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日本独特のゴルフルールだと知ってた?6インチリプレイス

2017.10.19

ゴルフの6インチリプレイスというルールは、日本独特のタッチプレールールと言われています。

そこで用語としての6インチリプレイスの名称と意味、その功罪も含めて考えていきます。
また6インチ病にならないための打ち方と考え方も紹介します。

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「あるがまま」とルールとしての6インチリプレイスの関係

皆さんご承知のように、ゴルフの基本は「あるがままで打つ」ことです。
なるべくならティーアップしたボールは、グリーンでマークするまで触れないようにしたいものです。

そんな基本の「キ」は分かった上で、6インチリプレイスを使っている人が多くいます。
ゴルフ場も年がら年中「芝面保護のため、スルーザグリーンは6インチリプレイスとします」と掲示しています。
芝面保護であれば臨時ローカルルールズで、年間を通して6インチにしていたら、それはもう恒常的なローカル・ルールになるはずです。

この「6インチ」と呼ばれるタッチプレーは、ライが悪いときにわずかに動かすことで、ボールのポジションを改善しているわけです。
簡単にいうと、バンカーの中で目玉になったボールを、ティーアップして打ちやすくするようなものです。

いつもそんな楽なゴルフをしていたら、ノータッチにするだけでハードルが高くなり、思ったショットもできなくなっていくものです。
気がつくとタッチしないとゴルフができない、6インチ病に罹っていることがあります。

「6インチリプレイス」というゴルフルールは存在しない?

そもそも論ですが、「6インチリプレイス」というゴルフ用語やルールはありません。

距離を表す「6インチ」は、センチに直すと15.24センチなので、一般的な2つ折りのスコアカードを開いたときの長さです。
そして「リプレイス」は元の場所に戻すことです。

もうお判りだと思いますが、「6インチ元に戻すことは無理!」です。
何よりも言葉として意味を持たないゴルフ用語だと言えます。
ボールのある場所がダメだから、6インチ以内に動かして「元に戻す……」したら、またダメな場所で打たなければならなくなります。

正確な語源は分かりませんが、たぶん6インチは「わずかに移動」をカードの長さで表しています。
リプレイスは、プレイスメント(placement)の「置く」を、「場所」を表すプレイス‘place)と短くして、そのプレイスに似ていて馴染みのあるリプレイス(replace)を当てたのではないかと想像できます。

ただ6インチプレース自体が和製英語、つまり造語なので、6インチリプレイスであってもタッチプレーであることが分かれば問題ないと考えても良いのではないでしょうか。

6インチリプレイスのゴルフルールがスイングをダメにする

「6インチリプレイスは癖になる」と言われていて、普段からタッチプレーをしていると、競技ゴルフをしたときに上手くフェースを合わせることができなくなります。

一般的な競技ゴルフのコースセッティングは、フェアウェイの刈高は15ミリ、セミラフは30ミリ、ラフが80ミリです。
もしもセミラフでボールが止まって6インチを使うと、地面よりも2センチくらいティーアップした状態になります。
まして80ミリのラフで6インチを使うと、ロングティーを使ってティーアップしたボールを打つ感覚になるはずです。

ところがノータッチでプレーすることになると、ボールが芝草に沈んだ状態なので、レベルがマイナスになったような感覚になります。
そのイメージが強いほど、リーディングエッジ(刃先)が深く入ってダフリの原因となります。
またクリーンに打とうとするあまり、リーディングエッジが浅くなりトップする原因ともなります。

この変な癖を6インチ病と呼び、その原因がスイングの最下点にあることを説明します。

ゴルフルールが6インチリプレイスでもノータッチが基本

説明しましたように6インチリプレイスを使いすぎると、間違ったインパクトをすることになります。

スイング自体は楕円を描きますが、分かりやすく丸い円を頭に浮かべてください。
最下点がインパクトになるのですが、ティーアップしている場合には、ボールの手前で最下点となって、ヘッドが上昇するときにインパクトします。
つまりフェース面が若干上を向くときにボールをヒットするような感覚です。

この感覚が身につくと、沈んでいるボールにリーディングエッジを入れることはできません。
直すことも大変ですしタイミングが合わず、最悪はフェアウェイからのアプローチでもトップすることがあります。

もしもゴルフ場が定めたルールが6インチだとしても、必要最低限でタッチプレーにする気持ちを持つことが大切です。
通常のプレーはノータッチで、ライが極端に悪いようなときにだけ、6インチの範囲内で動かすようにします。

これだけでも、変な癖がつくことは大分なくなるはずです。

ルール上の6インチリプレイスだけどゴルフボールは落とす

ここまで6インチリプレイスを常用する悪い部分を紹介してきましたが、もちろんゴルフ場が定めた臨時のローカル・ルールですから使うことに問題はありません。
ダウンスイングも最下点とインパクトを気をつけていれば問題はないはずです。

仮にセミラフで6インチをしたときには、浮いた分だけグリップエンドを空けて握りましょう。
空ける間隔は小指の幅1本分、1.5センチ程度です。
ラフなら人差し指1本分の幅を空けるだけで、あとは普通のスイングでOKです。
また6インチの時にはライを改善するのではなく、普通の芝面に移動する感覚で置くと、浮いた状態を意識しないのでインパクトすることができます。

ちなみにアイアンの場合にはすくい上げるようなインパクトをしていると、いつまで経っても上達できません。
フェースの角度であるロフト角を十分に理解して、スイートスポットでスクエアにインパクトすれば、クラブ性能に合わせた飛球線を描くことになります。

そのためにもプレイスする方法を変えましょう。
プレイスは「置く」ことですが、1インチ程度上から落とすようにします。
これだけでも転がってきたボールのような状態になるはずです。

ゴルフルールとして正確な6インチリプレイスの仕方とは

言葉の意味や打ち方について考えてきましたが、最後にルールについて確認しておきます。

先に紹介したように「6インチリプレイス」という公式ルールはありません。
あくまでもローカル・ルールで、しかも臨時に設定される、本来は特別なルールと言うことになります。
「ライの状態が悪い」ことが原因なので、ゴルフ場としては恥のはずなのに、日本全国6インチのコースは多いですね。

ルールとしては「臨時のローカル・ルール」、もしくは「競技のための臨時のローカル・ルール」ということになります。
このルールに、ボールを移動するときの付帯した文言がついていないときは、ゼネラル・ルールに基づかなければなりません。

ゼネラル・ルールでは、最初に動かすボールの箇所にマークし、次に移動先にもマークをします。
この状態を自分のマーカーに確認してもらい、異議がなければボールを拾い上げて移動させます。
そして2つのマークを取り、アドレスに入ることができるわけです。

「正式に」と考えるのであれば、マークとマーカーの確認が必要か、スタート前に確かめておくと良いと思います。

6インチリプレイスのルールはゴルフ場のため?

実際の6インチリプレイスは、プリファード・ライ(preferred lies)に準拠して、ドロップの時間短縮を図ったものと考えることもできます。

ちなみにプリファード・ライのルールは、良いライの場所まで移動してプレイスすることができます。
本当にゴルフ場の芝面が悪ければわずか6インチではなく、良いところまで持ち運べるプリファード・ライを採用したほうがゴルファーのためになるはずです。

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