ゴルファーの目標で良く耳にするシングルを目指すということ。
シングルにはそう簡単になれないとゴルフをやり出した方ならすぐ分かるはずです。
ところでシングルとは正式にはどういったことを指し、どれだけの割合の人がなれるものなのでしょうか?
これからシングルを目指す方は知っておくと良いでしょう。
ゴルフでシングルと言えば
ゴルフにはハンデキャップというものがあって、シングルとは、そのハンディキャップが一桁の人を言います。
ハンディは18ホールで、基準打数(パー72)より多く打つ打数の数。
もしあなたのスコアが平均100なら100-72=28となり、あなたは「ハンディキャップ28」ということになります。
一度70台や80前半を出したからと言ってシングルプレーヤーになるわけではありません。
ホームコースなどでラウンドのスコアを報告して、平均スコアから毎月改訂されます。
故に、平均スコアが70台から80台前半のことを「シングル」と言うのです。
また、JGA(日本ゴルフ協会)認可のゴルフクラブや、ゴルフダイジェストなどに申請することで公式にハンディキャップを取得できます。
公式にハンディキャップを取得すると、公式大会でスコアの調整などを受けることが可能です。
ちなみにとくに上手な人で、ハンディキャップが1~5の方のことは「片手シングル」と言います。
更にハンディキャップが0の方のことは「スクラッチゴルファー」と言います。
「シングル」になることは、ゴルファーの憧れであり、大きな目標でもあります。
補足ですが、ハンディキャップとはアマチュアゴルファーにしか付きません。
プロゴルファーにはハンディキャップは付きません。
そんな目標にしたいシングルゴルファーはどれくらいの割合でなれるのでしょうか?
シングルゴルファーの割合
シングルゴルファーの割合は、全ゴルファーの5~7%と言われています。
どこかのウェブサイトで上手く例えてましたが「マグロ一匹に対する大トロ」らしいです。
そう例えられると、シングルゴルファーって希少なんだなと思わされます。
では、ゴルフ歴別のシングルゴルファーの割合はどうでしょう?
1年未満が0.6%、3年以内が2.4%、5年以内が6.1%、10年以内が8.5%、15年以内が7.9%、20年以内が12.8%、21年以上が61%です。
さすがゴルフ歴が長くなると割合がグンと増えます。
1年未満が0.6%と言うのには正直驚きました。
その方々はきっと天性の才能の持ち主ですね。
私はゴルフをする方々がよく言う「グリーン周りは経験だ」が嫌いなのです。
ですが悔しいけど、この割合を見ているとグリーン周りに関わらず、やはり経験なのかもしれないと思いました。
しかし、21年以上の経験があっても39%の方はシングルゴルファーになれないのです。
いったいどのくらいの経験と努力が必要なのだろうと考えさせられました。
スコア100を切れないゴルファーの割合
「100の壁」という言葉を良く耳にしませんか?
スコア入力アプリなどを使っていると「100切りカウンター」なんかもありますよね。
その壁がどれだけ高いかというと、スコア100を切れないゴルファーの割合はなんと「7割」です。
それだけ100の壁は高いのです。
本屋さんへ行っても「100切り」を目指す本が一番多く置いてあります。
それだけみんなの近い目標であり、なかなか越えられない目標でもあります。
みんなが100を切れた平均経験年数は、ゴルフデビューから約4年です。
しかしそれは、その1回だけという人も含まれているので、100切りが安定するようになった人となると、この経験年数は更に増えるでしょう。
100を切れないゴルファーの特徴は、18ホールの中で必ず大叩きするホールが何箇所かあることです。
100を切ったことのないあなた!!
ラウンド終了後に必ず「あのホールがボギーがダブルボギーだったらなぁ」って思っているでしょう?
そのホールをどう乗り越えるかが100を切れるか切れないかの境目です。
大叩きしたホールの反省点を良く考えて次のラウンドにつなげれば100切りへの近道になります。
シングルゴルファーはどんな割合でミスを犯す?
シングルゴルファーのラウンドでのいろいろな割合を見てみましょう。
まず、シングルになる条件の一つはパーを最低50%取らなければなりません。
では、ミスを5割犯してもいいの?と思うかもしれませんが、ミスを5割も犯してしまってはシングルゴルファーにはなれません。
シングルゴルファーの犯して良いミスの割合は約2割です。
しかし、シングルゴルファーの凄いところは、ミスを犯したとしても、リカバリー力がすごいことです。
プロツアーを見ていて分かると思いますが、プロゴルファーはミスを犯しても最悪ボギーで終われせるのをよく見ませんか?
まれにリカバリーしきれなくてダブルボギーになることもありますが、それは本当に稀です。
そして、アマチュアと言ってもシングルゴルファーのリカバリー率は約5割から8割です。
どんなところからでもフェアウェイに軌道修正できたり、パーオンできたり出来るのがシングルゴルファーなのです。
また、リスクを犯さないのもシングルになる秘訣です。
どんなときも無理をしないマネジメントをします。
無理をしないマネジメントをするためには「欲を捨てる」ことがとても大事になります。
シングルゴルファーはどういったプレースタイルなの?
割合の少ないシングルゴルファーはロングホールでは果敢にグリーンを狙います。
バーディーを取れるチャンスが大いにあるからです。
大胆に2オンを狙ったセカンドショットでグリーンを外しても、アプローチできっちりピンに寄せてきます。
ここで大事なのが、2オンを狙うために何が必要かと言うことです。
「飛距離」が大事なのです。
ドライバーで飛距離が出ないと2オンは狙えません。
シングルを目指すなら飛距離は最低250ヤードは必要です。
そしてシングルゴルファーの方向性はほぼ完璧です。
見とれるほどにセカンドショットがピンに向かって飛んでいきます。
ドライバーでセカンドが打ち易い場所へ打つ、アプローチはワンピン以内に打つ、セカンドショットでもグリーンのどこにボールを止めるかなどしっかりとした方向性を持ってプレーしていきます。
そんなに上手くいくはずがない!と思うかもしれませんが、そうなるように練習場でも方向性の練習を沢山しているのです。
またコース攻略もしっかりしてます。
トラブルショットをどう避けるかのマネジメントが上手です。
また、自分の得意クラブの距離を残す技にも優れています。
得意な距離をセカンドで残せばパーオンできる確率はグッと上がります。
シングルゴルファーのプレイスタイルとは自分のゴルフをしっかりと理解したスタイルになっています。
シングルハンデはとにかく凄いです!
割合で見てもシングルゴルファーのすごさは分かりますが、実際シングルゴルファーと一緒にラウンドしたら更に凄さを実感します。
片手シングルの方にいたっては圧巻です。
何よりも凄いのが持ち球をハッキリと持ってプレイしていることです。
プロツアーの試合で良く耳にすると思いますが、「持ち球ドロー、フック」です。
自分の持ち球をハッキリとさせることでコースで自分がコースでどこを狙えばいいのかが明確になってきます。
また、障害物によって打ち分けることも可能になってくるのです。
シングルゴルファーの練習もまたすごいのです。
コースでトラブルにあったときを想定しての練習もしています。
フルショットの練習だけでなく、スリークウォーターショットやハーフショットの練習をしています。
実際シングルの方は、コースでもあまりフルショットはしないのです。
ドライバーはマン振りですが、セカンドショットからはあまりフルショットをしません。なぜなら方向性を重要視しているからです。
この練習をすることでミスショットを極力減らし、安定したスイングをできるようにしているのです。
とにかく凄いのですが、それができるのも並々ならぬ努力の結果なのです。
目標は高く、目指すならシングルゴルファー!
シングルゴルファーになることは大変難しいことです。
しかし、なれないわけではありません。
なので、今からシングルゴルファーを目指して、みなさんにはがんばって欲しいです。
難しいことですが、そこを目指して意識すれば今後の練習内容やラウンドの仕方、全てにおいての取り組み方が変わってくると思います。
ただがむしゃらにボールを打つだけではダメです。
方向性をつけるために狙い打ちして見たり、大きな番手で短く打ってみたりとラウンドを意識した練習もしてみて下さい。
しかし、上達を焦らないでください。
ゴルフというスポーツは地道にがんばることが一番大事です。