ゴルフが好きで、近場の打ちっぱなしに通っている人は多いと思います。
しかし、普段から素振りをしているという人はあまりいないのではないでしょうか。
プロゴルファーにジュニアの頃の練習内容を聞くと、「毎日素振り1000回」や、「毎日1000球打ちました。」という話を聞きます。
道具を使うスポーツにおいて素振りは基本です。
ゴルフというスポーツにとっても、素振りがいかに効果的かということをお伝えしていきます。
ゴルフ上達!素振りは必要か?
まずは素振りは必要なのかということです。
正直、必要かどうかはそれぞれの目指すレベルによると思います。
ですから、素振りが絶対に必要だと言う気はありません。
ここでは、素振りをすることによって、
・「何が得られるのか。」
・「どういう効果があるのか。」
・「正しい素振りのやり方は?」
ということを具体的に紹介します。
最後まで読んで、自分に必要だと思った人は参考にしてみてください。
ひとつ言えることは、素振りをするとゴルフのレベルは格段にアップするということ。
これに例外はありません。
どんな下手くそな人でも、素振りをすれば、必ずゴルフのレベルは上がります。
子供にゴルフをやらせたいという方は、素振りから入るのがおすすめです。
体力がついてきたら、プロゴルファーのジュニアの頃のように毎日素振り1000回というノルマを課すことは効果的だと言えます。
また社会人になってからゴルフを始めたという方も、少しでもゴルフの上達速度を早めたい方、ゴルフのスコアでライバルにこっそり差をつけたい方などはぜひ参考にしてみてください。
ゴルフ上達!基本習得には素振りが手っ取り早い!
道具を使うほとんどのスポーツにおいて、素振りは基本です。
野球、卓球、テニス、ゴルフ、フェンシング、剣道など、素振りは必須項目です。
例えば、今年のプロ野球のドラフト会議で4球団から1位指名を受けた大阪桐蔭の根尾昂選手は、少年野球時代に監督から毎日素振りをするように言われたそうです。
他のチームメイトが毎日50回~100回の素振りで満足しているところ、根尾選手は500回~1000回の素振りをしていたそうです。
ゴルフの場合、先ほど挙げた競技との違いは、学生時代の部活動等ではく、社会人になってから始める人が多いのが特徴です。
そのため時間に限りがあるためか、いきなり練習場に通ったり、いきなりコースをラウンドしたりする人もいます。
しかしこれは当然ですね。
そもそも遊びですから。
素振りなんてしても何も楽しくないですからね。
ただ、やはり基本ができている人と、できていない人の差は雲泥の差です。
ゴルフを続けていく中で、まず最初の目標、最初の壁はスコア100切りというところではないでしょうか。
はっきりと言えるのは、素振りで基礎ができればスコア100の壁は余裕でクリアできること。
年間に2、3回しかゴルフに行かない。
行ったときは毎回110~130という人は多いと思います。
そういう人はゴルフの日程が決まってから当日までの数週間だけでも良いので、1日1回必ずクラブを持って素振りをしてみてください。
外に出るのが面倒くさい場合は、部屋の中で小さく振るだけで良いので素振りをしてみてください。
寝転んで手首の返しだけの素振りをするだけでも効果はあります。
何もせずいきなりラウンドするより5~10はスコアを縮めることができるはずです。
ゴルフ上達!プロゴルファーの練習メニュー素振り1000回は本当!?
結論から言うと、プロゴルファーで今現在も毎日素振り1000回の練習をしている人はほとんどいないようです。
石川遼選手が「素振りをして上達してきた気がするので、もう1回初心に戻って素振りをしたいですね」と語っていましたが、素振りの目標回数は500~1000回だそうです。
これから取り組みたいという話でしたので、今は素振りをしていないということです。
ただ、少なくとも素振りをすることで上達することは確信されているということですね。
現在の日本ツアー、特に女子では韓国の選手が上位を独占することが少なくありません。
その韓国で、指定選手に選ばれたジュニア選手は毎日素振り1000回を義務付けているそうです。
日本の選手も毎日1000回の素振りとは言わないまでも、調子が悪くなったら素振りをするという人は多いです。
ではなぜ素振りを重要視するのか、それは素振りで得られる効果が2つあるからです。
1.ゴルフに必要な筋力の強化
2.自分に合った無駄のないスイングの習得
それぞれ見ていきます。
ゴルフ上達!素振り1000回の効果①ゴルフに必要な筋力の強化
1つ目はゴルフに必要な筋力がつくということです。
単純に筋力といっても、競技によって使う筋肉が違います。
ボディービルダーの選手がボクシングの試合に出ても勝てないように、ゴルフにはゴルフで使う筋肉があります。
ゴルフで使う筋肉は主に、腹横筋(横腹あたり)、肩甲下筋(肩甲骨のあたり)、骨盤底筋群(股のあたり)の3つです。
腹横筋を鍛えることによって、腰の回転力が上がるので、クラブの加速度がアップします。
これで飛距離アップが見込めます。
そして肩甲下筋を鍛えることによって、スイングの軌道を安定させて、インパクトの瞬間の衝撃によってクラブがブレるのを防いでくれます。
これで球筋の安定が見込めます。
さらに骨盤底筋群を鍛えることによって、下半身の安定感が増して、バランスの良いスイングができるようになります。
これで、インパクトからフォロースルーにかけて体勢が崩れるのを防いでくれるため、飛距離も球筋も安定します。
それぞれの部位を筋力トレーニングで鍛えることはできますが、素振りをすれば全てを一緒に鍛えることができます。
例えば、男子の一流の体操選手は例外なく皆ボディービルダーのようにムキムキの筋肉をしていますが、あの筋肉をつけるための筋トレは一切していないそうです。
つまりずっと体操の練習をすることで、体操に必要な筋肉が自然と鍛えられているということです。
このことからも、特にジュニア選手など身体がまだできていない時に素振り1000回でゴルフの筋肉をつける、というのは非常に効果的と言えます。
ゴルフ上達!素振り1000回の効果②自分に合った無駄のないスイングの習得
2つ目は無駄のないスイングを手に入れることができるということです。
素振りを繰り返すことによって、無駄のないスイングを手に入れることができます。
ゴルフでのフォームが崩れる原因の多くは、無駄な力みです。
力が入りすぎて左肩が開いたり、身体の軸がブレたり、顔が上がってしまったりします。
素振りを繰り返すことによって、余分な力みが消えていき、自分にあった無駄のないスイングに近づいていきます。
逆にいうと、力が入らなくなるくらい数をこなさなければならないということです。
プロゴルファーがジュニアの頃に素振り1000回していたというのは、やはり理にかなっているということですね。
1000回素振りをすることで、体力的に限界を迎えることで、意識しなくても無駄な力みをなくして、効率的に楽なスイングを習得することができるということです。
シングルプレイヤーの中にも決してきれいとは言えないスイングの人はいます。
理想的ではないスイングなのに、なぜか真っすぐ飛ぶのですよね。
そういう人は、長年の反復練習で完全に自分に合った効率的なスイングを掴んでいるはずです。
つまり自分に合った効率的なスイングを掴むための近道が素振りということです。
社会人になってから素振り1000回をするのは難しいと思いますが、ストイックな人は是非チャレンジしてみてください。
ゴルフ上達!おすすめ1000回素振りメニュー
ここまで見てきて素振りが大事だということは分かりましたが、どう考えても毎日素振り1000回というのは現実的ではないでしょう。
相当ストイックな人でないとできないはずです。
そこで、提案したい練習メニューは1週間に1000回スイングです。
個人差はありますが、200回スイングするのに素振りだと1時間くらいで、練習場だと2時間くらいです。
1週間の7日間のうち、4日間は素振り200回、1日は練習場で200球打ち込み、残り2日は部屋でパター。
4日間の素振りのうち2日間は筋力強化、スイングスピードアップのための素振り。
残り2日間はフォームチェックのための素振り。
筋力強化、スイングスピードアップのための素振りは、素振り1回1回の間隔を空けずに連続で振り続けてください。
対してフォームチェックのための素振りは、1回1回身体のバランスや、軸、頭のブレなどを確認しながらスイングしてください。
大きな鏡などで、スイングをチェックしながらできれば、なお良いですね。
また、素振りをするときの場所は公園や芝生の上がベターです。
近くにない場合はアスファルトの上でも良いですが、足場が違うと振るときの感覚がまるで違ってきますので、芝生か土の上での素振りをおすすめします。
これを続ければ、ゴルフを年間3回しかラウンドしないような人でも、1年で100を切ることができます。
ゲーム感覚でやってみてください。
例えば、1000回のスイングでスコアを1縮めることができると考えます。
すると1年は52週間ですから、1週間1000回スイングでスコア52縮めることができる計算です。
初めてゴルフコースをラウンドしてスコア150だったような初心者でも、1年で100切ることができる計算になりますね。
素振り週1000回+レッスンプロからの指導
素振りと併せて、少し時間とお金に余裕がある方はレッスンプロに教わることをおすすめします。
初心者の方は、ゴルフ経験者とラウンドすることが多いと思いますが、そこで気をつけるべきは教え魔の存在です。
色々な人から中途半端に教わると訳が分からなくなりますので、信頼できるレッスンプロを1人見つけましょう。