ゴルフボールに印字されている番号は意味あるようでなし?

最終更新日:2017/11/25

ゴルフボールの番号の意味を知っていますか?

数字が大きいと性能が上がるとか、番号の色によって硬さが違うとか、色々な都市伝説はありますが、本当のことはあまり知られていないのかもしれません。

そこで今回はゴルフボールに書いてある番号の意味について考えていきます。

ゴルフボールの番号には識別以外に意味がある?

ゴルフボールには識別するための番号が付いています、
同伴プレーヤーが同じボールを使っている場合、この番号の違いで誤球を防ぐために使います。

一般的に「1・2・3・4」の番号をローナンバーと言います。
同じボールを使っていれば、番号がかぶらないように選びましょう。

しかし4人全員が同じボールを使っていると、暫定球の番号が足りなくなってしまいます。
そこでハイナンバーと言われる「5・6・7・8」の番号を使います。

通常はローナンバーとハイナンバーを1スリーブずつ持っていれば、同伴プレーヤーとかぶることはありませんが、それでも同じ番号になることもありえます。
いちいち照合するのも面倒というときには、ダブルナンバーの「11・22・33・44」を使うこともあります。

ゴルフボールの番号は、誤球を防ぐことに意味があるわけですが、このハイナンバーやダブルナンバーは上級者向きとか、性能が違うといった都市伝説のようなものもあるようです。

ゴルフボールの番号には誤球を防ぐ意味がある

ゴルフボールついている番号の意味は、自分のボールを識別のためのものです。
他者と同じ番号を使わないように、スタート前にボール確認をしなくてはいけません。

またスタートから同じ種類のボールを使い続ける「ワンボール」の規定がなくても、2球目以降が他者のボールとかぶらないように、なるべく同一ボールを使うことも大切なことです。

でもタイトリストV1のような人気の高いボールは、どうしてもかぶってしまうことが多くなります。
そんなときには「プレーナンバー」のゴルフボールを使うと、他者とかぶる確率は極端に減るはずです。

プレーナンバーは「9・18・36・72」と、コースの9ホールや18ホールが想起できる番号が入っているものがあります。
この番号であれば心配はないはずです。

あとはオウンネームやオウンマークなどと併用すると、ほぼ誤球を防ぐことはできるでしょう。

同じ番号のゴルフボールでは識別の意味がなくなる!

ダブルナンバーやプレーナンバーの設定がないゴルフボールもあります。

変更をしたくないお気に入りのゴルフボールであれば、なるべくたくさんの番号を用意して、1ホールでかぶらないように配慮すればトラブルは起きないはずです。

もしも変更しても問題ないのであれば、マイナンバーを印刷できるブリヂストンのB330やV10がオススメです。
注文してから2週間程度で、オリジナルの番号をつけたゴルフボールを受け取ることができます。

基本的に4桁までの番号がつけられるので、車のナンバーや電話番号、または誕生日などをつけることができます。
しかも番号の色は「黒・赤・青・緑・オレンジ・ピンク」から選ぶことができるので、さすがに識別の意味は達せられるはずです。
さらに「-(マイナス)」もつけられるので、「-10」でテンアンダーなんてお洒落な番号をつけることもできます。

もちろん無料ですが、最低ロットはダースで、2スリーブ(6個)で1種類、つまり1ダース2種類の番号を選べます。
ただし、毎年キャンペーン期間中のみしか受け付けていないので、常に情報をチェックしておかないと注文することができません。

ゴルフボールの番号の色には意味があるの?

ゴルフボールの番号は他者との識別の意味がありますが、数字の大きさや2桁以上の数字と性能に関連性はありません。

一応番号の色については、「コンプレッション」というゴルフボールの硬さを表していたことがあります。
昔はコンプレッションの係数を、黒色が100、赤色が90、緑色が80としていましたが、現在はコンプレッションを表示するために、番号に色を使っていることはありません。

ちなみにコンプレッションを気にしたのは糸巻きボールの頃で、スチールシャフトにパーシモンヘッドでヘッドスピードが43m/s以上であれば黒色が最適と言われていました。
この硬さがボールコントロールに影響を与えるので、上級者になると球筋を打ち分けるときに重要と考えられていたわけです。

現在のゴルフボールは、糸巻きボールはなくなり、飛ぶディスタンスタイプと球筋のスピンタイプ、そして飛んで止まる中間タイプに分かれていますが、番号による色分けに意味はなさなくなっています。

ゴルフボールの番号に意味がなければ油性ペンで解決しよう

通常のプライベートゴルフでは、同一球で同一番号のゴルフボールを使う必要はありません。
またアマチュアゴルフの場合には、大きな大会でも同一球のルールを除外しているのが一般的です。

この意味するところは「お金をかけないゴルフ」を推奨しているから、つまり誰もが取り組めるスポーツとしてゴルフを位置づけているからです。

一方でプロが出場する試合は、同一球が義務付けられていますし、もしくは除外されていても同一球でプレーをしているのが一般的です。

もしもプロアマなどでプロが出場するコンペに参加するときには、同じブランドで同じ番号のボールを使うようにしましょう。
もちろん暫定球用に違う番号のゴルフボールも用意しておくことも大切です。

ゴルフボールの番号が揃わないようなら、油性ペンで色違いのラインマークをつけると、番号がバラバラでも分かりやすくなります。

ゴルフボールに付いている3桁の番号には意味がある

ゴルフボールの番号は同伴プレーヤーとの誤球を防ぐ意味もありますが、コース内のロストボールとの見分けるときの役にも立ちます。

番号が揃っていれば、暫定球のときに「○番で暫定球を打ちます」と自分のマーカーに伝えれば、マーカーも第1球と第2球の見分けが付きやすくなります。

またゴルフボールの番号が違うものを使うこともあると思いますが、そんなときはなるべく統一性のある番号を選びましょう。
例えば「1・2・3」とか「1・3・5」のように規則性があると、マーカーはボールをチェックするときに分かりやすいはずです。

唯一、ゴルフボールに印刷されている番号で意味があるのは「432」や「400」という数字です。
これはゴルフボールの表面がクレーターのようにデコボコしたくぼみの数だからです。
これはディンプルと呼ばれるもので、スピンしながら飛ぶゴルフボールが空気抵抗を受けないようにしているものです。

大きさや数によって飛びやスピン量に影響を与えると言われていて、メーカーがその性能を誇示するために3桁の番号をつけています。

ただし、ディンプル数を知っても比較するデータがないので、ユーザーにとってはあまり意味のない番号かもしれません。

ゴルフボールの番号に技量を表すような意味はない

ゴルフボールの番号は誤球をなくすためのものなので、全く意味がないわけではありません。

ただ番号によって同一ボールの性能に違いが出ることはありませんし、また上級者用などの理由はありません。

今後はただ番号だけで識別できないとき用に、マークがつけられるような油性ペンはキャディバックに携帯しておきましょう。