一般的なゴルファーにとってスコア100を切ることは最初に目指す目標になります。
そうして第一目標の100を切ったゴルファーが次に目指すのは90切りですが、100切りと90切りには大きな違いはありません。
そこで今回は、スコア100前後のゴルファーが無理をせず90切りするために必要な考え方を紹介します。
ゴルフで100切りの壁、90切りの壁、どちらが難しい?
スコアが100前後でラウンドしているゴルファーは、全体の半分程度と言われています。
そして、90切りできるゴルファーは全体の15%程度です。
多くのゴルファーが90切りの壁は高いと思っています。
では、100切りと90切りでゴルフの技術に違いがあるのでしょうか。
100切りのためには、18ホールのうち半分以上をボギー以下でラウンドする必要があります。
そして90切りのためには、18ホール全てのホールでボギー以下のラウンドをしなければいけません。
つまり100切りと90切りは、ボギー以下にする割合の違いだけ、言い換えればボギーを獲る技術があれば90切りが可能です。
100切りの壁も90切りの壁も技術力に大きな違いは無いということです。
100前後でラウンドしているゴルファーが90切りできない、その原因はコースマネジメントの考え方で無理をしているケースが多くあります。
無理をしないコースマネジメントについて一緒に考えてみたいと思います。
無理をしない考え方で90切りのゴルフを目指す
ゴルフで90切りをするためには、ボギーを基本としたプレーをする必要があります。
もし、現在のスコアが110前後であればボギーを獲ることが難しい技術力だと思いますので、まずはショットの精度を高めてスコア100前後を目指しましょう。
スコア100前後でラウンドできる技術力があれば、90切りは可能です。
ここから100前後でラウンドできる方へ向けた、無理をしないコースマネジメントの考え方を紹介します。
90切りするためには、単純計算ボギーのゴルフをして18ホールの内でパーを一つだけ獲れれば良いのです。
最初からパーを狙うと、身体に力が入りミスの確率が高まります。
少しのミスがグリーン周りのバンカーやラフに捕まり、ボギーどころかダブルボギー、トリプルボギーの可能性が出てくるかもしれません。
そのため90切りを目指す場合、ダブルボギー以上を出すと、挽回するためにパーやバーディーが必要になります。
パーやバーディーを「獲らなければいけない」と考えるとプレッシャーが高まるものです。
ゴルフでプレッシャーは最大の敵と言われています。
パーを狙うのではなく、最初からプレッシャーの無いボギーを確実に獲るゴルフ、これが楽なコースマネジメントになるのです。
ゴルフで90切りの考え方①【ミドルホール(パー4)で確実にボギー】
ゴルフ場では18ホールのうちミドルホール(パー4)が10ホールあります。
ミドルホールでパーを獲るためには2オンが必要になりますが、これを阻止するためにゴルフ場の設計者は2打目の落とし所に、OBやバンカー、池など罠をしかけています。
またグリーン周りにも同様に深いバンカーやラフ、傾斜地など様々な罠を仕掛けています。
この罠に嵌ると、すぐにダブルボギーやトリプルバギーに繋がるようにしているのです。
この罠を避けるには、最初からボギーを狙って確実に3オンできる考え方でコースマネジメントする必要があります。
最初からボギーを狙えば球の落とし所を調整できますので、バンカーや池など、罠に嵌る可能性が低くなるでしょう。
すべてのミドルホールでボギーを獲ることができれば、90切りの可能性が格段に高くなるものです。
90切りのために、ミドルホールでは確実にボギーを獲れるコースマネジメントを徹底してください。
ゴルフで90切りの考え方②【ショートホール(パー3)ではパーを獲らない】
基本的なゴルフ場では18ホールのうちショートホール(パー3)は4つあります。
ショートホールではティーグラウンドから直接グリーンを狙うショットを打つことができます。
平らなティーグラウンドから直接グリーンを狙えるため、パーを獲りやすいホールだと言われています。
もちろん言っていることに間違いはありませんが、ホールによって考え方を変える必要があります。
距離が130ヤード以内であればティーショットでグリーンオンしてパーのチャンスがありますのでパーを狙ってみましょう。
しかし150ヤードを超える距離があるホールや2段グリーン、極端に小さいグリーンであれば直接グリーンを狙うのはオススメしません。
150ヤードを超えると左右のブレ幅が大きくなり、少しのミスがグリーンを外してバンカーや池などに捕まる可能性が高くなるからです。
また2段グリーンや小さいグリーンなど落とし所が限られている場合、ターゲットが狭くなりショットの際に身体が硬くなるためミスショットに繋がります。
ミスショットでハザードに捕まるとボギーで上がるのが難しくなり、ダブルボギー、トリプルボギーとなって90切りが難しくなります。
難易度高めのショートホールでは、直接グリーンを狙いたくなる気持ちを抑えて、安全な場所に落として確実な2オン、2パットのボギーを獲りにいきましょう。
90切りのためには、こういった考え方のコースマネジメントも必要になってきます。
ゴルフで90切りの考え方③【ロングホール(パー5)ではパーを狙ってみる】
ゴルフ場では18ホールのうちロングホール(パー5)は4つあります。
ショートホール、ミドルホールではミスをするとボギーが難しくなりますが、パー5のロングホールではミスをしても挽回が可能です。
ティーショットでミスをしても残り3打でグリーンに乗せればボギーが可能だからです。
セカンドでミスをしても残り2打でグリーンに乗せればボギーで上がれます。
ミスが許容されるロングホールではパーを狙ってみましょう。
もし、ミスをしてしまったらボギー狙いに切り替えれば良いだけです。
90切りの為には18ホールのうち1つ以上パーを獲る必要があります。
4つあるロングホールのどれか一つでパーを獲り、ミドルホール、ショートホールでは確実にボギーを獲る考え方でラウンドしましょう。
ロングホールで注意しなければいけないことは、OBを打たないことです。
OBを出してしまうとボギーが厳しくなるからです。
ミスをしても絶対にOBにならないマネジメントを徹底することを忘れないでください。
ゴルフで90切りの考え方④【グリーン上では確実に2パットで入れる】
90切りのゴルフをするためには、確実にボギーを獲る必要があります。
ボギーを獲るためにはグリーン上での3パットは厳禁です。
グリーン上で確実に2パットで収めるためには、カップを狙わないことです。
ショットでも同じですが、ターゲットが狭くなると身体が硬くなり思い通りの動きができなくなります。
グリーン上でもカップを狙うとターゲットが狭くなり、身体が硬くなりがちです。
身体が硬くなると、ショートしたり引っ掛けのミスに繋がり2パットで入れるのが難しくなります。
2パットで確実に入れることができるように、1打目はカップ周り1メートルの円に入れるイメージを持ちましょう。
こうすればターゲットも広くミスパットが無くなります。
1打目を1メートル以内であれば次のパットで確実に入れることが可能です。
90切りのためには2パットで確実に入れる考え方が必要不可欠です。
無理をしない考え方が90切りへの近道
ゴルフはメンタルのスポーツと言われています。
できるだけ負担の少ない考え方で、楽なゴルフができればスコアは縮まります。
最初からボギーで良い、という考え方ができれば楽なゴルフになりミスショットの確率も低くなります。
パーを狙わない、ボギーで良い、という考え方で「90切り」を目指しましょう。