アプローチの練習をするなら練習場?それともコースの芝生?

最終更新日:2018/08/04

アプローチの練習をする場所には、練習場の人工芝マットの上とゴルフ場の天然の芝生の上があります。

マットでは正しいスイングを覚えて、芝生ではミスのないショットを練習するといった使い分けができると良いですよね。

そこで今回は、上達できるアプローチの練習方法を練習場とコースに分けて紹介します。

アプローチの練習をするなら仮想のライをイメージすること

アプローチを練習する時は、練習場の人工芝マットの上と芝の上の2通りの方法があります。

ここでは、自宅での練習も練習場人工芝に含みます。

練習場ではリーディングエッジの入りを中心に、ボールを芯でとらえるように打ちこみます。

グリップ・肩の回転・中心軸・トップの位置…。

身体の各部位が正しい動きになっているのかをチェックしながら、フェースの入りを練習するのが目的となります。

そのためには正しいスイングを知らなければなりません。

クラブの適正に合わせたスイング方法、例えばバンカーからのアプローチであれば、オープンスタンスでバンスを信頼して、ソールを砂に打ち込むスイングが必要です。

しかし練習場のマットには砂がないので、あるものと仮定してソールを打ち付けるわけです。

当然ボールだけを見るとミスショットですが、ボールの手前でバンスを打ち込めているかの練習ですから、トップしたボールが飛び出してもナイスショットなのです。

また深いラフからのアプローチであれば、邪魔する芝のためにヘッドを鋭角的に入れなければなりません。

練習場のマットに深い芝がなくても、あると仮定してダウンブローで打ち込むのです。

こうした地道な練習が、芝の上での練習に繋がっていきます。

アプローチ用グリーンを使った練習方法とは

芝の上でのアプローチの練習は、いつでも好きなタイミングでできるものではありません。

確実なところでは、ゴルフのラウンドが終わってから、コースに付帯されているアプローチ練習場を使用するタイミングです。

ラウンド後であれば時間的にも限られるので、ポイントを絞って要領良く練習をしたいものです。

まず誰もいなければマイボールを10個程度持参し、アプローチの場所につきます。

別にも練習している人がいれば、マナーとしては3個程度のボールで練習するほうが良いでしょう。

なお、練習場とは言えゴルフ場の芝生ですから、ターフを削りっぱなしのような練習は慎みましょう。

まずはアプローチ用のグリーンに向けたアプローチです。

アプローチ用のグリーンはフェアウェイの芝が貼られている場合と、本物のグリーン芝を貼っている場合があります。

どちらもパッティングをするためではないので、刈高は高めでランを期待することはできません。

最初にグリーン上の目標を決めます。

もしも練習用ピンが置かれていればそれを利用して、なければボールの紙箱などを置いて目標としてください。

イメージしたアプローチの軌跡を打つ練習が大切

グリーン周りのアプローチは、高く上げるロブショットは使いません。

余程の急斜面で、ピンポイントで落とさなければグリーンからこぼれてしまうような状況でない限り、ロブショットを打つことはありません。

グリーン周りのアプローチはカップを狙うことが基本なので、ランを想定したアプローチショットを打ちます。

グリーン上に置いてある練習用ピンがターゲットポイントです。

芝の転がりは期待できないので、ボールを落とす場所をピンのところに決めるわけです。

まずアドレスに入る前に球筋を想定します。

高さと長さや飛球の速さを想像して、自分のアプローチショットをイメージします。

ココがとても大事なところですから忘れないでください。

次に右手でゴルフボールを持ち、イメージ通りの高さと長さ、飛球の速さでターゲットポイントに向けて下手投げで放ります。

最初はショートすると思いますが、2~3個投げると距離感がつかめてくるはずです。

あとはその通りに打つだけです。

高さが合わなければ、アプローチウェッジから9番アイアンに持ち替えてでも、イメージ通りのアプローチを練習してください。

何よりも自分のイメージ通りの放物線のショットが打てるようになることが大切です。

プレッシャーを受けないアプローチの練習方法

現在のウェッジは綺麗にヘッドを入れると、勝手にバックスピンがかかり、転がりを止めてくれるようになっています。

ですから高い球筋を打たなくても、フェースさえ合わすことができれば、ピンポイントにボールを運ぶことができます。

そこでアプローチの練習では、なるべく低い球筋でターゲットを狙うようにします。

例えバンカー越えでもアゴの淵ギリギリを狙うくらいの低さで、ポンっと打ち出せれば、ボールの下をくぐったりトップしたりするミスショットはなくなるはずです。

バンカーのような障害越えは、内に落ちなければなんの問題もありません。

しかし「バンカー」という視界に掛かるプレッシャーが、手元を狂わしミスショットを誘うわけです。

ミスを誘うレイアウトであれば、通常のショットで切り抜けたほうが確実性は高くなります。

花道からのアプローチのつもりで、バンカー越えができるようにしたいものです。

グリーンエッジから最強のアプローチ方法を練習する

芝面の練習では、もうひとつ習得したい打ち方があります。

プロトーナメント仕様のコンディションであれば、ロブショットが必要な場面もあるかもしれませんが、プライベートゴルフではグリーンのコンプレッションを高くしていることはないので、通常のアプローチで十分にカップを狙えるはずです。

そこでグリーンエッジに止まったボールを、ミスなくアプローチする最強のピッチエンドランを習得します。

アプローチに使うクラブは、6番アイアンからピッチングウェッジまでを使います。

打ち方はパターと同じように転がすことが目的なので、パターと同じように構えてください。

ヘッドをスライドしてボールをヒットしますが、距離感を大事にして飛球する距離と転がる距離をイメージして打ち出すのがコツです。

本当は転がるグリーンだとランの距離感も分かりますが、一般的にパッティンググリーンはアプローチができないので、アプローチ用グリーンでは着弾点以降はイメージだけの練習になります。

6番、7番、8番、9番、ピッチングとストローク幅でボールを打ち出した時の、落下点の違いを体感することができえればOKです。

アプローチはスイートスポットに当てる練習がカギ

芝の上で練習ができるのであれば、草の抵抗を感じながらクリーンに向けて打つようにします。

しかしヘッドが受ける草の抵抗は、条件によって違うものなので、すべての状況を練習することはできません。

逆に言うと1つの練習をすることで、多くの事象を想像できますが、実際のアプローチの感触をすべて経験することはできません。

コース内でのボールの状況は唯一無二で、たった1度しかないものです。

ですからいくら練習をしても、まったく同じアプローチ場面があるわけではなく、対処方法を知るだけのことなのです。

ですから芝生の丈は考えず、難易度も考えないようにします。

わずかな時間での欲張りな練習は何も得ることはできません。

どんなライでもクリーンなショットを心がけ、スイートスポットに当てる練習を続けることが大切です。

そのためには振り幅を小さく、徐々に広くすることでミートする確率を高めていきます。

実際の練習方法は練習場にあります。

床面に籠を置いてボールを中に入れることで、無駄な高さをなくして精度を上げたショットが打てるようになります。

アプローチは低い球筋を練習すること

アプローチの練習で大事なことはピンを狙うことです。

カップインができなきなくても拾ってパーが獲れるように、ミスのないショットを練習しなければいけません。

ミスを少なくするなら飛球時間を減らし、しかも風などの影響を受けないように、なるべく低い球で攻められるように練習することが最も大切です。