ゴルフクラブをゆっくり振るとミートのコツが容易につかめる

最終更新日:2018/08/11

ゴルフスイングのリズムが妙に早い人いませんか。

テークバックの勢いでトップの形が崩れたり、必要以上に強いダウンスイングのせいでボールを芯で打つことができないことがあるようです。

力むことなくゆっくり振るコツをつかみ、ミート率を高められる方法を紹介します。

ゆっくり振るゴルフスイングのコツをつかめば飛距離アップ!

ドライバーを遠くに飛ばそうと考えると、自然とテークバックが速くなるものです。

ゴルフボールを打つのはトップからインパクトまでのダウンスイングによるものなので、アドレスからトップまでのテークバックのスピードを速めても意味はありません。

ゴルフクラブを勢い良く引くと、トップでその勢いに押されてヘッドがオーバースイング気味になります。

そしてダウンスイングに入る時、このオーバースイングが原因で切り返しが遅れてしまいます。

このロスによってインパクトでフェースが開き、スライスを打ち出すことになるのです。

またトップからの始動ですでにブレていることから、ヘッドの軌道が一定にならずに、スイートスポットでボールを捉えられません。

こういった理由から、テークバックのスピードを速めても意味がないどころか、ロスが発生してマイナスになってしまうのは目に見えています。

そこでゆっくり振るコツをつかんで、確実にスイートスポットでミートができるようにしたほうが、結果的に狙い通りの球筋で飛距離も増すことにできるのです。

ゴルフクラブゆっくり振るコツは口でリズムを刻むこと

ゴルフクラブをゆっくり振るコツで有名なのは、テークバック、ダウンスイング、インパクトの各スイングのポイントでタイミングを計る方法です。

スムーズなスイングをしながらも、クイックフォームにならないように、ポイントで言葉を発します。

有名なところでは「ちゃー・しゅー・めん」でしょうか。

ただこのリズムは、漫画の中でゴルフをしたことのない人にも理解してもらうために表現されたものなので、本来のタイミングと少しズレが生じるはずです。

そう考えると単純に「イーチ、ニイ、サン、シーイ」でも問題はありません。

テークバック、トップ、ダウンスイング、インパクトからフォロースルー、この4つの動作がタイミングを計るポイントになるはずです。

ちなみに、ゆっくり振ると飛距離がでないと思いがちですが、女子プロの中にはゆったりしたスイングフォームで250ヤード以上飛ばしている人はたくさんいます。

すでに引退していますが宮里藍選手、日本で人気のイ・ボミ選手などは、ドライバーはゆっくりですが250ヤードをマークしていて、一般男性ゴルファーよりも飛んでいます。

ゆっくり振るゴルフスイングでヘッドスピードを上げるコツ

ゆっくり振るゴルフスイングと、ヘッドスピードの速さは必ずしも一致しません。

スイング自体はゆっくりしたスピードに見えても、ヘッドスピードが速ければ問題はないわけです。

ゆっくり振る女子プロが飛ぶのは、インパクトゾーンでヘッドが加速するからです。

テークバックはパワーを溜めるためなので、テークバックのスピードは飛距離に対してプラスの影響を与えることはありません。

ゆっくりとした動作で、左肩甲骨を外側に広げるようにすると左肩が回ります。

同時に右肩甲骨を背骨側に移動させると、捻転してパワーを溜め込むことができます。

この溜めたパワーをダウンスイングで解放するわけですが、ダウンスイングに入る時の切り返しにちょっとしたコツを覚えておくと、確実にパワーを伝られるようになります。

そのコツとは、ダウンスイングを始動する前に、斜めだったシャフトを真っ直ぐに立てるだけです。

このわずかな動きによってヘッドの遅れがなくなり、無理なスイングフォームでフェースを合わせる必要はなくなります。

ゴルフで強いインパクトのコツはゆっくり振ること!

パワーを溜めるテークバック、そのパワーを解放するダウンスイング、この2つのスイングは同じ軌道を通るようにイメージしているはずです。

しかし実際にはダウンスイングのスイングプレーンのほうが、勾配はきつく「立ったゴルフスイング」になっています。

つまりテークバックで引いたヘッドの軌道通りには下りてきません。

それどころか、スイングの角度が違うのですから、まったく違うスイング軌道と言っても良いぐらいです。

テークバックは軌道を定めるためではなく、パワーを溜めるために行うものです。

左肩甲骨を外側に広げることで左から回り、右肩甲骨を背骨側に狭めることで右肩を引きます。

この動きによって背骨を中心軸にした捻転が可能になります。

また右腰を45度後ろ側に引くことで、要の腰から上だけが捻転してパワーを溜め込むことができます。

つまりテークバックで重要なのは腰から上ということになります。

こうした捻転によるパワーの蓄積を感じられたら、ゆっくりした動きに自然となるはずです。

そしてダウンスイングでは、そのパワーをインパクトの瞬間に全解放するのですから、それまではゆっくり振ることが強いインパクトを与えるコツになります。

女子プロのようにゆっくり振るゴルフスイングで飛ばすコツ

ダウンスイングでは、溜めたパワーを最初から全解放してはいけません。

グリップがトップの位置から右脚の腿に差し掛かるところまで我慢をして、ゆっくり振るようにイメージします。

この時グリップエンドはボールに向かっていますので、コックは固まったままです。

左手親指を立てて手首が直角になっているのがコック、このコックをほどく時に捻転のパワーも全解放します。

コックをほどくためには、ボールに向かっていたグリップエンドを、自分のベルトのバックルに方向転換してください。

シャフトは飛球線に対して垂直に切り替わり、フェース面もスクエアになります。

ダウンスイング中の右腿から身体の中心までの、ほんのわずかな時間にこの切り返しをします。

これを覚えると、ゆっくり振るゴルフスイングでもヘッドスピードが速い、あの女子プロのようなスイングができるはずです。

理想は右腿の箇所ですが、コツを掴むまでは少し手前からコックをほどくようにして、徐々に近づけるようにしましょう。

ゆっくり振るゴルフスイングが確実にミートするコツ

スイング全体で見てみると、テークバックからダウンスイングまでの右サイドのスイングはコンパクトに、フォロースルーからフィニッシュまでの左サイドのスイングは大きくとるのが、ゆっくり振るためのコツです。

そこで、ドライバーのヘッド側を左手1本で握って素振りをします。

「ブン」とスイングの風切り音が聞こえるくらい強く振ってください。

最初は慣れるまで右サイドから聞こえてきやすいのですが、大きなスイングができるようになると左サイドから風切り音が聞こえてくるはずです。

まずはこれで感覚を掴み、そのあとで重い野球バット(マスコットバット)や、クラブを2~3本持って素振りをすると、ゆっくり振るコツを掴むことができます。

ただし、ゆっくり振ることが大事なのではなく、確実にミートするために無駄を省いていることを再度確認しましょう。

このスイング方法であれば、インパクトの直前まではゆっくり振るので、スイングにブレはないはずです。

しっかりスイートスポットでボールが捉えられるように、ゴルフ練習場で球筋をみながらスイングを作り上げてみてください。

ゆっくり振るコツはゴルフスイングのタイミング!

ゴルフスイングのタイミングを早くしても、良いことは1つもありません。

ゆっくり振ることが良いと分かっていても、その早いタイミングでないと上手く当たらないような気がしているだけです。

しかし肩甲骨を使った捻転のコツが分かれば、ゆっくりテークバックに変えることができます。

そしてコックをほどくタイミングが分かれば、ダウンスイングもゆっくり振ることができるはずです。