正しいゴルフのスイング、フックグリップの右手の形を考える

最終更新日:2018/05/15

ゴルフのグリップの形は大きく分けて3つあります。

クラブフェースの向きを起点として、ウィークグリップ、スクエアグリップそしてフックグリップです。

現在、ゴルフクラブの特性としてウィークグリップの形で握るプロはいなくなりましたので、グリップの形はスクエアグリップかフックグリップが主流となりました。

なぜならクラブのフェースターンを意図的にしなくても、クラブがボールを捕まえてくれるからです。

そこで今回は、左手ナックルが2つ以上見えるスクエアグリップ、フックグリップにした際の右手の握る形についてお話します。

ゴルフスイングではボールを飛ばす為にグリップが非常に重要!

クラブと体をつなぐ唯一の接点がグリップですよね。

ゴルフスイングではこのグリップが非常に大切と言えます。

グリップの形が間違っていれば、ボールを正しくヒットする事はできないからです。

グリップはスクエアグリップでもフックグリップでも、左右の手は指先寄りで握る必要があります。

指先寄りで握らないと手首のスナップを効かせてヘッドスピードを上げる事ができないからです。

良く腕の力だけで飛ばそうとするゴルファーに見られるのが、グリップを深く握ってしまう事です。

こうしたゴルファーの特徴として、目一杯ボールを叩こうとする事が見て取れる、右手の手のひら側で深く握る形です。

言い方は悪いですが、昔のゴルフレッスン書に「くそ握り」という表現が使われていましたが、的を射た表現ですね。

フックグリップでは右手は横から握る形になり、より手のひら側で握りやすくなりますが、それでも指先寄りで握る必要があります。

左手は良いのに、右手の握り方が良くないゴルファーというのは多いものです。

力を入れるのは手や腕ではなく、下半身だという事を意識すると、おのずとグリップの形も良くなります。

良いスイングは良いグリップからと言えます。

ゴルフクラブの進化によりグリップの形も変化した

昔のゴルフクラブはヘッドをターンさせてボールを捕まえにいく必要がありました。

この動作が必要な為、フックグリップにすると必要以上にヘッドが返ってしまいタグフックなどのミスショットになる可能性が高くなります。

その為、昔のプロはグリップを浅めに握るウィークグリップが多く見られました。

ウィークグリップはクラブフェースとグリップが真っ直ぐになる事が特徴で、手を積極的に使うイメージの強いグリップと言えます。

現在では、クラブの進化によりフェースターンを積極的にしなくてもボールが捕まってくれる為、こういったグリップは見られなくなりました。

どちらかと言うと、ゴルフクラブは上げて下ろすだけのイメージが強くなってきたのです。

このイメージで振るにはグリップはやや右向き(右打ち)である方が良いので、スクエアグリップやフックググリップが主流となりました。

右手の握り方もやや横からとなるので、ボールを叩きやすく、距離も出せるグリップと言えます。

この点が、フックグリップが別名ストロンググリップと言われる所以です。

一昔前のフックグリップが現代ではスクエアグリップと言われる

一昔前では左手ナックルが2つほど見えるのがフックグリップと言われていました。

現在では、構えた時に上から左手ナックルが2つ見える形はスクエアグリップと言われます。

まだゴルフスイングでウィークグリップが多かった時代は、左手ナックルが2つも見えていればフックグリップと言われるのは当たり前ですね。

しかし、現代では左手ナックルが2つほど見え、右手グリップの親指と人差し指が作るV字の向きが右肩を差す形がスクエアグリップと言われます。

フェースローテーションを積極的に行わない現在のスイングでは、この握り方の方がスイングしやすく、また安定してボールを飛ばすことができるからです。

更にスクエアグリップよりも深くグリップするフックグリップが多いのも現代のゴルフスイングと言えます。

グリップをフックにするとボールが捕まりやすくなる半面、左へ引っ掛ける確率も高くなる為、スイングに注意が必要です。

グリップを変えるだけでスイングが変わってきます。

注意しましょう。

右手のV字が右肩よりも右を差すフックグリップのスイングについて

右手人差し指と親指が作るV字の向きが、右肩よりも右を向くフックグリップのスイングについて見てみましょう。

まず、フックグリップにするとボールが捕まりやすくなります。

スクエアグリップからフックグリップにしてスイングが同じだと、まずボールは左に引っ掛かります。

これは、インパクト時にフェースが被るからなのですが、この引っ掛かりをスイングで無くす方法は左サイドを積極的に使う事です。

インパクトゾーンでフェースをスクエアに戻す方法として、フックグリップの場合左腰をやや開いた形でインパクトを迎える必要があります。

これができないと、インパクト時必要以上にフェースが被って左に引っ掛かってしまいます。

ですので、フックグリップで握るプロゴルファーのスイングというのは、左サイドの動きが大きいのが特徴です。

また、フックグリップは右手も使いやすいグリップと言えるため、右手でボールを叩く様なタイプのスイングにも向いています。

これは、右手のひらをフェースと並行にするよりも、やや上向きの方が手を押しやすい為です。

グリップの形にセオリーはあってもルールではないので、自分が打ちやすいグリップを見つけてください。

ゴルフでフックグリップにする時に右手で注意したい事

フックグリップは右手でボールを叩ける事に触れましたが、注意したい事があります。

それは、右手で深く握れる分、力みやすいという事です。

ゴルフスイングで力みはミスにつながるので、グリップは柔らかく握る必要があります。

決して強く握っていけません。

フックグリップは右手のひら近くで握れるため、必要以上に力が入りやすく、現にフックグリップのゴルファーの多くが右手の握りが深く、かつ強く握りすぎている傾向にあります。

こうしたゴルファーは普段から右手の力が強く、その事がスイングに癖づいてしまっている為、直すのに時間がかかるでしょう。

まず、右手を浅く握る様にするのですが、これだと本人が握っている感じがしなくなり、まともにスイングできなくなります。

今まで右手主導だったスイングを左手主導にする為に、右手の力を弱める為に起こるのですが、右利きが多い日本人はこの点に苦労する人が多いようです。

しかし、一旦慣れてしまえば左サイドで軽く振れる様になるので、右手の力と握りを弱める練習が必要です。

初心者はフックグリップにした時、右手の力を入れ過ぎない様にする事が肝要です。

フックグリップで右手の力を効率的に使えば遠くまで飛ばせる

フックグリップでは右手の力を上手く使えれば、ボールを遠くに飛ばす事ができます。

その為には、アドレス時から右手の力を入れてはいけません。

アドレス時、できるだけ右手はソフトに握って、インパクトまで強く握らない様にします。

といっても、インパクトで強く握れという訳ではなく、ゴルフスイングではフックグリップで握ればインパクトで右手の力は自然に高まります。

ですので、できるだけ力を入れないでグリップする必要があります。

力の入ったフックグリップではヘッドを速く振る事ができません。

ソフトに握った方が、ヘッドは速く走るので、右手の力加減を軽く調整してください。

変に強く握る事がなければ、フックグリップで握られた右手の力がインパクトで最大化されるでしょう。

後はクラブがボールを勝手に飛ばしてくれるので、そのままフィニッシュまでもっていければスイングは成功と言えます。

フィニッシュが決まらずよろける様なスイングは、腕に力が入りすぎていて、グリップも強いという事が言えます。

自分が持ちやすい、振りやすいグリップが一番良いグリップ!

スクエアグリップでもフックグリップでも、形はどうであれ自分が一番振りやすいグリップが良いグリップと言えます。

もちろん、ある程度のセオリーはある為、ベースとなる形は合わせた方が良いのですが、そこを外さなければ、後は自分のスイングに合ったグリップをしてください。

最近ではテンフィンガーグリップのシードプロも何名か登場していますので、自分の体力に合ったグリップを完成させるのも良いのかもしれません。

もちろん、利き手が右手なら握る強さの調整も忘れないでください。