アプローチは自宅でこそ上達!その練習方法と効果の大きさ

最終更新日:2018/07/20

練習場ではボール代のことを考えると、アプローチの球数も限定されると思います。

そこで数ヤードのショットを練習するのであれば、自宅で練習してみてはいかがでしょう。

練習に必要な道具と、自宅だからこその練習方法について紹介します。

自宅でアプローチの練習ができるように準備しよう

ドライバーのような大きなクラブは、自宅で振り回すと天井や照明にヘッドが当たったり、打ったボールの威力が強くて壁を破壊してしまうことは誰でも想像できるはずです。

しかしシャフトの短いアプローチのショットであれば、自宅でも練習することができそうです。

そもそもアプローチの場合には、ハーフショットでも十分に練習になるので、天井が低くても問題はありません。

ウェッジを振れるだけのスペースと、ボールが飛球できるわずかな距離があれば十分です。

ただしガラス窓に面した方向に打つとか、テレビなどの電子機器に向かって打つことだけは避けたほうが良いのは間違いありません。

そこで自宅で練習するにしても、最低限の道具は必要です。

まず練習用マットとなる人工芝ですが、ネット通販を利用すれば、練習場で使われているものと同程度のものが手に入ります。

できればゴムティーの穴が開いているタイプのものを購入すると、練習の幅が広がります。

そしてボールは室内用のウレタンボールかプラスティックボールを購入しましょう。

どちらも10個単位・20個単位なので、価格と相談して(最安値で1000円以下)選ぶようにしましょう。

あとは練習マットと一緒にゴムティーも購入するのも忘れないでください。

自宅でのアプローチの練習は地味だけど一番大事なことから

購入品一式が届いたら、ボールを打つ準備をします。

クッション性の高いウレタンボールとは言え、直接壁にぶつけると痕が残る可能性がありますので、マットレスや布団などを壁に立てかけるか、カーテンを壁の前に下げると衝撃を吸収してくれます。

次にゴムティーをはめ込んで打席を作ります。

室内のスペースに余裕があれば問題はありませんが、狭い場合には練習マットよりも前方(身体と反対側)にはウェッジはいかないので、身体よりも後方を広めに空けるようにしてください。

準備ができたら早速アプローチ練習を開始します。

最初はスイートスポットでボールを打つ練習です。

自宅ならではの練習で、とにかく球数を必要することから、初期投資以上のお金がかからない自宅練習に最適です。

ゴムティーにウレタンボールを乗せて、フェース面のスイートスポットでボールを捉えます。

フェースに乗せるように打つのではなく、レベルブローでしっかり捉えるように練習しましょう。

ゴルフの経験値によりますが、毎日繰り返して練習すれば、およそ1か月もあれば真芯で打てるようになるはずです。

自宅練習場でレベルブローのアプローチを身につける

レベルブローでハーフショットして、スイートスポットでボールを捉えられるようになったらマット打ちを始めます。

ここまでで大事なことは、ヘッドを後方に真っ直ぐ引いて、そのままボールよりも前に出していないかと言うことです。

もしもヘッドの動きが直線的であれば、アウトサイドインになっていて、スイングとしてはさらに同じ練習を繰り返す必要があるでしょう。

ゴムティーのある人工芝には、飛球線に合わせて白線がつけられているものがあります。

なければイメージするか、タコ糸などを敷くと良いでしょう。

ヘッドはその上を通るのではなく、分度器を置いて90度がボールの位置にあるような半円の動きが必要です。

テークバックでハーフの位置までヘッドを上げた時、身体の右側になければなりません。

もしもボールの後方線上にヘッドがあれば、それは手打ちになっているので、再度捻転したスイングでボールを打つ練習をしてください。

練習マットにボールを置いた練習も同じ打ち方です。

レベルブローを意識して、決してすくい打ちにならないように、ヘッドのソールをボールの真下に合わせてスイングします。

自宅アプローチ練習における注意点

自宅の練習で重要なことがあります。

クラブを練習用の人工芝に打ち付けると、騒音となって周囲に迷惑をかける可能性があります。

もしも集合住宅(マンション・アパート)などであれば、室内で人工芝を使ったアプローチショットは難しいかもしれません。

もしも騒音が気になるようであれば、ゴムティーの練習でも十分に上達しますので、ティーアップのボールで続けて練習してください。

自宅練習では本物のボールを打たないことから、打感や感触は違います。

それは飛距離や方向性にも関係しますし、アプローチで重要なバックスピン量も分かりません。

つまり自宅でアプローチの練習をする意味は、ヘッドをコントロールして的当てをすることではなく、ウェッジそのものに慣れることです。

目を閉じてもボールが打てるくらい、もしくはよそ見をしても正しくフェースを合わせることができるくらい、ウェッジを扱えるようになることです。

ウェッジの重さを感じて、握っただけでアプローチウェッジだと気がつくことができるようになると、実践では振り幅でボールの飛距離がコントロールできるようになります。

そのためにもスイングの最下点でボールを捉えるレベルブローをしっかり習得しましょう。

最強のアプローチは自宅だからこそ練習ができる

レベルブローでマット打ちができるようになったら、次のステップに進みます。

ちなみにステップアップしても、ティー打ちやマット打ちは繰り返し行うことが大切です。

室内の狭い場所でスイングすると、意外に指の力が入り強くグリップを握ったり、手首を硬くしてノーコックのスイングになりがちです。

アプローチにはたくさんの打ち方があり、すべてを自宅で習得することはできませんが、基本の形を身につけることはできます。

そんな基本的なアプローチに、パッティングと同じ打ち方のピッチエンドランがあります。

ボールを極力浮かせずに転がすことでカップの近くに寄せる打ち方です。

運が良ければカップインが望める最強のアプローチ法ですが、残念ながら練習場ではこの打法を見たことはないはずです。

ボール代の無駄使いのような気がするのかもしれませんが、自宅練習ではより多くの球を打っていきたいものです。

使うクラブは8番アイアンからサンドウェッジまでの5本で、距離が遠ければ7番を使うことがあります。

自宅で練習して芝面で習得するのがアプローチ上達法

ダフらないトップしないアプローチ法が、パッティング打法のピッチエンドランですが、これは手首を固定してヘッドを前後にスライドする打ち方です。

一方でノーマルのピッチエンドランは手首を柔らかく使い、リズミカルにティー打ちと同じスイングをすれば打つことができます。

自宅でできる2つのアプローチ法は、打ち方は違いますがボールの転がり方はほぼ一緒です。

ただしボールの置かれているライが違います。

パッティング方式はグリーンエッジのカラーやグリーン手前のエプロンなどライの良い場所に適しています。

一方で手首を使ったティー打ちと同じ打法は、ラフからのアプローチが向いています。

状況によって使い分けができますので、8番からサンドウェッジまで練習しておくと良いでしょう。

なお、ピッチの飛距離とランの転がり具合は、実際の芝の上でなければ、感覚をつかむことができません。

しかし仮想のターゲットに向けて、ヘッドを出していく練習をしていれば、芝面での感覚はすぐに習得できるはずです。

自宅スペースが広ければアプローチ用のネットを利用しよう

自宅でアプローチの練習をする時、もしも車庫や庭など少し広いスペースがあれば、目標となるネットを購入すると便利です。

キャンプ用テントの骨組みにネットが張られたものから、本格的なものまであるので、自宅のスペースに合うものを選んでみてはいかがでしょう。