ドライバーのヘッドスピードが46m/sは速い?飛距離は?

最終更新日:2016/12/17

ゴルフクラブを購入するときに参考にする数値にヘッドスピードがあります。

クラブメーカーもヘッドスピード別にモデルやフレックス、重量を設定しています。

ところでドライバーのヘッドスピードが46m/sはどれくらいの基準なのでしょうか?

飛距離はどれくらい飛ぶ計算なのでしょうか?

ドライバーのヘッドスピード46m/sとは

ヘッドスピードの計測データは、計測環境や年齢、性別やレベルの差などいろいろな条件があります。

ですから、大まかに考えると一般的な日本のアマチュア男性ゴルファー(全年齢層)の平均ヘッドスピードは40m/s前後です。
ハードヒッターになると47~50m/s前後くらいになります。
故にヘッドスピード46m/sとは普通よりちょっと速めくらいだと考えてください。

世界トップクラスの松山英樹選手のヘッドスピードは50~52m/sくらいの数値です。

ヘッドスピードが46m/sであれば、理想の飛距離(芯を捉えた場合)は274ヤードとなります。

飛距離は、ヘッドスピード・ボールの初速・打ち出し角度・スピン量・ミート率など様々な要素が噛み合って生まれます。

ドライバーのミート率の最高値は1.49となっています。

ミート率が最高値だったとしての計算方法は、ヘッドスピード×1.49=ボールの初速です。
そしてボールの初速×4=飛距離となっています。

故にいくらちょっと速めのヘッドスピード46m/sであってもミート率が悪いと274ヤードも飛びません。

データと照らし合わせて自分の飛距離と比例しないのであればあなたのミート率は悪いということになります。

 

ドライバーのヘッドスピード46m/sに合うスペックは?

ヘッドスピード46m/sあるのに飛距離が思うように伸びない!という方はロフト角とシャフトのフレックスが原因であることが多いです。
ロフト角が8度や9度であるとボールは上がりにくくなり、ボールを無理に上げようとしてスイングが乱れ飛距離が出ないことがあります。

ですから今使っているドライバーで上記のような弾道である場合はロフト角を見直す必要があります。

ヘッドスピードが46m/sの場合にはロフト角は10度以上がオススメです。

次にシャフトのフレックスです。

ヘッドスピードが38~46m/sの場合はRで43~50m/sの場合はSになるので、ヘッドスピードが46m/sの方はフレックスはSRかSが適しています。

しかしシャフトに関してはスイングテンポやスタイルによって性能を上手く引き出せるかどうかが変わってくるので、現在のフレックスで上手くいっているゴルファーは無理に硬さを変える必要はありません。

ヘッドの重さなのですが、インパクトでより多くのパワーを伝えるためにはクラブヘッドは重い方が有利になります。
しかし逆に、軽い方がヘッドスピードは出るというメリットもあります。

ですから、十分にヘッドスピードがある方は重いクラブヘッドがオススメです。

 

アイアンのヘッドスピードも46m/sということ?

アイアンのヘッドスピードはドライバーのヘッドスピードと一緒ではありません。
しかし基本的にドライバーのヘッドスピードが速いゴルファーの場合は、アイアンのヘッドスピードも速いことがほとんどです。

アイアンのシャフトの種類や番手にもよりますが、だいたい10m/sくらいの差があります。

それだけの差はありますが、アイアンを選ぶときにはドライバーのヘッドスピードを基準に選びます。

アイアンよりもUT、UTよりもFW、FWよりもドライバーというように、ボールを飛ばすクラブほどシャフトが長くなります。
シャフトが長ければ長いほどヘッドスピードが高まるのです。

ですからアイアンよりドライバーの方がヘッドスピードがあるのはシャフトの長さから考えると当然のことです。

プロゴルファーのヘッドスピードに関してインターネットや雑誌で取り上げられているヘッドスピードはほとんどがドライバーです。
ドライバーを基準にアイアンを考えるということもありますが、プロのアイアンショットはフルスイングで打つことはほとんどないからです。

ほぼ全部コントロールショットと言っていいでしょう。

ですからアイアンのヘッドスピードというのはあまり重要視しません。

 

46インチのドライバーならヘッドスピードが上がる?

長尺ドライバーは飛ぶと言われています。

ドラコン競技ではほとんどのゴルファーが48インチを使用しています。
シャフトは長い方がヘッドスピードが上がるからです。

飛ぶのを売りにしている最近のアイアンも0.5インチほどシャフトが長かったりします。

理想的な数値で考えると、シャフトが1インチ長くなると、ヘッドスピードが1m/s上がると言われています。

ヘッドスピードが1m/s上がるとボールの初速が約1.45倍になると言われています。

それを元に飛距離を出すと5.8ヤード飛距離が伸びるのです。

ただシャフトを長くすると振り難しさが出てきます。
打点がブレやすくなり、スイートスポットで打つことが難しくなります。

シャフトの長さを46インチであっても46インチという長さのメリットを100%活かし切ることが出来ないのです。

また46インチのシャフトであったとしても、45インチの長さで握ると意味がありません。
故に、グリップ次第で実際に有効的なシャフトは短くなってしまう可能性があります。

46インチのシャフトにすると数値的にはヘッドスピードは上がりますが、あくまでも性能を引き出せることが前提です。

 

ヘッドスピードを上げるために出来ること

ヘッドスピードが46m/sでも満足せずに、まだまだヘッドスピードを上げたいというゴルファーは、筋力をつけることです。

ただ力任せなスイングをするということではありません。
バックスイングで作ったタメを効果的に放つための筋力です。

そのためには背筋と下半身の筋力をつけて下さい。
この2つの筋力をつけることでインパクトの時に最大のヘッドスピードが出せるようになります。

また少しクラブが振りにくいと感じているゴルファーはクラブを見直すことです。

シャフトの硬さ、重さなどゴルフショップで測定してもらい自分に合ったものに変えるといいでしょう。
心地よい重みを感じるくらいのクラブがヘッドスピードを上げるのに適したクラブです。

どれを試みてもダメな場合は、もう一度自分のスイングを見直してみましょう。

正しいグリップ、正しいスイングリズムはできていますか?

正しく出来ていれば、自然とインパクトのところで最大のヘッドスピードが発揮されます。
力任せに打つとせっかく作ったタメが逆に殺されてしまい、ヘッドスピードがなくなってしまいます。

リラックスして打てる感覚を身に付けるとゴルフのインパクトに反動の力を最大限に使えます。

反動を上手く活かすとヘッドスピードは確実に上がります!

 

ドライバーヘッドスピード46m/sに合うボールがある

初心者のうちはボールにまで気を使う人はあまりいないと思いますが、ある程度上達してきたら、ボールも自分に合ったものを選ぶことが大事です。

ボール選びの基準は「飛んで、止まる」ことです。

ドライバーで飛ばすには、初速を速く、打ち出し角度を高く、スピン量を最適にすることです。

ヘッドスピードが46m/sくらいあると速い方なので、柔らか過ぎるとボールがつぶれ過ぎて初速が落ちてしまうので、プロの使用しているボールを使うことをオススメします。

打ち出し角度に関しては、つぶれたボールはバックスピン量が減り打ち出し角度が高くなるので、初速が落ちない範囲でソフトなボールを選ぶと良いでしょう。

理想のスピン量は2,500rpm前後と言われています。

スピン量にはヘッドスピードとインパクト時のロフトが関係しています。
ヘッドスピードが46m/sであれば十分なスピン量はあるでしょうから、ロフトによってソフト・ディスタンス・ハードとどれでも相性は良いです。

ヘッドスピード46m/sのゴルファーはロフト角でボールの相性が変わってきます。
9度ならソフト&ディスタンス、9~10度ならソフト&ディスタンス若しくはハード、10~12度ならハードといった感じで選ぶといいでしょう。

 

持ち前のヘッドスピードを活かす方法を探そう!

ヘッドスピード46m/sの人は一般的に考えて速い方なのです!

そこから更にヘッドスピードを上げることよりも、ヘッドスピードはそこを安定させてミート率を上げていくようにがんばりましょう。

どんなにヘッドスピードが速くてもミート率が悪ければ、飛距離は伸びないし、方向性も悪いので宝の持ち腐れになってしまいます。
フェースのどこに当たったかを自分の目で確認してより中心で打つ意識をしてみましょう。

また自分に合ったクラブ診断をしてもらうことでヘッドスピードが上がる可能性もあります。

ミート率と速さを上げたら今までと違ったゴルフができるはずです。

せっかく持っている利点を最大限に活かせるようにがんばってください!