ゴルフのハンデのルール、かつてはペリア方式が主体だった

ゴルフは他のスポーツにはない優れたルールがあります。

それはハンデによって違うレベルの人が同じ土俵で戦うことができることです。

固定メンバーでのコンペでは、全ての人に優勝のチャンスが巡ってくるハンデを設定できますが、参加者が不特定多数の場合は適正なハンデをつけようがありません。

これを解決する方法として、最近はダブルペリア方式が良く使われていますが、その前はペリア方式が主に使われていたのです。

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ゴルフの優れたところはハンデというルールのあるところ

20代のピッチャーのボールを50代が打つ野球という勝負がありえないように、サッカーでもこのように年齢の違う世代が戦うのは通常ありえないことです。

このように最近のスポーツはサッカーや野球、バスケット、バレー、テニスなど、体力、スピード、反射神経などを要求する若い人が中心のスポーツであり、年代を越えた者同士が同じ土俵で戦うのは簡単ではないはずです。

その点ゴルフというスポーツだけは、老若男女が同じ土俵で精一杯の力を出して戦える珍しいスポーツなのです。

それはハンデという他のスポーツにはないひとつのルールがあるからです。

ペリア方式という言葉のなかった30年前のコンペは、それまでの戦績を反映させた固定ハンデというものがあって、参加者全員に優勝のチャンスがありました。

面白いことに、野球やサッカーなど力やスピードでは若者たちに太刀打ちできない年配者たちは、ゴルフになると実は彼らを圧倒する実力者だったのです。

このため逆に若者たちがハンデをもらって対抗していたのです。

ゴルフコンペのルールはハンデ戦、そしてやがてペリアへ

さてある街のゴルフコンペの参加者を見ると、20代の人はたったの2人で、残りは40~60代の人で、そのうち3割が女性という構成だとします。

もしハンデというルールがなく、グロスで勝負をすると、優勝者はいつも経験豊富な60代の男性の数人に絞られるということが良くあります。

これでは若い人や女性もやる気をなくしてしまうことでしょう。

そこで誰もが一度は優勝できるように、初心者のハンデは高くして、上級者のハンデはこれまでの結果を踏まえて低くなっているのです。

こうして何度かコンペを開催しているうちに、若い人や女性も優勝をするという喜びを味わい、この懇親ゴルフコンペは楽しいと思って継続参加してもらえるようになります。

こうした大会を繰り返すうちに自然と個人ごとのハンデはならされて、次のコンペは誰が優勝するのか想像もつかないほど均一化されてくるのです。

これこそがハンデ見直しの良いところです。

そして新しいメンバーが加わると、まず初回と2回目は実力を見極め、3回目からそれを元に正式ハンデを決めると言う方法をとっていました。

やがてペリア方式が登場すると、実力を見極める方法として採用されはじめたのです。

ゴルフのルールのペリア方式でハンデを決める少し前の苦労

最近のゴルフコンペでは、競技のルールをダブルペリア制、あるいはハンデ制などと、ゴルフ場に必要なデータとともに連絡しておけば、あっという間に成績表を作ってくれます。

けれどもいまから20~30年前のコンペでは、まだゴルフ場にパソコンが普及していなかったため、幹事団にとっては結果の集計が相当負担になっていました。

当時は大きな模造紙の成績表を準備し、ラウンドを終えた者から順次スコアを記入していたのです。

ハンデ制であれば、グロスのスコアからハンデを差し引いたネットを計算すれば、すぐに順位が決まります。

そして技術賞といわれるドラコンやニアピンの結果を書き込むと、成績表は完成します。

しかし、それぞれの実力が不明な仲間によるコンペではハンデ制が採用できないため、当時はペリア方式が多く用いられていました。

幹事団にとって、このペリア方式での成績表の作成が結構面倒で時間のかかる大変な作業でした。

このペリア方式は隠しホールを6ホール設定します。

幹事団は個人ごとのスコアカードを眺めながら、隠しホールのスコアを集計して計算しなければならなかったからです。

参加者が多ければ、それは膨大な作業量となって、いくらかの計算ミスもあって、大変な混乱を招くということは日常茶飯事のことでした。

ゴルフのハンデを決めるための新ルールであるペリア方式

昔のゴルフのように参加する人がある程度固定されていた時代は問題なかったのですが、参加者の大半が新しい顔ということではハンデの決めようもありません。

そこで出てきたルールがペリア方式という、隠しホールを使ってハンデを決める方式なのです。

この方式の特徴は隠しホールを設けて実力を見るということです。

具体的にはOUTとINで3つずつ、合計6つの隠しホールを選びます。

方法はパー3、パー4、パー5をOUTとINで選び、合計が24になるようにします。

ハンデの計算方式は(隠しホールの合計×3-72)×0.8で計算します。

6つの隠しホールで計算したハンデは次のようになります。

左から隠しホールの合計スコア、ハンデを表しています。

24 0(隠しホール全てをパーで上がった上級者)
25 2.4
26 4.8
27 7.2
28 9.6
29 12.0
30 14.4
31 16.8
32 19.2
33 21.6
34 24.0
35 26.4
36 28.8
37 31.2
38 33.6
39以上 36(上限を36とした場合。)

例えば隠しホールの合計が34でグロススコアが95の場合は、

(34×3-72)×0.8=24で、これがハンデと計算できます。

つまりネットスコアは95-24=71です。

このスコアであれば優勝のチャンスが大いにありそうですね。

打数の制限はダブルパーが普通なのですが、無制限のコンペも少なくなく、大たたきした人が得をして不公平との意見が出たようです。

そこで前後半6つずつの12の隠しホールのダブルペリアが、近年は多く採用されることになったようです。

ゴルフコンペのルールがダブルペリアのハンディの計算方法

では最近のゴルフコンペのルールで良く使われるダブルペリア方式の計算方式とは、どういうものなのかを、具体的なスコアで見ていきましょう。

左から各ホール数、PAR数、実際のスコア、隠しホール適否、隠しホールスコアを示します。

(OUT)
1番 PAR4 5
2番 PAR4 7(隠しホール)7
3番 PAR3 5
4番 PAR5 6(隠しホール)6
5番 PAR4 5(隠しホール)5
6番 PAR3 5(隠しホール)5
7番 PAR5 12(隠しホール)10 (12打ですが、ダブルバー打数制限とし上限の10)
8番 PAR4 6
9番 PAR4 6(隠しホール)6
OUT TOTAL 57

(IN)
10番PAR4 5
11番PAR5 7(隠しホール)7
12番PAR3 5
13番PAR4 7(隠しホール)7
14番PAR4 4(隠しホール)4
15番PAR5 6(隠しホール)6
16番PAR3 4(隠しホール)4
17番PAR4 6(隠しホール)6
18番PAR4 5
IN TOTAL 49

TOTAL 106

隠しホールのスコアは7+6+5+5+10+6+7+7+4+6+4+6=73

隠しホールのスコア合計の73を1.5倍して18ホールベースにすると、73×1.5=109.5となります。

これからパーの72を引くと、109.5-72=37.5となり、これに0.8を掛けて37.5×0.8=30がダブルペリア方式のハンディとなるわけです。

よってグロスは106-30=76となります。

このネットですと結構上位に食い込めそうだと思いませんか。

全員が優勝する為、ゴルフルールのダブルペリア方式の見直し

最近のゴルフのコンペのルールは、ペリア方式ではなくダブルペリア方式が多く使われているようです。

けれどもこのダブルペリア方式では、80台の安定したスコアを出す上級者が優勝するケースがどうしても多いようです。

各コンペを主宰する側は、こうしたことに対してあらゆる方向からクレームを受けることになります。

その結果、どうすれば多くの人に優勝のチャンスが巡ってくるのかということを考えるのです。

そういう意味では、現在ハンデのつくのはダブルパーまでという上限の設定を、トリプルまで、あるいは制限をなくせば、より多くの人にチャンスが巡ってくることは明白なのです。

つまりダブルパー制限ではパー4で10を叩いてもハンデは4しかつきません。

けれども上限の設定をトリプルまでにすれば、ハンデは6(10-4)つくことになり、初心者にはより有利になってきます。

また、それでも足りない場合は上限を設けない、つまりパー4で17叩くと13(17-4)もハンデがついて、優勝のチャンスがさらに大きくなるのです。

ゴルフのルールのペリアなどの理想は全員にチャンスがあること!

ゴルフのコンペのルールは固定ハンデやペリア、そして新ペリアなど様々な方式があり、それぞれ長短はあります。

プロはハンデなしのグロスの実力勝負ですが、ゴルフを通じて懇親を深める一般のコンペの主催者や幹事が常に目指しているのは、参加する全ての人に優勝の喜びを味わってもらうことです。

その理想に近づくためのあらゆる検討を今後も続けて頂きたいものです。