みがなくなったら飛距離が簡単に伸びます。
グリップが緩む原因
一般のアマチュアはグリップを強く握り過ぎている場合が多いです。
ではグリップが緩む人はその逆で弱く握り過ぎているのでしょうか。
そういう人も中にはいるでしょうが、強く握り過ぎているけれどグリップが緩んでしまっているケースもあります。
では、いくつかのケースを例にしてみましょう。
①グリップエンドから手がはみ出しているケース。
グリップエンドは数センチぐらい余して握る方が良いですが、ギリギリまで握っている人が多いです。
そのように握ると、左手の小指に力が入らず、その結果グリップが緩んでしまう場合があります。
②右手の握りが強すぎるケース。
右利きの人が多いですので、必然的に右手の握りが強くなりやすいですが、左右バランスのいい力加減が理想的です。
③トップで力が入り過ぎているケース。
インパクト前までは余り強く握らない方が良いのですが、早くに力を入れすぎてしまい逆にインパクトあたりで緩んでしまう人もいます。
④グリップの太さがあっていないケース。
あなたの手が大きい場合や細いグリップのクラブを使っている場合は太さが合っていないかもしれません。
いくつかの例を挙げましたが、どれか思い当たるものはありましたか。
グリップが緩むなら太さを変えてみよう
人それぞれ身長も違えば手の大きさも違います。
男子プロの中でも、手が小さくて21cmの手袋を使用している人もいれば手が大きくて26cmを使用している人もいます。
それだけ手の大きさは人によってちがってきますので、グリップの太さはゴムの厚みなどを変えたりしていくつか種類があります。
また、クラブシャフトの口径はそれほど違いはありませんが、シャフトにグリップを装着する際につける両面テープをどのように巻くかで太さを変えることもできます。
グリップが緩んでしまう人は、グリップの太さが違うクラブを使ってみてどれが握りやすいか試してみるのも良いと思います。
試しにゴルフショップなどで女性用のクラブを握ってみてください。
手の大きな人が女性用クラブのグリップを握るとかなり細いのでグリップも緩みそうになると思います。
グリップは、体の唯一の接点ですので、あなたが握りやすい太さのグリップかどうかを確かめてグリップが緩まないようにしてみて下さい。
グリップはクラブが抜けなければ大丈夫
グリップはどれぐらいの力加減で握れば良いでしょうか。
グリップが緩まないように力いっぱい握った方が良いのでしょうか。
それともあまり力を入れずに柔らかく握った方が良いのでしょうか。
0から3までの数字を使って理想的な強さを表してみましょう。
0=手からクラブが抜ける、1=手からクラブは抜けないがとても柔らかく握っている、2=少ししっかり握っている、3=思い切り強く握っている。
0~3で表現すると、あなたはどれぐらいの力加減で握っていますか。
理想は、1ぐらいの力加減で握るのが良いと思います。
その理由はクラブ本来の性能を最大限利用するためです。
クラブはバランスを表示する数値があるのをご存知ですか。D0とかD1といった表示を見たことがありますか。
アイアンセットは長さや重さがそれぞれ違いますが、バランスが均等になるように調整されています。
バランスが同じであれば同じリズムで振っていくことが出来るからです。
クラブヘッドの重みを利用してスイングするのに力いっぱいで握るとマイナス効果です。
力いっぱい握るのではなく、クラブが抜けない程度で握るように心がけてみて下さい。
ゴルフクラブはスペックよりもグリップ選びが大切
あなたのゴルフクラブにはどのようなグリップが装着されていますか。
昔は黒1色でしたが、イオミック社が10数年前にカラーグリップを出してからはカラフルな色のグリップを使用する人も沢山増えました。
今ではいくつものグリップメーカーがカラーグリップを取り扱っています。
また、グリップは色の違い以外に2種類の選択肢があるのをご存知ですか。
1つ目は、バックラインが有るものと無いものです。
バックラインとはグリップの後ろ側にふくらみがあり、クラブを握ったときに指が引っかかるようになっています。
バックライン無しは、ほぼ真円に近い形をしています。
初心者の人はバックラインが有った方が握り方が安定するのではないでしょうか。
2つ目は、コード入りかコード無しかの選択です。
コード入りはグリップにコード材が入っており、雨の日でも滑りにくいです。
握った感じはやや硬いので、硬めが良いという人向きです。
コード無しはやや柔らかい感じがします。
グリップのことをもっと知ることで、更に上のレベルに到達できると思いますよ。
全身が緩むとヘッドスピードが上がる
「あれだけの身長で筋力もありながら、その割には大して飛ばないよなぁ」と言われている人があなたの周りにいませんか。
ゴルフのヘッドスピードを上げるには筋力がある方が有利ですし、身長も高い方が良いです。
しかし、その利点を上手く使いこなせていない人が割と多いです。
筋力があるがために、クラブを強く握り過ぎていて全然ヘッドが走っていないんです。
もし、あなたも当てはまるようでしたら、次のことを試してみて下さい。
クラブも何も持たなくていいです。
直立した状態で右・左どちらでも良いので腕を伸ばしたまま、地面と平行になるまで上げて下さい。
そして、こぶしを力いっぱい握ってください。
その状態で上下に出来るだけ早く動かしてください。
早く動かせましたか。
では、次に同じように直立した状態で腕を伸ばし、地面と平行になるまで上げ、今度はスポンジを軽く握る程度の力加減で握り、腕や手首もしならせながら上下に早く振ってください。
最初と後では、後の方が早く動かせたと思います。
力を入れすぎると筋肉も固まってしまい早く動かなくなります。
全身を適度に緩めながらヘッドスピードを上げる練習をしてみて下さい。
パターもグリップはゆるゆるに
「ドライバーなどは力を入れすぎるとヘッドが走りにくくなるので、柔らかく握った方が良いということはわかったけれど、パターの力加減がわからない」という人もいると思います。
パターは遠くへ飛ばす必要は全くないですし、まっすぐそしてスムーズにヘッドを動かせればOKですよね。
では、ある程度しっかり握った方が良いのでしょうか。
パターはとてもデリケートに体を動かさなければいけません。
強くグリップを握ってしまうと、肩や腕に力が入り過ぎてしまいヘッドをスムーズに動かすことが出来ません。
パターもグリップはソフトに握る方が良いです。
ですが、グリップが緩んでしまってはいけませんので、緩まない程度で柔らかく握って下さい。
そして重要なことが1つあります。
出来るだけ右左同じ振り幅、同じ力加減で最後までストロークすることです。
インパクトだけ強くボールをヒットしたり、打った後すぐにグリップを緩めてしまったりするとパッティングの技術はいつまでたっても向上しません。
力加減は柔らかく、いつも一定のストロークが出来るように心がけて下さい。
クラブを設計した人達の意図を汲もう
ゴルフの歴史は古いですが、クラブは未だに毎年進化していっています。
過去にはどれだけ多くの人たちがクラブの設計に携わってきたのでしょうか。
昔は重たいクラブばかりだったようですが、今ではとても軽いクラブが沢山あります。
その進化したクラブを力いっぱい強く握って振る必要は全くないですよね。
クラブが手から離れない程度の強さで握った方が、クラブの性能を活用できると思います。
理論も大事ですが、クラブに仕事をしてもらい、楽に飛ばせる方法を色々と試すのも楽しいと思いますよ。