満員のゴルフ場でもスロープレーのペナルティは科せられる?

ゴルフのプレーが遅い人と一緒に回ると、イライラが蓄積して調子が狂ってしまうことがあります。

プレーヤーにスロープレーの責任がある場合は、厳しいペナルティが科されます。

一方でコースが込み合って遅くなっても、ゴルフ場に指導があるわけではありません。

今回は進行の遅延がゴルファーにあるか、ゴルフ場にあるかを考えてきます。

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スロープレーのゴルフにはペナルティが科せられる

「あなたはお地蔵さんか?」と思うくらい、構えてから長い間ピクリとも動かないゴルファーはいるものです。

身体の動きを脳内で確認してからテークバックに入るのか、精神を集中させて動き出すのか、もしかするとイップスになっていて動けないのかと疑うことがあるものです。

見ている同伴プレーヤーが酸欠になるほど時間をかけてのショットに、「エチケット違反だ!スロープレーでペナルティだぞ!」と叫びたい気持ちになったことはないでしょうか。

同伴者に対しての礼儀作法として考えると、自分のペースでプレーを楽しみたいと言っても許容範囲があるので、あきらかにプレーの速度が遅いことは良くないことです。

ただ相手のプレーヤーがせっかちなだけと言う場合もあります。

少しでも早くプレーをすることに、ゴルフの楽しみを見つけているのではと思えるほど、先を急ぐゴルファーもいるはずです。

プレーの速度が早いか遅いかは個人の感覚だけでは決められるものではありません。

ゴルフのスロープレーは2打罰より重いペナルティがある

ゴルフ規則によるスロープレーのペナルティは2罰打で、その後もスロープレーを繰り返すと競技失格になります。

通常のプライベートゴルフでこのルールを適用すると、スロープレーが改善されなければ「途中でホールアウトしてください」と宣告されても仕方がないということです。

確かにスロープレーのゴルファーには「イラッ!」ときますが、こんなに厳しいペナルティを科すのほどの違反でもないと思う人もいるかもしれません。

池やOBでさえ1罰打なのに、プレーが遅いだけで2罰打も科せられ、しかも改善できなければプレーをやめてコースから出て行ってくれという処分です。

ほかのルールにはない厳しい規定ですが、これは限られたスペース(時間と場所)を使っている以上、他者への配慮(マナー)はゴルファーにとって必要不可欠という見解を強く打ち出した結果です。

ただし、これが利用者数の増加が影響しているとしたら、ゴルフ場が集めたメンバーの数とスタート時間の枠が合っていないことにも問題があるとも考えられます。

ペナルティを科せられるスロープレーはゴルフ場の責任?

18ホールスルーのゴルフ場で、1日のスタート枠のマックスは80組です。

仮に全員がメンバーで、全組が4人スタートだとしても、入場できるメンバーの総数は320人です。

仮に土曜日と日曜日にメンバーを振り分けても、週末にプレーが可能なメンバー数は640人が限度です。

もちろん入場者全員がメンバーなんてことはありませんし、全組が4人スタートなんてこともありえません。

つまりメンバーが希望する予約を取れないことが分かって、ゴルフ場は2000人以上の会員募集をしていることになります。

そのため混んでいることを承知していても、強く希望されたら無理矢理1組や2組増やすことはるものです。

これまた仕方のないことですが、問題は1組増えた時の進行の遅れです。

たった1組増えただけと思うかもしれませんが、とんでもなくスロープレーになってしまう可能性を秘めています。

ゴルフ場の運営方法が原因で起こるスロープレーであっても、ルールは2打のペナルティを科し、改善しなかったら途中退場を宣告できることになっています。

こういった場合は、ゴルファーに対するペナルティだけではなく、ゴルフ場自体にも改善するべきところがあるのではないでしょうか。

スロープレーのペナルティはゴルフ場が受けるべき?

ゴルフ場はホール数に合っていないほど会員数を増やし、稼ぎどきの土日は1組でも多くのゴルファーを詰め込むことでスロープレーは常態化しています。

空いてる時だけ「プレーの迅速化」を求めても、身動き取れない土日のプレーを何とかして欲しいと希望するのは当然のことかもしれません。

最初の40組がすべてコース内にいるとしたら、ロングホールにはティーグラウンドに1組、セカンドショット地点に1組、グリーンに1組の合計3組です。

ミドルホールはティーグラウンドとグリーンに1組ずつの2組、ショートホールも同じで2組いる状態です。

このパンパンの状態に1組をはめ込むわけですが、当然1組がティーグラウンド横か、セカンドショット地点で待機することになります。

しかし、この状態なら6分から8分待てばティーショットを打てます。

ところが41組全部がコース内にいると、1組あたり6分遅れてそれが延々と続くために、1打ごとにマチマチの状態となるわけです。

こうなると、プレーヤーにペナルティを科すよりも、ゴルフ場のスタート時間もルール化するほうが良いとは考えられないでしょうか。

スロープレーのペナルティを科すのはゴルフ界の片手落ち

ゴルフ人気が高い時に無理矢理プレーヤーを詰め込んだゴルフ場のお陰で、ゴルファーのプレーは遅くなったとも考えられますが、そのほかにも飛ぶ道具がスロープレーヤーを増長させている原因とも言われています。

多くのゴルフ場は昭和時代に造成された、パーシモンヘッドのドライバーが対象のコースレイアウトです。

ロングホールと言えども、2オンを狙えるアマチュアゴルファーが増えていることは事実です。

さらに、そんな飛距離を持っているゴルファーが上手いとは限りません。

確かに飛距離はあるけれど、方向性をコントロールできるほどの技量はなく、まさに「今日イチ」になるかは、打ってみないと分からない状態です。

もしも当たれば十分にグリーンオンする飛距離を持っていれば、グリーンが空くまでセカンド地点で待機するのですが、結果的にチョロという場合もあるものです。

これでスロープレーのペナルティが科せられるとしても、グリーンが空くのを待ったプレーヤーが悪いのではなく、コースレイアウトに問題がありと考えるのは普通のことです。

ペナルティを科すスロープレーはゴルフ場のレイアウトが原因

ゴルフ場が造成された頃と、現在のプレーヤーの飛距離に乖離があるため、スロープレーになっている場合があります。

本来はこの状況を把握した上で、委員会がペナルティを科すわけですが、2019年のルール改正からは、自分の番がきてからショットまで最大40秒でプレーを完了しなければならないと明確な時間規定を設けました。

この「自分の番」についての詳細は不明ですが、どちらにしても時間を重視した以上、1ラウンドのプレー時間を設定していることになります。

そうであれば、プレーヤーだけにスロープレーのペナルティを科すのではなく、コース側にも明確な規定を出す必要はあります。

1打ごとに「お地蔵さん」になるようなプレースタイルは論外ですが、プレーヤーが2オンにトライすることを妨げるようなルール改正は、ゴルフの面白味をなくしてしまう恐れがあります。

新たなルールは「レディゴルフ」を掲げていますが、現在の日本のゴルフ界の現状をみたら、そんなに急がなくてもコースは空いているような気はします。

ゴルフ界はスロープレーを抑制するためにペナルティを厳格化

ゴルフのルール改正によって、スロープレーに対する規定が厳格になります。

プレーの速度が遅いことでゴルファーにはペナルティを付けられます。

しかし遅延の多くは、ゴルフ場のレイアウトが改修されていないことと、週末だけ詰め込みすぎる予約方法に原因があるので、レディゴルフの旗のもとゴルフ場への喚起も同時に行っていただきたいものです。