風速5M/Sがゴルフに与える影響と風の読み方、その対策とは

最終更新日:2018/09/18

ゴルフに風は付き物で、無風状態でゴルフラウンドができる機会と言うのはそうそうありません。

風速5M/Sが日本の基準とされる風速になります。

故にこのくらいの風の中でのゴルフが最も多いと言うことになります。

風の中でのゴルフの影響と風の読み方、そしてその中でもいつも通りのスコアで上がれる対策方法はあるのでしょうか。

風速3M/S・5M/S・10M/S・15M/S・20M/Sの目安

天気予報を見るとその日の風速を見ることができます。

しかしゴルフ場は海の近くであってり、山の近くであったりと風の影響が他のところと違うことが良くあります。

そのため周りの状況から現在風速がどのくらいなのかと目安を付けることが必要です。

その風速によってショットに与える影響等を考慮しなければならないからです。

まず風速3M/Sは風の中では肌で感じる程度の強さになります。

500mlの空き缶を立てたら倒れる程度の風でゴルフへの影響もほとんどないでしょう。

そして風速5M/Sは先にも話したように日本の基準となる風速になります。

グリーン上のピンフラッグがはためくくらいの強さになります。

ここから飛距離への影響が多少出ます。

次に風速10M/Sはグリーン上のピンが少ししなるくらいの強さになります。

ドライバーなど長めのクラブを振りづらくなります。

さらに風速15M/Sは風に向かって歩くのも困難な風の強さです。

テークバックでクラブがぶれるなどの影響があります。

その上の風速20M/Sは、木の枝が折れて飛んでくるような台風に近い風の強さです。

ゴルフをプレーするのは考えた方が良いかもしれません。

風速5M/Sがゴルフの飛距離に与える影響

ゴルフでは風の強さを1クラブとか2クラブと言う言い方をします。

1番手上げなければならないような強さの風を1クラブの向かい風のような表現をするのです。

風が飛距離等にどのように影響するかは、実はボールの打ち出し角やスピン量によって変わるので一概には言えません。

ですからここでは風速5M/Sによる平均的な飛距離の影響についてお話します。

ドライバーのヘッドスピードが40M/Sの人の場合で考えましょう。

風速5M/Sの向い風の場合に約17ヤード飛距離が落ちます。

逆に追い風の場合は約12ヤード飛距離が伸びます。

同じ風速なのに向い風と追い風では影響する飛距離や5ヤードも違います。

それはゴルフボールがバックスピンで飛ぶので、向かい風になると風の抵抗が大きくなるからです。

しかし追い風になると風に押されることでバックスピンがほどけてしまい、早めにボールを落下させてしまうのです。

当然風速が5M/S以上になるとさらに飛距離への影響は大きくなります。

風速5M/Sでも侮らず影響を最小限に

風速5M/Sが日本の基準となる風速だからといつも通りにゴルフをしてはダメです。

それはあくまでも基準であり、それよりも風が弱い日もありますし、風速5M/Sとはゴルフに十分影響を与えるくらいの強さの風になります。

風の強さを正確に把握しショットへの影響を計算できれば、風の影響なんて全く恐れることはないのですが、それは簡単なことではありません。

しかし風の影響を受けにくいショットを打てるようになれば、風速〇M/Sなんてあまり気にする必要がなくなります。

もちろん風の強さを判断し計算はしなければならないのですが、それに多少の間違いがあっても影響を受けにくいショットが打てればダメージは最小限で済みます。

恐れるべき風の影響と言うのは主に向い風の場合になります。

向かい風の影響を受けにくいショットは低い弾道のドローボールになります。

低い弾道のショットはバックスピンが少ないので風の影響を受けにくいのです。

打ち方は、ボールをスタンス中央に置き、なるべく下半身の動きを抑え、力まずに打ちます。

なるべく軸がブレないように腕の振りを抑え、肩の回転を使い、フィニッシュを低く取ることでバックスピンを抑えた低い弾道のショットが打てます。

上手くできれはゴルフは風と友達になれる

先に話したように風の影響を最小限に抑えることが一番の対策となりますが、風の影響をうまく利用してプレーする方法もあります。

風速5M/Sくらいの風であれば、上手く風を利用することができます。

もちろんそれ以上になると利用するのは難しくなるので影響を最小限に抑える方法を取りましょう。

ゴルフではコースマネジメント力が常に試されます。

風を上手く利用するにはそのコースマネジメント力が必要になります。

例えば距離を稼いだ方が有利になるようなホールであれば追い風を上手く利用していつも以上の飛距離を出すことです。

逆に向かい風の場合はバックスピンでボールを止めることができるので、グリーン上にピタリとボールを止めたい場合に利用できます。

追い風で飛距離を稼ぐ場合は、バックスピンが早い段階でほどけてしまうのでグリーン上で転がります。

逆に向かい風の場合はボールが風に押されて失速することでピタリとボールは止まります。

その違いを上手く計算してクラブを選択しなければ、バンカーに入ったり、アプローチの難しいグリーン奥に転がり出てしまったりするので気を付けましょう。

風の強さはゴルフ場のあちこちで変わる

風の中でのゴルフラウンドでどこを狙って打つのかを判断する際に、風の影響でボールの弾道や飛距離がどう、そしてどのくらい影響するのかをよく理解しておかなければなりません。

風の影響を考えるとき一般的に5、10、20ヤード刻みで予測します。

つまり正しく予測するためには日ごろから風の影響をどう受けるのかを観察し、感覚を養っておく必要があります。

風が強い日に面倒だから、距離がわからないからと練習場へ行かない人もいますが、そのような日こそ風の日のゴルフの対策をする良い機会になります。

風とは非常に難しく、ティーグラウンドでは風速5M/Sであったとしても上空と地上での風速が変わったり、突風の影響もあったりします。

良く風を見るのに近くの草木で判断する人がいます。

それも間違いではありませんが、一番風の影響を受けるのは飛んでいる時と落下する時になります。

ですから自分のそばの風だけでなく、落下地点付近の草木の揺れも確認して風の状況を見るようにしましょう。

風用対策のショットのレパートリーを増やそう

ゴルフ場で吹く風には、風速3M/S、5M/S、10M/S、15M/S、20M/S。

そして向かい風や追い風、横風といろいろな風があります。

山に挟まれた形のホールでは風が回っていることもあり、何風なのか判断が非常に難しい時もあります。

どんな風にも対応できるように風用対策のショットのレパートリーを練習場で増やしておくことが大切です。

バックスピンが少なく、低い弾道のドライバーショットやアイアンやウェッジでの低スピンや高スピンのショットなどです。

追い風に上手く乗せられるバックスピンが多めの高弾道のショットが打てるようになったら、風速20M/Sの追い風の日はグリーン手前までボールを運ぶことができる可能性もあります。

またレパートリーを増やすだけでなく、上手く距離をコントロールできる技術も同時に身に付けると良いでしょう。

上手く距離をコントロールできれば、追い風でいつもより距離が出る場合であっても、自分の出したい距離をしっかりと出すことができます。

風のための練習を練習場でしっかりとしておきましょう。

風の強い日こそ練習の成果を最大限に出せる

風の影響は追い風よりも向かい風の方が大きいです。

ショットがスライスやフックに曲がりやすい人は風の日にはさらに曲がってしまいます。

風の弱い日であれば曲がりも少なくトラブルを何とか避けることができるかもしれません。

そんな綱渡りのようなショットをするのではなく、風があってもなくてもストレートなショットが常に打てるように練習しておくことが大切です。